目次
- はじめに
第1章 ヘルプの基本
ヘルプ制作に必要なスキル
- ヘルプ制作に文章力は必要?
- 文章力より設計力
ヘルプの役割
- プロダクトの使い方をユーザーに伝える
- サポートコストを低減する
- プロダクトの改善ポイントを知る
良いヘルプの要素
- 役に立つ
- 探しやすい
- 正しい
- わかりやすい
ヘルプを制作する流れ
- 誰に何を伝えるかを整理する
- 構成を設計する
- スタイルガイドや用語集を準備する
- 記事を作る
- 記事をチェックする
- 公開後にフィードバックをもとに改善する
第2章 誰に何を伝えるかを整理する
プロダクトの利用ユーザーを理解する
- ヘルプのターゲットユーザーを絞り込む(ペルソナの設定)
- ペルソナとは
- ペルソナの設定による効果
- ペルソナの例と構成要素
- 課題と目的
- 立場と役割
- 事前知識
プロダクトの仕様に関する情報を収集する
- プロダクトの使い始めに必要な準備と基礎知識
- 各機能の利用目的と操作方法
- 期待に応えられないところ
- よくあるトラブルとその対処方法
- 自分でプロダクトを使う
- 使用中に感じたことを書き出す
- 使用中につまずいたところを書き出す
第3章 ユーザーの使い方を意識して構成を設計する
ユーザーの情報の探し方を理解する
- 情報探索の4つの行動モデル
- 既知項目検索
- 探求探索
- 再検索
- 全数探索
- 回遊的な動線と直線的な動線がある
- ユーザーはページを流し読みする
ユーザー像を意識してヘルプの構成を設計する――サイトマップの作成
- 構成設計の2つのアプローチ
- カテゴリー構成と動線を決める
- 初心者向けカテゴリーの動線
- カテゴリー構成のパターン
- 内容をイメージできるカテゴリー名にする
- 意味の重なりを避ける
- 一般的な用語を使う
- 記事のタイトルを決める
- ユーザーが使うキーワードに合わせる
- 内容をイメージできるタイトルにする
- 記事を読む必要があるかわかるタイトルにする
- 語尾を統一する
第4章 ユーザーの動線からナビゲーションを設計する
ナビゲーションの種類と役割
- 構造型のナビゲーション
- グローバルナビゲーション
- ローカルナビゲーション
- 関連型のナビゲーション
- 機能型のナビゲーション
- 検索
- サイトマップ
- パンくずリスト
トップページからのナビゲーション
- トップページに配置する情報を選ぶ
- トップページに情報を載せすぎない
- トップページからの移動だけを考えない
モバイルのナビゲーション
- レスポンシブデザインでモバイルに最適化する
- モバイルユーザーの行動を理解する
- 記事の表示を優先する
- 構成をPC向けと合わせる
プロダクトからのナビゲーション
- ユーザーの迷いどころにヘルプリンクを配置する
- ヘルプだとわかるリンク名にする
- リンクを管理する
- ユーザーが疑問を解決できているか確認する
第5章 スタイルガイドや用語集を準備する
スタイルガイドで表現を統一する
- 文字表現
- 文体
- 漢字とひらがなの使い分け
- 日時の表現
- 数値の表現
- 記号
- 参照リンク
- 例として出す人名やドメイン
- スクリーンショット
- OSとWebブラウザー
- 画像の形式
- 加工方法
- ファイル名のルール
- 注意事項などのスタイル
用語集で用語を統一する
- 用語集に載せる用語
- Webデータベースで効率的に用語を管理する
第6章 記事を作る――文章と図解のテクニック
アウトラインを決める
- ユーザーのスタートとゴールを決める
- ユーザーに伝えることを書き出す
- 書き出した情報を整理する
- 見出しを決める
わかりやすい文章のテクニック
- 一文一義
- 簡潔に書く
- ユーザーに求める操作を明確に書く
- 主題(言いたいこと)から書く
- ユーザーを主体にする
- 列記には箇条書きを使う
- 項目の順番に意味がある場合は番号を付ける
- 項目が多い場合は分類する
- 表を適切に使う
- 見出しで情報の区切りを明確にする
- 視覚的な変化をつける
誤解を防ぐ文章のテクニック
- 二重否定を使わない
- 係り受けを明確にする
- 主語と述語の対応に気をつける
- 主語,目的語と述語を近づける
わかりやすい機能説明のテクニック
- ユーザーの馴染みのある知識と関連付ける
- リード文から入る
- 概要を挟む
わかりやすい操作手順のテクニック
- 一画面一手順
- ユーザーの操作だけを手順にする
- 作業の目的を書く
