概要
本書は,Web開発やインフラ運用におけるWeb関連技術の基本知識と重要なテーマを初心者でも理解できるよう,図解でわかりやすくまとめた1冊です。TCP/IPやHTTPなどのプロトコル,HTMLなどのフォーマット,Webサーバー,プロキシサーバーなどのサーバーなど,Web技術全般について取り扱っています。これからWeb技術を学ぶ人から,すでに現場で活躍中のエンジニアまで幅広い方々に役立つ1冊になっています。
こんな方におすすめ
目次
1章 Web技術の概要
- 1-1 Web技術とは
- 1-2 インターネットの誕生
- 1-3 Webの誕生
- 1-4 Webページが表示されるまで
- 1-5 Webシステムを構成する重要な3要素
2章 Webを支えるネットワーク技術
- 2-1 プロトコルとは
- 2-2 プロトコルの標準化
- 2-3 階層化・OSI参照モデル
- 2-4 イーサネットとMACアドレス
- 2-5 IPプロトコルの基本
- 2-6 TCP
- 2-7 TCPの信頼性を上げるしくみ
- 2-8 IPアドレス —— IPv4アドレス
- 2-9 IPアドレス —— IPv6アドレス
- 2-10 ARP
- 2-11 DNS
3章 HTTP —— Web 技術の基本プロトコル
- 3-1 HTTPとは
- 3-2 HTTPのバージョンと歴史
- 3-3 HTTPリクエスト・HTTPレスポンス
- 3-4 ステートレスプロトコル
- 3-5 HTTPメッセージ
- 3-6 リクエストメッセージ
- 3-7 レスポンスメッセージ
- 3-8 転送効率を上げるしくみ —— HTTPキープアライブ,パイプライン処理
- 3-9 転送効率を上げるしくみ —— 圧縮転送,データ分割転送
4章 HTTPS・HTTP/2 —— HTTP の拡張プロトコル
- 4-1 HTTPのセキュリティ機能の問題点
- 4-2 HTTPSへの対応
- 4-3 HTTPSのしくみ
- 4-4 サーバー証明書とは
- 4-5 サーバー証明書の入手
- 4-6 なりすましと改ざんの防止
- 4-7 HTTP/2の誕生
- 4-8 HTTP/2の特徴
- 4-9 HTTP/2の普及と課題
5章 URIとURL
- —— Webコンテンツにアクセスするしくみ
- 5-1 URLとは
- 5-2 URIとURL
- 5-3 URLの構文
- 5-4 URLに使える文字列・文字長
- 5-5 絶対URL・相対URL
- 5-6 パーセントエンコーディング・Punycode
- 5-7 短縮URL・ワンタイムURL
- 5-8 URLのQRコード化
- 5-9 URLによるSEO対策
6章 サーバーの役割と機能
- 6-1 Webシステムの高速化・大規模化
- 6-2 プロキシサーバー
- 6-3 クライアントサイドキャッシング
- 6-4 サーバーサイドキャッシング
- 6-5 ロードバランサー
- 6-6 より高度な負荷分散
- 6-7 CDN
- 6-8 仮想化とクラウド
- 6-9 サーバーレスアーキテクチャ
- 6-10 コンテナ型仮想化技術
7章 Webコンテンツの種類
- 7-1 ハイパーリンクとHTML
- 7-2 HTMLタグ
- 7-3 HTMLの基本構造
- 7-4 HTMLの互換性
- 7-5 CSS
- 7-6 静的コンテンツ・動的コンテンツ
- 7-7 XML
- 7-8 JSON
8章 HTML5の基礎知識
- 8-1 HTML5とは
- 8-2 HTML5のセクショニング
- 8-3 HTML5で追加されたAPI
- 8-4 Web Audio API
- 8-5 WebGL API
- 8-6 WebRTC
- 8-7 WebSocket
9章 Webアプリケーション
- 9-1 Webアプリケーションのしくみ
- 9-2 データベース
- 9-3 MVCアーキテクチャー
- 9-4 Webアプリケーションフレームワーク
- 9-5 CMS
サポート
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
P.39 図「IPアドレスの表記」
IPアドレス「49.212.34.191」のうち,「49」の2進数(計5ヵ所)についての訂正となります。
P.45
誤 |
Macアドレス(24ビット) |
正 |
Macアドレス(48ビット) |
P.102 上から1行目
誤 |
Certification Authorigy |
正 |
Certification Authority |
P.102 図
誤 |
②Web運営者や……
③公開鍵に…… |
正 |
②公開鍵に……
③Web運営者や…… |
②と③が逆になっています。
P.112 上から8行目
誤 |
たとえば「www.example.jp」のサーバー証明書をコピーし、「www.exanple.jp」で悪用しようとしていたとします。
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正 |
たとえば「www.example.jp」のサーバー証明書をコピーし、「www.exanple.jp(mがnに変わっている)」で悪用しようとしていたとします。
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P.112 下から7行目
誤 |
Webサーバーは秘密鍵で通信の暗号化に必要な共通鍵を暗号化します(4-4参照)。暗号化された共通鍵を受信したブラウザーは、サーバー証明書に埋め込まれた公開鍵で復号します。通常、秘密鍵は厳重に保管されて悪用できないため、暗号化通信を開始できず通信エラーになります。
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正 |
サーバー証明書をダウンロードしたブラウザーは、サーバーの公開鍵を取り出し通信の暗号化に必要な共通鍵を、サーバーの公開鍵で暗号化します。暗号化された共通鍵を受信したWebサーバーは、厳重に保管されてWebサーバーの秘密鍵で復号します。偽のWebサーバーだと、サーバーの秘密鍵を持たないため、共通鍵を復号できず暗号化通信を開始することができません。
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P.113 図
P.124 図
誤 |
差分は:host:www.example.jp |
正 |
差分は:path /content.html |
これに伴い図内2ヵ所の「:host:www.example.jp」が「:path /content.html」に変更となります。
P.162 図
誤 |
Webサーバーのキャッシュ機能 |
正 |
ブラウザーのキャッシュ機能 |
P.243 下から5行目