概要
在宅や施設での介護の現場では,高齢家族や利用者の容態が急変することがあります。のどに食べ物を詰まらせたり,ろれつがまわらなくなったり,歩き方がおかしくなったり……。救急車を呼ぶ急変から,そこまでではないけど気になる状況まで,「介護者はどうすればよいのか」を具体的な手順でまとめました。
医師や看護師など医療職につなぐ際に,「伝えるべき情報」や「見ておくべきこと」もリストアップ。医療と介護の連携に役立つ実践的な内容です。
ひと目でわかる対応手順と豊富な写真・イラスト。災害時の急変や,終末期・みとりの急変対応についても解説。遠矢先生からの一言アドバイスもあります。
こんな方におすすめ
- 介護の現場で働いている人
- 家族を介護している人
- ケアマネジャー/介護福祉士/社会福祉士を目指す人
著者から一言
本書は,介護に携わる方向けの医療マニュアルとして執筆しました。
熱発,転倒,誤嚥やせん妄など,要介護高齢者に起こりやすい急な体調の変化を中心に,いざというときに迅速かつ的確に対応できるように,医師と介護士が一緒に制作しました。「そのときどこを見るべきか,なにをどのように伝えるべきか」医療と介護の連携に必要な医療用語をわかりやすく解説しつつ,現場で使いやすいサイズと見やすさにこだわりました。
老化や病気を抱えながらの生活から看取りまで,その人らしさを懸命に支える介護職や家族の方々にとってお役に立てれば幸いです。