書籍概要

図解即戦力

図解即戦力
住宅メーカーのしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書

著者
発売日
更新日

概要

住宅建築・販売は,購入後の設備の購入などの金額も大きく,波及効果が高い業界です。そのため,政府は住宅ローン減税などで住宅着工を促進しています。本書は,住宅を建設する,住宅メーカーの会社組織からそのビジネスモデル,将来性まで,隅々まで解説した書籍です。また,住宅がどうやって作られていくかもわかり,注文住宅を購入しようと思っている方にも最適な内容になっています。

こんな方におすすめ

  • 住宅メーカーに就職・転職を考えている学生・社会人
  • 注文住宅を購入したい人

著者から一言

住宅業界で学ぶべき知識は範囲があまりにも広く膨大です。就職・転職後,1人前になるまでとても時間が掛かります。しかし,範囲が広く膨大だからこそ,大きなビジネスチャンスが広がっている業界でもあります。
自身の得意分野を決めて努力し,他社との差別化を図っていけば,報われやすい業界だと私は思います。本書を通して,業界への関心をさらに強くしてもらえたら幸いです。

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目次

Chapter1 住宅業界の最新動向

  • 01 住宅は10 年で急速な進化を遂げている
  • 02 住宅メーカーの努力によって超省エネ時代が到来
  • 03 住宅業界の最大の課題は職人不足にある
  • 04 扱う商品によって業績が大きく変わる
  • 05 住宅業界はすべての産業に影響を及ぼす
  • 06 少子高齢化による空き家問題は中古住宅の活用で解決する
  • 07 ユーザーニーズの変化に対応し生活しやすい環境を作る
  • 08 頻発する災害や健康被害に対応しよりよい生活を提供する
  • 09 バリアフリー化や介護対策にビジネスチャンスがある
  • COLUMN 地震対策の性能も進化してきた!?

Chapter2 業界の基本と構成する人たちの役割

  • 01 住宅業界の構造を把握する
  • 02 大手8 社の住宅メーカーを比較し特徴を知る
  • 03 多岐にわたる業界の職種と規模を知る
  • 04 住宅業界の多種多様な資格を知る
  • 05 2 つの販売方法とターゲットの違いを知る
  • 06 住宅の構造や骨組みの種類と特徴を把握する
  • 07 古くからある地元工務店の現状
  • 08 フランチャイズ化とM & A が進む背景を知る
  • 09 戸建てを建てる住宅メーカーとマンションを建てるゼネコン
  • 10 土地や建物の売買における不動産会社の働き
  • 11 ニーズの変化によって業績を上げているリフォーム会社
  • 12 設計事務所の仕事と業界内でのネットワークを知る
  • COLUMN 氾濫する住宅業界の情報

Chapter3 住宅業界の利益構造

  • 01 建売住宅を一気に作るパワービルダー
  • 02 住宅メーカーの利益構造を把握する
  • 03 工務店が利益を得るしくみと大規模な住宅メーカーとの違い
  • 04 リフォーム会社の利益構造とリフォーム専門業者の特徴
  • 05 リフォーム売上の上位は住宅メーカーが独占する
  • 06 不動産会社が利益を上げるしくみ
  • 07 中古住宅の販売による収益
  • 08 モデルハウスが並ぶ住宅展示場公園のしくみ
  • 09 住宅を構成する部材・パーツは多種多様
  • 10 デザイン性や機能性で変わる建材・設備の値段
  • 11 総コストに占める施工費・管理費の割合
  • COLUMN 住宅価格に関する2 つの真実

Chapter4 住宅メーカーの組織構造

  • 01 住宅メーカーはどんな仕事に分かれている?
  • 02 自社のビジョンを具現化する経営管理部門
  • 03 研究開発をくり返す商品開発部門
  • 04 法令を遵守した間取りを作成する設計部門
  • 05 低コスト化を目指す資材調達部門
  • 06 図面や仕様書から材料の数量や原価を算出する積算部門
  • 07 もっとも多くの人員が配置され顧客のサポートを行う営業部門
  • 08 企業の成長に関わり品質の鍵を握るアフター部門
  • 09 注文住宅の引き渡しまでには部門間での連携が重要
  • 10 仕様打ち合わせにおけるインテリアコーディネーターの仕事
  • 11 施工現場での住宅メーカー社員の仕事
  • 12 引き渡し現場での住宅メーカー社員の仕事
  • 13 リフォーム会社・部門の仕事内容
  • 14 住宅メーカー社員に求められる人材と能力
  • 15 住宅メーカー社員の2 種類のキャリアパス
  • COLUMN 値引き合戦の真相

Chapter5 主な設備・部材メーカー

  • 01 強いつながりを持つ住宅メーカーと設備メーカー
  • 02 住宅業界全体を支える設備・建材メーカーの分類
  • 03 トイレやバスルームなどの主な水回りメーカー
  • 04 顧客ニーズを把握して強みを生かすキッチンメーカー
  • 05 給湯器・ガスコンロ・IH の主なメーカー
  • 06 サッシ・建具・床材の主なメーカー
  • 07 断熱性能や価格,独自性が重要な断熱材の主なメーカー
  • 08 耐久性や軽さが重要な屋根や外壁材の主なメーカー
  • 09 価格とデザイン性が重視される照明器具の主なメーカー
  • 10 室内の温度や湿度を一定に保つ換気,冷暖房の主なメーカー
  • 11 価格と耐久性,安全性が重要なクロスの主なメーカー
  • 12 カーテンや畳などそのほかのインテリアの主なメーカー
  • COLUMN 競争が激化するリフォーム業界

