書籍概要

たったひとことでモテる英語の伝え方
~メール・チャット・SNSがダンゼン楽しくなる!

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概要

メール,チャット,SNSのおかげで世界中の人と一瞬でつながれる今,でも

「英語で『よろしくお願いします』ってどう言うんだっけ」
「どう書き出せばいいんだっけ」

と迷ってしまいませんか?

そんな学校では教えてくれない英語の伝え方を,人気英語インストラクターがやさしく解説。単語やフレーズ以前の7つのルールから,プライベート&ビジネス10大黄金フレーズ,距離がググッと縮まる【状況別】フレーズ,チャット・SNSでのあいづち・略語・顔文字,日本語と英語の敬語の違いまで,すぐに使えてずっと役立つコツが満載!

こんな方におすすめ

  • 英語でのコミュニケーションがうまくなりたい方
  • 英語でメール,チャット,SNSをしている・してみたい方

著者から一言

ワクワク感がないと勉強は楽しくない

「モテたい人集まれ!」

そう言われたら,あなたはどうしますか?

もし,「ハイ!」と大きく声をあげ,前に出て行けるなら,あなたは1つ壁を越えてますね。普通の日本人は,たとえモテたくても,自信なさげに少しだけ手を挙げて首をすくめるはず。

でも,もしそうだとしても大丈夫! この本に書かれていることを実践していくことで,以前のシャイなあなたは消えて,「モテたい人は?」と聞かれたら「ハイ!」と答える人になるでしょう。実際に,英語を使えるようになって明るく積極的になった人を何人も知っています。

なぜ,英語の本なのにモテの話を最初にするのか? それは,モチベーションを「モテ」にするほうが,勉強や学習が楽しくなるからです。だって,「会社で言われたからTOEIC取らなきゃ」とかだと,それはもう“義務”であって,ワクワク感がないですよね? 何かを「学ぼう」とか「習得しよう」と思ったら,根性だけではとても続かず,ワクワクを大事にしなくてはいけません。

「モテたい」これは万人の欲求なのではないでしょうか。「モテたい」といっても,異性だけじゃありません。同性にだってモテたほうが,人生楽しくなります。異性でも同性でも,モテるには,まず心を開いてもらい友達にならないとダメですよね!

コミュニケーションはメールやチャットが主流,なのに学校だと教えてくれない

コミュニケーションの形は,スピーキングばかりではありません。むしろ最近は,メールやチャットといったネットのコミュニケーションが主流になってきています。私は英会話の講師をしているのですが,私の生徒さんで会社で英語を使っている人全員に確認したところ,普段のコミュニケーションで一番多いのがメールとチャットだとわかりました。海外の人に対してだけではありません。国内や社内の同僚に対しても,実際に会って英語で話をするよりも,日常ではメールのやりとりが多いそうです。

仕事に限らず,英語圏の人と友達になれば,その後はメールかチャットでやりとりします。ここでうまくいかないと,育つ友情も育ちません。しかし,それこそ学校で習っていませんから,見よう見まねで「自信がありません!」という方がとっても多いのです。私はレッスンで英語日記を課題に出して添削していますが,みなさん判を押したように同じようなまちがいをしてしまいます。典型的なまちがいがよくあり,いつも同じ説明をしなくてはいけないので,「テープに取って聞かせようかな」と思うこともしばしばあります。どうせなら「友達になれる伝え方」,もっというなら「モテる伝え方」ができるようになりましょう!

