書籍概要

[改訂第8版]LaTeX2ε美文書作成入門

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概要

本書は,本や論文などを組版し,印刷・電子化するためのフリーソフト「LaTeX」および関連ソフトについて,やさしく解説したものです。LaTeXの基礎はもちろん,「自分で体裁を変更したい」といったある程度高度な知識が必要なところまで幅広く網羅。LaTeXを使うすべての人にオススメの一冊です。
第8版では,旧来のpLaTeXだけでなく,(モダンな)LuaLaTeX等にも配慮して大幅に内容を見直しました。どちらの環境をメインにされている方でもお使いいただけます。
付録DVD-ROMにはTeX Live 2020を簡単にインストールできるインストーラーを収録(Windows,Mac)。

こんな方におすすめ

  • TeXを学習しようとしている人
  • 論文をTeXで執筆する学生・教師

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目次

  • 目次

第1章 TeX,LaTeXとその仲間

  • 1.1 TeX,LaTeXって何?
  • 1.2 TeXの読み方・書き方
  • 1.3 LaTeXって何?
  • 1.4 TeX,LaTeXの処理方式
  • 1.5 TeX,LaTeXの処理の流れ
  • 1.6 TeX,LaTeXと日本語
  • 1.7 TeX,LaTeXのライセンス
  • 1.8 TeXディストリビューション
  • 1.9 これからのTeX

第2章 使ってみよう

  • 2.1 WebでLaTeXを使う
  • 2.2 TeXworks(Windows)
  • 2.3 TeXShop(Mac)
  • 2.4 コマンドで行う方法
  • 2.5 LaTeXでレポートに挑戦
  • 2.6 エラーが起きたなら
  • 2.7 texdocの使い方

第3章 LaTeXの基本

  • 3.1 LaTeXの入力・印刷の完全な例
  • 3.2 最低限のルール
  • 3.3 ドキュメントクラス
  • 3.4 プリアンブル
  • 3.5 文書の構造
  • 3.6 タイトルと概要
  • 3.7 打ち込んだ通りに出力する方法
  • 3.8 改行の扱い
  • 3.9 注釈
  • 3.10 空白の扱い
  • 3.11 地の文と命令
  • 3.12 区切りのいらない命令
  • 3.13 特殊文字
  • 3.14 アクセント類
  • 3.15 書体を変える命令
  • 3.16 文字サイズを変える命令
  • 3.17 環境
  • 3.18 箇条書き
  • 3.19 長さの単位
  • 3.20 空白を出力する命令
  • 3.21 脚注と欄外への書き込み
  • 3.22 罫線の類
  • 3.23 pLaTeX以外の主なLaTeX

第4章 パッケージと自前の命令

  • 4.1 パッケージ
  • 4.2 簡単な命令の作り方
  • 4.3 パッケージを作る
  • 4.4 命令の名前の付け方
  • 4.5 自前の環境
  • 4.6 引数をとるマクロ
  • 4.7 マクロの引数の制約
  • 4.8 ちょっと便利なマクロ
  • 4.9 (どこまで)マクロを使うべきか

第5章 数式の基本

  • 5.1 数式の基本
  • 5.2 数式用のフォント
  • 5.3 数式の書き方の詳細
  • 5.4 上付き文字,下付き文字
  • 5.5 別行立ての数式
  • 5.6 和・積分
  • 5.7 分数
  • 5.8 字間や高さの微調整
  • 5.9 式の参照
  • 5.10 括弧類
  • 5.11 ギリシャ文字
  • 5.12 筆記体
  • 5.13 2項演算子
  • 5.14 関係演算子
  • 5.15 矢印
  • 5.16 雑記号
  • 5.17 mathcompで定義されている文字
  • 5.18 大きな記号
  • 5.19 log型関数とmod
  • 5.20 上下に付けるもの
  • 5.21 数式の書体
  • 5.22 ISO/JISの数式組版規則
  • 5.23 プログラムやアルゴリズムの組版
  • 5.24 array環境
  • 5.25 数式の技巧

第6章 高度な数式

  • 6.1 amsmathとAMSFonts
  • 6.2 いろいろな記号
  • 6.3 行列
  • 6.4 分数
  • 6.5 別行立ての数式

第7章 グラフィック

  • 7.1 LaTeXと図
  • 7.2 LaTeXでの図の読み込み方
  • 7.3 \includegraphicsの詳細
  • 7.4 おもな画像ファイル形式
  • 7.5 PostScriptとは?
  • 7.6 EPSとは
  • 7.7 PDFとは
  • 7.8 SVGとは
  • 7.9 文字列の変形
  • 7.10 色空間とその変換
  • 7.11 色の指定
  • 7.12 枠囲み