Chapter6 着工現場で行われる工事内容

  • 01 責任の所在を明らかにした住宅メーカーの一貫施工
  • 02 多くの住宅メーカーが施工を外注している
  • 03 住宅建設の施工にかかる完成までのステップ
  • 04 解体工事の内容と必要となる手続きや工具
  • 05 基礎工事の役割と工事内容や近年の傾向
  • 06 大工工事の工程や内容と職人たちの技術
  • 07 足場組立工事の重要性や守るべき規定
  • 08 建具やサッシの設置にかかる工事の内容
  • 09 屋根工事の内容と屋根の種類や構造
  • 10 外壁工事の内容と外壁の種類や構造
  • 11 連帯が不可欠な設備工事の内容と職人たちの技術
  • 12 専門の電気業者が行う電気工事の手順や内容
  • 13 専門の水道業者が行う水道工事の内容と流れ
  • 14 安全に暮らせる住宅に必要な外構工事の内容と流れ
  • 15 建物内部の最終段階であるクロス貼り工事の内容と流れ
  • 16 行政や施主による住宅の検査と主なチェック項目
  • COLUMN 住宅メーカーと顧客のジレンマ

Chapter7 住宅業界各社の生き残り戦略

  • 01 海外から遅れている日本住宅の大きな問題点
  • 02 住宅メーカーの差別化戦略
  • 03 住宅メーカーのサービス・販売努力
  • 04 銀行も努力している住宅ローン競争
  • 05 住宅業界の生き残りをかけた商品の開発と戦略
  • 06 建売,注文住宅の間に位置する企画提案型住宅
  • 07 IT を取り込む住宅メーカー
  • COLUMN 個人の営業スタイルも差別化が必須

Chapter8 住宅業界にまつわる規則・法律・税制

  • 01 経済波及効果を重視した政府の方針
  • 02 国民の生命・健康・財産保護の最低基準を示す建築基準法
  • 03 大きな地震が発生するたび変化してきた耐震基準
  • 04 快適な住環境を守る建築基準法の用途地域
  • 05 建てられる家の大きさを決める建ぺい率と容積率
  • 06 住宅の仕様の指針である住生活基本法
  • 07 消費者保護を図る住宅瑕疵担保履行法
  • 08 同じ住宅に長く住むための長期優良住宅の認定制度
  • 09 住宅品質確保促進法によって10 年保証されている
  • 10 省エネ基準の義務化が進む
  • 11 国土交通省の告示による安心R住宅制度
  • 12 住宅ローン減税による促進
  • COLUMN 前代未聞の特殊な地震と耐震等級

Chapter9 住宅業界の未来

  • 01 欠陥住宅問題と悪質リフォーム業者への対応
  • 02 健康・介護を考慮した住宅設計
  • 03 違法建築問題と公共団体のチェック機能
  • 04 3D プリンター住宅と建設ロボットの介入
  • 05 未来の住宅スマートホームの展望
  • 06 電気の自給自足ができる家ZEH の浸透
  • 07 災害に耐えるレジリエンス住宅
  • 08 時代に合わせた空き家問題への対策
  • 09 成長を続ける中古住宅市場の行方

サポート

正誤表

書籍の内容に誤りのあったことを,本書をお買いあげいただいた読者の皆様および関 係者の方々にお詫びいたします。以下に正誤表を掲載いたします。

(2021年11月24日最終更新)

第1刷→第2刷での修正
P.41 中段の女性キャラクターのセリフ

そのほかにも土地家屋調査士、マンション管理士、管理業務主任者などの資格があ り、
そのほかにも土地家屋調査士、マンション管理士、管理業務主任者、不動産鑑定士などの資格があり、

P.41 下段の囲み部分,「売買・賃貸」の中

賃貸不動産経営管理士
不動産キャリアパーソン
不動産鑑定士
賃貸不動産経営管理士
不動産キャリアパーソン

3つ目の項目「不動産鑑定士」が不要でした。

P.198 「用途地域の目的」の1行目

計画的な市街地を形成するために用途に応じて12地域に分けられたエリアのことです。主に「住居系地域」は7種類、
計画的な市街地を形成するために用途に応じて13地域に分けられたエリアのことです。主に「住居系地域」は8種類、

P.199の表の説明文

市街化区域は政府によって、地域の特徴に応じて、12の用途地域に分類されている
市街化区域は政府によって、地域の特徴に応じて、13の用途地域に分類されている

P.199 表の住居系地域に「用途地域」を1項目追加

追加分 田園住居 地域住宅と農地が調和する環境を守るための地域で、低層住居専用地域に建設できるものに加え、農業用施設も建設できる

以下のように追加されます。

P.199表

P.204 1行目

住宅瑕疵担保履行法は「住宅瑕疵があった場合
住宅瑕疵担保履行法(特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律)は「住宅瑕疵があった場合

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