相手の文化を理解してフレーズを使うからこそ距離が縮まる

私の添削の基本は,「正しい英文」ではなく,「自然な英文」です。文法がいくら正しくても,ネイティブが使わない表現や単語は「不自然な英語」として直します。本書の目的も,「モテる自然な英語」を目指します。

そのために,この本では「なぜそう考えるのか?」という,コミュニケーションの根底にある文化を理解していただきます。英語の勉強というと,フレーズや表現ばかりを理由もなしに覚えたりするイメージがあるかもしれません。でも,1つ1つのフレーズや表現の裏には文化が隠れています。文化的な背景を理解して状況に応じたフレーズを使えば,まちがいなく距離が縮まります。

言語は文化を表します。コミュニケーションの形にも文化が表れています。どうしても日本語発想から英語に直してしまいがちですが,英語にあって日本語にない表現,日本語にあって英語にない表現が当然あるわけです。「英語は日本語と違うのだ」という事実を受け入れなくてはいけません。「英語圏が優れていて,日本文化が劣っている」とか,その逆でもありません。異なる文化をお互いに理解する,広い心が大事です。

私は外資系の金融会社に勤めたおかげで,英文ビジネスメールをイヤというほど書きました。もともと,講師の仕事に戻ってくるために一度ビジネスの世界へ飛び込んだので,その時の経験が今とても生きています。東京とNYのオフィスでやりとりしていたので会ったこともない方でしたが,毎日やりとりしているうちに友達みたいになります。最初は少し硬いメールでしたが,やがてビジネスメールも友達とのやりとりのようにカジュアルになりました。それが逆に“礼儀正しい”わけです。仲良くなっているのに,「ビジネスだから」と固いメールを書き続けたら,英語圏では失礼になってしまいます。その匙加減も大事ですね。

この本で,あなたの異文化理解を助け,素早く「モテる」英語の伝え方を身につけて,世界に友達を作り,豊かな人生を送れるよう応援します!

目次

はじめに

  • ワクワク感がないと勉強は楽しくない
  • コミュニケーションはメールやチャットが主流,なのに学校だと教えてくれない
  • 相手の文化を理解してフレーズを使うからこそ距離が縮まる

Chapter 1 英語のコミュニケーションがうまくいく7つのモテルール

①シンプルに

  • 長くてまわりくどい文章は「頭が混乱している」と思われるだけ
  • とにかくシンプルにシンプルにシンプルに
  • 日本語から直訳すると長くなりがち

②ストレートに

  • 「要はなに?」と言われないように
  • 日本語と英語ではレトリックが違う
  • なるべく能動態に
  • 用件はタイトルでズバリと

③フレンドリーに

  • 英語では年上も年下も気にせずequalに扱う
  • 日本語では「がんばって」,英語では「気軽にね」

④ポジティブに

  • I'm sorry.を言いすぎないで
  • へりくだるのはやめよう

⑤より具体的に

  • 「月がきれいですね」じゃI love you.は伝わらない
  • 「お店」がshopでないことも
  • 名詞は単数か複数かに注意

⑥主語を大事に

  • 「主語はだれかな,何かな?」と必ず意識を
  • 日本語に訳すときは主語を入れないのが自然

⑦ジョークやユーモアを

  • 文法をまちがえないことよりも,ジョークで笑えるセンスのほうが大事
  • 相手がジョークを言ったら,おもしろくなくてもよく笑うこと!

Chapter 2 英語メールの基本ルールを押さえよう

基本となる5つの要素とは

「件名」は目的が伝わるように

  • 長くても6語か7語くらいで
  • やってはいけない2つのこと
  • 本文に書く内容と同じことを要約する
  • 名詞をうまく使って簡潔に
  • 省略形を使ってカジュアルに

「敬辞」には名前とタイトルを

  • Dearのあとに敬称+ファーストネーム/フルネームはNG
  • 相手が使ってきたら「~san」でのやりとりもOK
  • 担当者がわからない場合は

「本文」はWhyが大事

  • まどろっこしい挨拶文はいらない
  • 「KISSの法則」とパラグラフを意識しよう
  • センテンスの修正例
  • パラグラフの修正例
  • 必ずスペルチェックを

「結辞」は定番の表現を押さえよう

  • 定番の表現
  • 親しい相手へ
  • 友達,恋人,家族に

「署名」には自分の情報だけでなく仕事のPRを入れることも

  • 自宅の場合
  • 会社の場合

Chapter 3 プライベートに効く10大黄金フレーズ

①How's(How was)~

  • 「出だしに何を書いていいかわからない」と迷ったときに
  • 現在形と過去形を使い分ける

②I am/was happy ~[~でうれしい(うれしかった)]

  • ちょっとしたことでも積極的にこのフレーズを
  • thatを使うパターンも

③Thank you for ~[~をありがとう]

  • 感謝するときのマジックフレーズ
  • I'm happy ~と組み合わせて使ってみよう

④I'm sorry ~.[~をごめんね,~は残念だね]

  • そっと寄り添うこともコミュニケーションでは大事
  • 謝る場合にも使える

⑤Why don't we ~[~しない? ~はどう?]

