概要
機能が豊富で, 速度・ アナログ制御・ 省電力性・ コストの面でもアドバンテージをもつPICマイコン。そんなPICマイコンの使い方を, 目的別にやりたいことから引ける, 逆引きタイプのガイドブックです。LED/ 液晶/ スイッチ/ 大容量メモリ/ モータ/ リモコン/ スマホなどとの通信/ センサ/ 音/ インターネット/ IoTなど, 電子工作のためのレシピを幅広く掲載。目的によって, PICの内蔵モジュールだけで実現したり, 外部ハードウェアを連携させたりしながら最適な方法を紹介し, 回路図やプログラム例も交えて使って詳しく解説しています。問題解決にもアイディア出しにも, 初心者にも経験者にも役に立つ, 手元に置いておきたい1冊です。
こんな方におすすめ
電子工作で実現してみたいアイディアをお持ちの方 キットの組立やお手本通りの工作から卒業したい方
著者から一言
はじめに より
筆者は, これまで多くのマイクロチップ社のPICマイコンを使い続けてきましたので, 多くの情報や製作例が溜まっているのですが, あちこちで紹介しているためそれぞれがバラバラの状態となっていました。
そこで, 本書では, マイクロチップ社の8ビットPICマイコンをメインにして, 最新情報や実際の使用例をひとつに集めて整理してみました。
スイッチやLEDの使い方から, カラーグラフィック液晶表示器, モータ, 多くのセンサの使い方, さらにはBluetooth無線, Wi-Fiを使ってインタネットに接続する方法などなどについて, 使いやすい市販部品や, 回路図, プログラム例を紹介しています。
初心者の方から, ベテランの方々を含めて, ちょっとアレを使ってみたいというとき, 辞書代わりに本書を使っていただけば何らかのお役に立つのではないかと思います。
しかし, 流石に量が多くすべての項目の詳細までは書き切れていません。そこで, 開発環境や内蔵モジュールの使い方, コード自動生成ツール(MCC)の使い方などの詳細については, 前著「C言語によるPICプログラミング大全」を参照して頂ければより深く理解できるものと思います。
両方の書を手元に置いていただき, 使うものの対応ページをさっと開いて参考にしていただくことで, 読者の製作や設計開発にちょっとでもお役に立てば幸いです。
後閑哲也(ごかんてつや) 1947年 愛知県名古屋市で生まれる
1971年 東北大学 工学部 応用物理学科卒業
1996年 ホームページ「電子工作の実験室」を開設
子供のころからの電子工作の趣味の世界と、仕事としているコンピュータの世界を融合した遊びの世界を紹介
2003年 有限会社マイクロチップ・ デザインラボ設立
著書 「PIC16F1ファミリ活用ガイドブック」 「電子工作の素」
「PICと楽しむRaspberry Pi活用ガイドブック」「電子工作入門以前」
「C言語によるPICプログラミング大全」など多数
サンプル
サポート
ダウンロード
本書で作成したプログラムは, 以下のリンクからダウンロードできます。
(2019年9月3日更新)
ダウンロード
Program.zip
ダウンロードしたプログラムは圧縮されています。解凍すると, 節や章ごとにフォルダに分かれ, さらに各プロジェクトごとにフォルダにまとめられています。プロジェクトフォルダの中に, C言語によるソースファイルや, コンパイル済みのオブジェクトファイル, ライブラリなどが納められています。すでにプロジェクトとして構築済みなので, MPLAB X IDEで開くことができます。
プロジェクトを開くには, MPLAB X IDEのメインメニューから[File]→[Open Project…]で開きたいプログラムがあるフォルダに移動し, 「○○.x」というプロジェクトファイルを選択してダブルクリックします。
なおそれぞれのファイルは, ご自身の責任において使用してください。使用した如何なる結果についても, 著者および技術評論社は一切の責任を負いません。
本データは著作権法上の保護を受けています。収録されているファイルの一部あるいは全部について, いかなる方法においても無断で複写, 複製, 再配布することは禁じられています。 以上のことをご確認, ご了承の上, データをご利用下さい。
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに, ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
P.246 図2
PIC部分が「PIC16F1778」となっていますが「PIC18857」の誤りです。
以下の図の赤色部分を, 青色部分に読み替えてください。
この他, 正誤表は著者後閑哲也氏のWEBサイトに掲載されます。