概要
わずかな睡眠時間でもパフォーマンスを落とさずに
1年間で1,825時間もの自由時間を作り出す方法とは?
5年連続で世界トップセールス1%の基準を達成した現役営業マンであり,さらにパーソナルジム経営者,保険募集人,金融商品仲介業,予防医療診断士,営業コンサルティングの5つの仕事をかけもちする著者が,最高のパフォーマンスを発揮する独自の眠り方を解説。
- 体調の見える化
- 食事
- 運動
- 寝る前の行動
- マインド
の5つの観点から,4週間で無理なく早起きの習慣を身につける方法が教えます。
こんな方におすすめ
- 最高のパフォーマンスを発揮したい方
- 時間に余裕をつくりたい方
著者から一言
眠らなければ時間が増える。時間が増えればやれることが増える。
私は毎日,夜23時に寝て,午前2時に起きる生活を送っています。睡眠時間3時間。「眠くなりませんか?」「睡眠時間足りていますか?」と聞かれますが,日々とても快適です。これより長く寝ると,かえって1日の調子が狂います。
短眠のよさを実感するために,10日に1回ほど,あえて遅くまで寝ることがあります。たくさん寝たから頭がすっきりするかと思うかもしれませんが,むしろ逆効果。起きた後も頭がうまく働かず,1日中ボーっとして霞がかかったような感じになります。「脳を効率的に働かせるには,やはり短眠は重要だな」とそのたびに思います。
短眠が5年連続世界トップセールス1%の基準達成をもたらした
私は,新卒で銀行に入り,その後,消防士に転職。現在は,保険会社でファイナンシャルプランナーとして働いています。ちょっと変わった経歴ですよね(笑)。外資系生保のトップセールスの川田修さんが家族に「3年間,自分は死んだと思ってくれ」と伝え,その間一人暮らしをして仕事に励んだ,というエピソードを本で読み,今の仕事に就くときに「自分もとにかく3年間はがむしゃらにがんばろう!」と決意したのです。
ありがたいことに,転職1年目にして世界のトップ1%に入る営業成績を収めることができ,その後5年連続でトップ1%の基準を達成できました。短眠の習慣をつけるようになってから,達成スピードが格段に上がったのです。2年目は10カ月でしたが,短眠をはじめた入社3年目には8カ月,4年目は5カ月と,1年目の半分以上の速度でトップ1%入りを達成しました。
最初の2年くらいは,はっきり言って「夜の接待を盛り上げることが仕事だ」と思っていました。毎晩食べたり飲んだり。自分の体力と人生を削って,人と会う時間を増やしていました。その結果,消防士だったときの何倍も稼ぐことはできましたが,家族と過ごす時間もなければ,自分のことをする時間もない。暴飲暴食を繰り返していましたから,みるみるうちに体重は増えるし,体調は悪くなる。
「お金はたしかに稼いでいるけれど,これって本当に幸せなのかな?」
そう思ったときに,スティーブ・ジョブスの「最期の言葉」と言われている文章を読んだのです(最期の言葉かどうかについては諸説あるようですが)。
物質的な物は,なくなっても,また見つけられる。
でも,ひとつだけ,なくなってしまっては,
再度見つけられないものがある――人生だ。
(中略)
あなたの人生がどのようなステージにあったとしても,
だれもが,いつか,人生の幕を閉じる日がやってくる。
あなたの家族のために愛情を大切にしてください。
あなたのパートナーのために,
あなたの友人のために。
これを読んだとき,「ああ,健康にもっと気をつけなあかんな」と心から思いました。いくら稼げても,身体を壊しては元も子もないということに気づいたのです。
短眠するようになってからは,営業のスタイルも大きく変わりました。夜の接待はゼロ。忘年会すら行かなくなりました。しかし,前よりも働く時間は短くなったのに,成績は今までよりも上がったのです。
先にもお話ししたように,世界のトップ1%の成果に到達するスピードもかなり早くなりました。それはなぜかといえば,やれることが増えたからです。朝,時間ができたので,お客さんが必要とする情報をいろいろと調べるようになりました。調子がいいときには,本1冊は読了できます。その本の中に出てきた別の本を入手して,翌日以降にさらに知識を深めていきます。こうして,夜の接待でお客さんを楽しませる代わりに,知識の面でお客さんに貢献できるようになりました。そして,お客さんも私に付加価値を感じてくれるようになったのです。先日,事務所の引っ越しでこれまでに読んだ本を段ボールに詰めていたのですが,大きな段ボール8箱分にもなりました。すべて早起きして読んだ本です。
時間が増えるから,5つも仕事をかけもちできる
私の本業は保険の営業ですが,それ以外に5つほど仕事をしています。パーソナルジム経営者,保険募集人,金融商品仲介業,予防医療診断士,営業のコンサルティング業です。通常だったら手が回らないところですが,朝の時間を使えるので,このようにいくつもの仕事がかけもちでできます。
先日は,ある会社の社長さんにダイエット法を教えたところ,「社員の女性たちがダイエットについて聞きたがっているから,セミナーをしてもらえないか」という依頼がありました。ほかには,マイホームを買うくらいの年代の方に住宅ローンの裏ワザや銀行でのお金の借り方などもお話ししています。「保険の話だけでなく,お金全般にまつわる困ったことを気軽に相談してもらえたらいいな」と思っているからです。そういうネタを増やすことができるのも,短眠のおかげだと思います。
- 1日が24時間なのは,どんな人にも共通です。でも,その使い方は人それぞれ。
- 同じ24時間でも,稼働できる時間が増えたなら?
- それだけ有利になるのではないでしょうか。
それを可能にするのが,短眠というわけです。
本書で解説するのは,すべて私の実体験に基づいて編み出した独自のメソッドです。実際にこれまで1000名の方にも教えていますが,私がサポートした期間中は達成率90%を誇るすごい方法です。
今日から,ぜひ私といっしょに短く質のいい睡眠をとる方法を身につけて,限りある時間を有効に使いましょう。