  • 「なんて誘ったらいいかわからない」というときはこれ
  • 上司やお客さんには使えないので注意

⑥How about ~[~はどう?]

  • 相手の意向をうかがう思いやりを表現
  • 待ち合わせの場所や時間を決める時にも便利

⑦Can you ~ ?[~できる? ~しない?]

  • 頼みごとができる仲の人に使う
  • Noを言うのも,言われるのも必要

⑧Congratulations![おめでとう!]

  • お祝いしたいときはすぐにこのフレーズを
  • 「何かを成し遂げた時に声をかける表現」であることに注意

⑨Please let me know ~[~を知らせてね]

  • 相手に発言を促すことで,やりとりが途絶えるのを防ぐ
  • 結びや約束,オファーの最後につける

⑩Have a ~![よい~を!]

  • Good byeと言わないお別れ挨拶の表現
  • 挨拶にも結びにも使える

Chapter 4 ビジネスに効く10大黄金フレーズ

書き出しの4大フレーズ,用件の3大フレーズ,結びの3大フレーズを押さえよう

  • 書いていくうちに,単なるwordが生きたlanguageとなる
  • 書き出しの4大フレーズ
  • 用件の3大フレーズ
  • 結びの3大フレーズ

①Thank you for ~[~をありがとうございます]

  • 用件に入る前に,まずは感謝を伝えよう
  • 相手とのやりとりの返事として書く

②This is to inform you that ~[~をお知らせいたします]

  • 返信をお願いしないメールの時に使う
  • 口語でカジュアルに表現するとしたら?
  • 「そっけない」「ぶっきらぼう」な感じをなくす

③Attached is the ~[~を添付いたしました]

  • 「資料の送付はあらためてメールで」となる場合もある
  • あとに続けて添付する内容を書くだけでOK

④Regarding ~[~に関しまして]

  • 日本語では前置きの挨拶文が長いのが“心遣い”
  • 英語は用件から入るほうがわかりやすく,シンプル

⑤I'm interested in ~[~のお問い合わせをいたします]

  • 「私は将来の顧客だ」と示す
  • 「使える学校英語を使いこなしていく」のが大事
  • 直訳はできない

⑥Is it possible to ~?[~は可能でしょうか?]

  • Can you ~はお客さんに使うには失礼
  • Could you ~は丁寧だけど,上司にはNGな場合も

⑦We would like to ~[~させていただきます]

  • これからのアクションを予告し,意思を伝える
  • 「個人はI,会社の見解はWe」と使い分ける

⑧I look forward to ~(ing.)[~を楽しみにしています]

  • 「~をよろしくお願いします」に相当する表現
  • toのあとの動詞は原型にしないように注意

⑨Please let me know ~[~をお知らせください]

  • 「返信を必ず期待する」と伝えることができる
  • 「決まりきったフレーズを駆使して短時間で仕上げる」のが大事

⑩Please do not hesitate to ~[どうぞ遠慮なく~してください]

  • 遠慮されて連絡が途絶えるのを防ぐ
  • do notは省略形にしない

10フレーズで基本メールの型がかんたんにできる

Chapter 5 英語特有の始めと終わりの挨拶を使いこなそう

始めの挨拶

  • やあ!
  • 調子はどう?
  • お元気だと願ってます(思います)
  • ちょっと聞いて
  • 週末どうだった?
  • 週末の予定は?

終わりの挨拶

  • 楽しみにしてます
  • またね
  • 無理しないで
  • 楽しんで
  • よい1日を!