第8章 表組み

  • 8.1 表組みの基本
  • 8.2 booktabsによる罫線
  • 8.3 LaTeX標準の罫線
  • 8.4 表の細かい制御
  • 8.5 列割りの一時変更
  • 8.6 横幅の指定
  • 8.7 色のついた表
  • 8.8 ページをまたぐ表
  • 8.9 表組みのテクニック

第9章 図・表の配置

  • 9.1 図の自動配置
  • 9.2 表の自動配置
  • 9.3 左右に並べる配置
  • 9.4 図・表が思い通りの位置に出ないとき
  • 9.5 回り込みと欄外への配置

第10章 相互参照・目次・索引・リンク

  • 10.1 相互参照
  • 10.2 目次
  • 10.3 索引とMakeIndex,mendex,upmendex
  • 10.4 索引の作り方
  • 10.5 索引スタイルを変えるには
  • 10.6 索引作成の仕組み
  • 10.7 入れ子になった索引語
  • 10.8 範囲
  • 10.9 ページ数なしの索引語
  • 10.10 ページ番号の書体
  • 10.11 \index命令の詳細
  • 10.12 ハイパーリンク

第11章 文献の参照と文献データベース

  • 11.1 文献の参照
  • 11.2 すべて人間が行う方法
  • 11.3 半分人間が行う方法
  • 11.4 citeとovercite
  • 11.5 文献処理の全自動化
  • 11.6 文献データベース概論
  • 11.7 BibTeXの実行例
  • 11.8 文献スタイルファイル
  • 11.9 文献データベースの詳細
  • 11.10 並べ替え順序の制御
  • 11.11 BibTeXのこれから

第12章 欧文フォント

  • 12.1 フォントの5要素
  • 12.2 フォントのエンコーディングの詳細
  • 12.3 ファイルのエンコーディング
  • 12.4 LuaLaTeXの欧文フォント
  • 12.5 英語以外の言語
  • 12.6 マイクロタイポグラフィー
  • 12.7 Computer Modern
  • 12.8 Latin Modern
  • 12.9 欧文基本14書体
  • 12.10 欧文基本35書体
  • 12.11 TeX Gyreフォント集
  • 12.12 その他のフォント
  • 12.13 レガシーな数式用フォント
  • 12.14 unicode-math
  • 12.15 仮想フォントの作り方

第13章 和文フォント

  • 13.1 おもな和文書体
  • 13.2 レガシーLaTeXの和文フォントの設定
  • 13.3 LuaLaTeXの和文フォントの設定
  • 13.4 和文フォントを切り替える命令
  • 13.5 和文フォント選択の仕組み
  • 13.6 縦組
  • 13.7 ルビ・圏点・傍点
  • 13.8 混植
  • 13.9 日本語の文字と文字コード
  • 13.10 OpenTypeフォントとAdobe-Japan
  • 13.11 otfパッケージ
  • 13.12 強調と書体
  • 13.13 和文組版の詳細
  • 13.14 もっと文字を

第14章 ページレイアウト

  • 14.1 ドキュメントクラス
  • 14.2 ((lt)js)article等のオプション
  • 14.3 jlreqのオプション
  • 14.4 ページレイアウトの変更
  • 14.5 例:数学のテスト

第15章 スタイルファイルの作り方

  • 15.1 LaTeXのスタイルファイル
  • 15.2 スタイルファイル中の特殊な命令

第16章 美しい文書を作るために

  • 16.1 全角か半角か
  • 16.2 句読点・括弧類
  • 16.3 引用符
  • 16.4 疑問符・感嘆符
  • 16.5 自動挿入されるスペース
  • 16.6 アンダーライン
  • 16.7 欧文の書き方
  • 16.8 改行位置の調整
  • 16.9 改ページの調整
  • 16.10 その他の調整

第17章 LaTeXによる入稿

  • 17.1 LaTeX原稿を入稿する場合
  • 17.2 PDFで入稿する場合
  • 17.3 ファイルとフォルダの準備
  • 17.4 LaTeXで処理
  • 17.5 トンボ
  • 17.6 グラフィック
  • 17.7 若干のデザイン
  • 17.8 PDFへの変換
  • 17.9 その他の注意

第18章 LaTeXによるプレゼンテーション

  • 18.1 jsarticleによるスライド作成
  • 18.2 Beamerによるスライド作成

付録A 付録DVD-ROMを用いたインストールと設定

  • A.1 本書付録DVD-ROMの中身
  • A.2 Windowsへのインストールと設定
  • A.3 Macへのインストールと設定
  • A.4 LinuxやFreeBSDなどへのインストール

