目次
Stage:1 課題発見~事業の核となる,アイデアを見つける~
- 本ステージで登場する起業家
- 「課題発見」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- 課題の発見
- 初期の起業家に共通する課題の見つけ方/まずは自分が課題に感じていることから探してみる/長期的に課題意識を持ち続け,事業化につなげる/成功しやすい課題発見の方法を知る
ケーススタディ
- Case:A 弁護士ドットコム株式会社 代表取締役社長 元榮太一郎さん
- 自分自身が感じた課題を元に,起業する
- Case:B カバー株式会社 代表取締役社長 CEO 谷郷元昭さん
- 得意領域の課題で,起業する
実践のためのさらなる学び
- 課題のキーポイント
- やりたいことだけではなく,そこに自分が得意なことを重ねる/市場は伸びるか,そして,その市場で勝てるかを掘り下げる/リサーチは今この瞬間にも始め,断続的にアップデートを重ねる
- 課題発見後の初期動作
- なぜ自分たちがやるのか?なぜ今やるのか?を言語化する/できる起業家のスピードに倣い,動きながら考え続ける/数か月の施策の差が,その後の市場の地位を決めた事例
Stage:2 仮説検証 ~アイデアを磨き,事業に昇華する~
- 本ステージで登場する起業家
- 「仮説検証」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- 仮説の構築
- 〝ウェット〟な情報から核になるアイデアを磨きこむ/まずは価値そのもの,次に成長性を確かめる2段ステップを踏む/非合理に見える真実を見出すためには,検証の絶対量と論点設定がカギ/リソースを集中し,特定領域の〝ダントツ〟の勝利を目指す
ケーススタディ
- Case:C SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田裕二さん
- 企業文化として仮説思考を鍛える
- Case:D 株式会社北の達人コーポレーション 代表取締役 社長 木下勝寿さん
- 計画的な仮説検証を生み出すクールヘッドが不可欠
実践のためのさらなる学び
- 仮説の検証
- 5つの視点でビジネスモデルを検証する/1つ目,「市場の規模と成長性」/2つ目,「お金の回収エンジンと収益性」/3つ目,「競合に対する優位性」/4つ目,「ビジネススキーム」/5つ目,「集客」と「マーケティング」/リスクを可視化し,最悪のケースに備えておく/アクセルを踏む前に,ヒトとカネのリソースを確認しておく
Stage:3 資金調達 ~ポイントは何か,誰から調達するか~
- 本ステージで登場する起業家
- 「資金調達」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- そもそも資金調達とは何か?
- 誰から,いつ,いくら調達するのかを設計する/残り資金から逆算して資金調達する/初期から,調達するか否かを戦略的に判断する/まずは事業計画/資本政策を固める
ケーススタディ
- Case:E 株式会社ヤプリ 代表取締役 庵原保文さん
- 既存市場がない中で,どう資金調達を成功させるか
- Case:F 株式会社LegalOn Technologies 代表取締役 角田望さん
- 実績となるトランクションを元に資金調達を実施
実践のためのさらなる学び
- 株式調達と融資の使い分け
- 蓋然性が見えにくい段階は株式調達,見えたら融資調達/株式調達しやすいのは事業実績が出ているタイミング/融資による調達がしやすいのは資金調達を終えたタイミング/株式(エクイティ)投資家から見た検討の視点/
- 株式調達の実際
- ポイント① 適切なバリュエーションで調達金額を設定しよう/ポイント② 株式に付帯する権利を理解してから締結しよう
- 投資家タイプ
- 投資家タイプ別の出資額/①エンジェル投資家/②VC/③事業会社/CVC
- ストックオプションを理解・活用する
- 従業員向けストックオプションの発行/資金調達時の契約書
Stage:4 マーケティングと集客 ~戦略に沿った施策とブランディング~
- 本ステージで登場する起業家
- 「マーケティングと集客」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- 成長戦略としてのマーケティング
- 領域を意図的に絞り,〝ならでは〟の要素で圧倒的なナンバーワンを目指す/黎明期×日本ブランドを活かして世界のファンを獲得する戦い方の実例/新しい市場は,〝わかりやすさ〟で絶対的なポジションをとる
- 施策の実行
- 1本の100点より,10本の70点/テレビCMは小さなトライと継続性,効果検証がカギ
ケーススタディ
- Case:G BABY JOB 株式会社 代表取締役社長 上野公嗣さん
- メディア露出によるPRが事業拡大の一助に
実践のためのさらなる学び
- プランニング
- 抽象化し,俯瞰する思考はスタートアップのマーケでも活きる/商品ラインアップの拡大は慎重に/初期は,あえて横を見ないマーケ戦略もアリ
- 評価とアクション
- LTV・CPAのバランスとキャッシュに座った経営/自社のブランド価値を測定する物差しをもつ/アフターデジタルの時代は,データ活用も強い優位性に
- コミュニティとファンづくり
- コミュニティは,子育てと同じアプローチでのぞむ/「お客様の『ために』から『共に』へ」/自分だけの一次情報に向き合い続け,マーケ施策に活かした実例
Stage:5 起業の原体験とビジョン ~ミッション/ビジョン/バリューが会社の体幹をつくる~
- 本ステージで登場する起業家