Chapter 6 距離がググッと縮まる【状況別】フレーズ

お見舞い・お悔やみ

  • ご病気の方に
  • 失恋した友達へ
  • 災害にあった方へのお見舞い
  • 愛する方を亡くした方へ

一般的なお知らせ

  • 大学に入学しました。英文学を専攻します
  • 大学を卒業しました
  • IT企業に就職しました
  • 8月31日で退職しました
  • 今仕事を探しています
  • 転職しました。9月から新しい会社で働いています
  • 大阪支社に転勤になりました
  • 起業しました。今は車を売っています
  • 婚約しました
  • 結婚のお知らせ
  • 今日は私たちの結婚10周年記念日です
  • 新しいアパートに引っ越しました。ぜひ遊びに来てください
  • 9月に出産の予定です
  • 女の子が生まれました!
  • エマと名付けました

ほめ言葉・励まし言葉

  • 何かがステキだったとほめたい時に
  • 何かを成し遂げた人をねぎらいたい時に
  • 何かが素晴らしい・素晴らしかったとほめたい時に
  • 「がんばって」と励ましたい時に
  • 落ち込んだ人を励ます時に

Chapter 7 チャット・SNSで短く返信する極意

チャットの特徴って?

話しかける時は,本題に入る前にワンクッション置いて

  • 「どうも~」という感じでカジュアルに
  • Heyと組み合わせて
  • Heyよりは少しかしこまって

チャットの中でよく使う表現を押さえよう

  • 「~したい」と自分の希望を伝える
  • 「~しなくてはいけない」と自分の予定を伝える
  • 「たぶん/ほぼ~みたいな」と流暢さを増す
  • 考える時に,沈黙しないための間をとる
  • 「~だから」と文と文をつなぐ
  • 「それで~」と結果を伝える

効果的にあいづちをうつには

  • ①Yes(はい,うん)というあいづちをいろいろな言い方で
  • ②相手の話を促して「興味を持ってるよ」と表現する時
  • ③相手の話に驚いた時
  • ④まちがえたり,何かあった時
  • ⑤相手の話に納得した時や同意した時
  • ⑥ちょっとチャットを待ってほしい時
  • ⑦謝られた時
  • ⑧形容詞を使って何かを表現する時

チャットを終える時は合図を出して,次につなげよう

略語や顔文字をうまく使う

  • 略語が上達すればスピーキング能力も向上する
  • 略語は適度に
  • 顔文字は日本語と違ってベーシックなものだけ
  • 略語を使ったチャットの例

Chapter 8 日本語発想から英語発想へ

日本語から直訳できない英語がある

  • 「おつかれさまです」は英語にない
  • 「日本語の意味」をあらためて考えてみよう

日本語の決まり文句,英語でなんて言う?

  • お世話になっております
  • お世話になります
  • 先日はお世話になりました
  • ご無沙汰しております
  • よろしくお願いいたします(=お返事お待ちしております)
  • 最近いかがおすごしですか?
  • お忙しいところお返事すみません
  • 了解です
  • とりあえず
  • おかげさまで(うまくいきました)
  • お手数ですがお願いします
  • 残念ながら
  • ~は残念ですね
  • わざわざありがとうございます

日本語の敬語と英語の敬語の違いを理解しよう

  • 英語に「タメ口」はない ~日本語は縦,英語は横
  • Would you mind~?を使えば常に丁寧?
  • 注意が必要なPlease
  • ビジネスにはカジュアルすぎる表現は使わないように
  • 5W1HやYes/No Questionも,場合によってはぶっきらぼう

意外にも失礼な言い方に注意

  • 日本語は話せますか?
  • 外人
  • 日本語お上手ですね!
  • まあまあです

コラム 英語脳になる自己トレーニング

  • ① 模写する
  • ② 書写する
  • ③ 読んで,書くことで吸収する
  • ④ ユーモア精神を忘れない
  • ⑤ 暗記の5つの問題を解決する
  • ⑥ 「ワクワクする何か」を見つける
  • ⑦ 言い方がわからないフレーズがあったら

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