付録B マニュアルを読むための基礎知識

  • B.1 ディレクトリ(フォルダ)とパス
  • B.2 パスを通すとは?
  • B.3 TeXのディレクトリ構成

付録C 基本マニュアル

  • C.1 texdoc
  • C.2 pdflatex,platex,uplatex,lualatex
  • C.3 dvipdfmx
  • C.4 ptex2pdf
  • C.5 mktexlsr
  • C.6 latexmk
  • C.7 texfot
  • C.8 tlmgr,tlshell
  • C.9 updmap
  • C.10 kanji-config-updmap
  • C.11 getnonfreefonts
  • C.12 kpsewhich
  • C.13 Ghostscript

付録D TikZ

  • D.1 PGF/TikZとは
  • D.2 TikZの基本
  • D.3 いろいろな図形の描画
  • D.4 グラフの描画(1)
  • D.5 グラフの描画(2)
  • D.6 Rで使う方法
  • D.7 Pythonで使う方法
  • D.8 gnuplotとの連携
  • D.9 ほかの図との重ね書き
  • D.10 TikZを使うパッケージ

付録E 記号一覧

  • E.1 特殊文字
  • E.2 ロゴ
  • E.3 旧textcompパッケージで使える文字
  • E.4 pifontパッケージで使える文字
  • E.5 otfパッケージで使える文字

付録F 原ノ味フォント全グリフ

付録G TeX関連の情報源

  • G.1 文献
  • G.2 ネット上の情報
  • あとがき
  • 索引

サポート

ダウンロード

電子版用ダウンロード

電子版用に,付録DVD-ROM収録コンテンツを以下から入手できます(Gihyo Digital Publishingからご購入の場合,マイページからもダウンロードできます)。

以下のフォームからのダウンロードには電子版内「付録A」に掲載されているIDとパスワードが必要です。

macOSをお使いの方

macOSでは,OSのセキュリティ機能によりダウンロードしたファイルをそのまま使用するとインストールできません。お手数ですがターミナルを開いてダウンロードしたファイルのあるディレクトリに移動した後,xattr -c Gihyo_bibun8dvd.iso」と入力してからご利用ください(先にisoイメージをマウントしてしまっている場合には一旦解除してください)。

MD5: 47967d39709e5f86273b2cac4040ba30

補足情報

Windowsでインストールがエラーになる場合

Windowsにおいて,何らかの事情によりセットアップツールが正常に完了しない事例が報告されております。ご迷惑をおかけいたしますが,以下の手順をお試しください。

環境変数TMPに関するトラブル

環境変数TMPで示されるパスに空白が含まれている場合,セットアップツールの不具合によりインストールできない場合があることが判明しました。大変申し訳ございません。

該当される方は,環境変数TMPを空白が含まれないパスに変更するか,以下のツールをお試しください。

付録DVD-ROMをドライブにセットした状態で,上記ツールを実行してください。自動的にセットアップツールを起動して実行します。

その他ISOマウントに関するトラブル(含Windows 11環境におけるトラブル)

上記で解決せず,ISOファイルがマウントできない旨のエラーメッセージが出る場合,DVD-ROMのwinフォルダとtexliveフォルダをお使いのPCの任意のフォルダにコピーし,コピーした先のwinフォルダ内のセットアップツールを実行してください。

加えて,上記環境変数TMPの問題も含んでいる場合や,どれにも該当していないのにWindows 11環境でエラーが解決できない場合は,以下の修正版をダウンロードして展開し,コピーした先のwinフォルダ内へ上書きコピーしてからセットアップツールを実行してみてください。

それでも解決しない場合

お使いのPCにコピーした先のtexliveフォルダ内にあるtexlive2020-r56669.isoというファイルを右クリックして,メニューから「マウント」を選択する(またはメニューに「マウント」がない場合,「プログラムから開く」→「エクスプローラー」)と,TeX Live 2020のファイル群を含むドライブがマウントされますので,この中にあるinstall-tl-windows.batをダブルクリックしてください。TeX Live 2020本来のインストーラが起動してインストールすることができます。

セットアップツールを使った場合との違いは,64ビット環境でも32ビット版がインストールされる(通常の利用で問題が出ることはありません)ことと,TeX2img(26ページ)・nkf(208ページ)がインストールされないこと(どちらもDVD-ROMのwinフォルダ→toolsフォルダに収録されておりますので,ご自分でインストールすることはできます)です。

全般

著者の奥村先生により,本書のサポートページが開設されております。

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