- スクリーンショットを効果的に使う
- 説明したいことに応じて撮影範囲を変える
- ほかと区別のつく色で加工する
- ハイライトする箇所を説明と一致させる
わかりやすいトラブルシューティングのテクニック
- ユーザーが何をどのように探すかを意識する
- 状況,原因,対処を伝える
図解で視覚的に伝えるテクニック
- 図解の効果
- 図解の弱点
- ルールを理解した上で使う
- 図解のテクニック
- ユーザーの視点から描く
- 「囲む」「配置する」「つなぐ」を組み合わせる
- 囲む
- 配置する
- つなぐ
- 特定の意味を持つ図形に注意する
- 細部は削って単純化する
- フローチャートでトラブルを診断する
- 色の基本を理解する
- 色相
- 彩度と明度
- ドミナント
- アクセントカラーでポイントを強調する
第7章 記事を検索最適化する
記事の検索最適化
- トピックごとに記事を分ける
- タイトルと見出しに検索キーワードを入れる
- わかりやすいURLを付ける
- タイトルの重複を避ける
- リンク先の記事の内容がわかるリンク名を付ける
HTMLの検索最適化
- リッチエディターのデメリット
- HTMLの役割は情報への意味付け
- サイト全体の構成を示す
- 記事のアウトラインを示す
- 強調を示す
- 重要度,深刻度や緊急度が高い情報の記述
- 操作画面上のボタンやリンクを表す記述
- リッチスニペットで検索結果に記事のカテゴリーを表示する
第8章 データからヘルプを改善する
KPI(改善の効果を測る指標)を決める
- KPIとは
- ヘルプのKPI
- アンケートの回答結果
- 平均解決時間
- 検索結果ページでの離脱率
- 結果が0件になる検索の割合
アンケートから改善する
- アンケートでフィードバックを取得する
- アンケートの質問項目を検討する
- デザインを工夫して回答率を高める
- ヘルプにアンケートを設置する
- アンケート結果を集計する
アクセスログから改善する
- アクセスログを集計する
- アクセスが多いページを確認する
- 直帰率と離脱率を確認する
- 検索頻度が高いキーワードを確認する
- 検索結果ページでの離脱が多いキーワードを確認する
- わかりやすい集計レポートを自動的に作成する
- Googleデータポータルの用語
- 期間を設定する
- ヘルプ全体の情報を表示する
- わかりやすい見出しを付ける
- 月ごとの集計値の変化を表示する
- アクセス数が多いページを表示する
- レポートのサイズを調整する
- 検索頻度の高いキーワードを表示する
- 検索結果ページでの離脱が多いキーワードを表示する
- アンケートの結果を表示する
- レポートの表示を確認する
- レポートを共有する
第9章 ユーザーテストでヘルプを改善する
カードソーティング――記事分類のユーザーテスト
- 運用中のヘルプのカテゴリー構成をテストする場合
- 新規ヘルプのカテゴリー構成を検討する場合
ナビゲーションと記事のユーザーテスト
- 目的を設定する
- タスクを設定する
- シナリオを用意する
- テスト前のストレッチ――思考発話の練習
- テストを実施する
- テスト後のインタビュー
第10章 アジャイル開発に対応するヘルプ管理システム
ヘルプを取り巻く環境の変化――アジャイル開発への対応
アジャイル開発に対応したヘルプ管理システム
- 記事制作を効率化する
- マークダウン記法を使って記事を作成する
- バージョン管理システムを使って記事を管理する
- チェックを効率化する
- プルリクエストを使って記事をチェックする
- 文章やリンクのチェックを自動化する
- 翻訳を効率化する
- 翻訳支援システムと連携する
- 機械翻訳
- CMSへの取り込みを効率化する
GitHubを使ったサイト運用のワークフロー
- ブランチとは
- 幹がない
- ブランチをほかのブランチに合流させることができる
- ブランチを活用するメリット
- 公開のタイミングを調整できる
- 開発要件の変更に合わせやすくなる
- プルリクエストを活用できる
- ブランチの種類と用途
- プロダクトの更新に合わせてヘルプを更新する場合のフロー
- リリース用ブランチを作成する
- 作業用ブランチを作成する
- 作業用ブランチをリリース用ブランチにマージする
- リリース用ブランチを公開用ブランチにマージする
- プロダクトの更新と対応しないヘルプ更新のフロー
- 作業用ブランチを作成する
- 作業用ブランチを公開用ブランチにマージする
- 参考文献,参考Webサイト
- 索引