- 「起業の原体験とビジョン」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- なぜビジョンが重要なのか
- ①事業を創造したいタイプ:何が原動力なのか深掘りしてみよう/②とある課題を解決したいタイプ:当事者意識の源泉を探ってみよう
ケーススタディ
- Case:H 五常・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役 慎泰俊さん
- 事業推進におけるビジョンの役割
実践のためのさらなる学び
- 経営視点でのビジョンの意味と役割
- ビジョンは自身の人生の内省から生まれる
- トップである経営者自らが伝え続ける言葉が組織に伝播する
- 組織,メンバーの状況を理解しながら意見を引き出す/具体的なミッションから策定する/最初は「使われる頻度」が大事/〝頻度〟を増やす施策例
- ビジョンと会社経営
- ビジョンの強さが強い会社をつくる/事業戦略――自社のミッション/ビジョンで説明できる事業戦略か/M&A――自社のミッション/ビジョンにあった買収か/採用――ミッション/ビジョンに沿って,採用基準を決める/採用基準が組織の質を決める/評価――ミッション/ビジョンに沿って,昇格を決める/情熱が事業を回すエンジンを動かす
Stage:6 採用と組織づくり ~非連続な成長のための戦略とメンバー配置~
- 本ステージで登場する起業家
- 「採用と組織づくり」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- 採用の心得
- 採用の心得① 核になる人材の採用は,長期×本気で口説き続ける/採用の心得② 継続的&積極的な発信で補填し,運命を引き寄せる/採用の心得③ エンジェルやVCを,〝バーチャル社員〟として活用する/採用の心得④ ポジションを決めすぎずオープンにしてみる&内部で登用する
ケーススタディ
- Case:I マネーフォワード株式会社 代表取締役社長CEO 辻庸介さん
- 採用のための地道なアプローチと人の見極め
- Case:J 株式会社SHIFT 代表取締役社長 丹下 大さん
- 年間2500人を獲得する採用戦略
実践のためのさらなる学び
- 採用のノウハウ
- 事業計画からの先読みと,2段構えの採用のススメ/優れた人を採用するため,1つひとつの出会いを大事にする/創業チームは補完的な関係で構成する
- 配置と体制づくり
- 事業戦略に基づき,組織の羅針盤となる組織図をつくる/未来の組織図から逆算することの効用/最初の人事担当者はいつ,どんな人を採用すべきか/創業初期のエンジニアの力の借り方/ベーシックな評価制度をざっくり準備し,アップデートを重ねる/評価項目と時間軸
Stage:7 事業成長の機会とリスク ~成長実現のために頭に入れておきたい主要な論点~
- 本ステージで登場する起業家
- 「事業成長の機会とリスク」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- 新市場の創出
- スタートアップの事業構造/ニーズを喚起する仕組み
- 経営者として必要な心持ち
- 最高責任者としての意志
ケーススタディ
- Case:K マネーフォワード株式会社 代表取締役社長CEO 辻 庸介さん
- 合理的な意思決定よりも同じ道を歩むという志を
実践のためのさらなる学び
- 危機への対処
- 事業が伸びないときの対処/①事業像がぼんやりしている/②顧客が集まらない/③顧客候補はいるが,契約に至らない/④契約したが継続しない,満足しない/資金調達できない/資金(キャッシュ)が足りない/顧客が離れる/競合が来る/従業員が辞める/盗難が起きる/訴訟を起こされる/危機を乗り越えるためのM&Aによる売却
- 認知獲得による事業成長
- マス広告・PRを探せ
- 法規制を乗り越えるには
- サンドボックス制度・グレーゾーン解消制度を活用する/ロビイングのポイント=国民・社会のためになっているか/ルールづくりのテーブルに参加する
- 大企業との連携
- 大企業連携=自社が出せるユニークな付加価値を伝える/潜在競合でもある大手事業会社と提携を結ぶ/自社と大手が共存関係なら資本業務提携を考える/大きな意思決定をしてもらうために=意思決定構造を理解する
- 海外展開
- 海外顧客を見つける,支持される
Stage:8 IPOを実現するために ~上場のプロセスと事業拡張~
- 本ステージで登場する起業家
- 「IPOを実現するために」のキーポイント
ケーススタディを読む前に
- IPO・上場とは何か
- IPOプロセスの全体像/監査法人,主幹事証券とのコミュニケーション/上場審査に耐えられる管理チームの構築が肝心な第一歩/共闘を通じて監査法人,主幹事証券,シ団に応援してもらう/何を解決する会社か,上場株投資家にシャープに伝えられるようにする
ケーススタディ
- Case:L 株式会社エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEO 天沼聰さん
- 逆風下でのIPOを決めたワケ
実践のためのさらなる学び
- 上場審査に耐えられる準備チームをつくっていく
- CFOの採用/CFOチームの組成
- 監査法人,主幹事証券,シ団に応援してもらう
- 監査法人からの上場監査/主幹事証券と証券審査/エクイティストーリー/上場前後で受け入れる投資家像/オファリング(販売)方法/上場株投資家とのコミュニケーション/ブックビルディング/公開価格の設定
- 何を解決する会社か,上場株投資家にシャープに伝えられるようにする
- IPOの注意点,投資家層の変化/機関投資家をどう呼び込むのか/エクイティストーリーを描き実践しよう/既存事業の成長/M&Aによる事業拡張/なぜ上場後にM&Aが増えるのか