書籍概要

デジタルリスキリング入門
――時代を超えて学び続けるための戦略と実践

著者
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概要

将来どうなるかわからない変化の激しい世の中,そこで自分という軸をしっかり保ち,変化に対応できるようスキルを意図的に獲得しておく取り組みがリスキリングです。

ここ30年間の,特にデジタル領域での変化は私たちの仕事に大きな影響を与え続けてきました。人生100年時代と言われていますが,仕事=働く時間はその人生の多くを占めています。多くの時間を占める仕事だからこそ,そこに心理的成功,すなわち幸せを感じられる状態をつくることは重要です。

「働くことで心理的成功を収められる状態をつくること,またそれを維持するために,スキルをアップデートし続ける力」それがリスキリング力です。それは組織から命令されて身につくものではなく,個人の「自分らしさ」「ありたい姿」に添って実現されるものです。

本書では,筆者自身の経験を軸に,自らが主宰するコミュニティ「ノンプログラマーのスキルアップ研究会」などでの実績,また学習に関するいくつかの研究を参照しつつ,ビジネスパーソンがリスキリングを通して成功をおさめるための知識と戦略,実際に行動していくための原則をわかりやすく伝え,自分らしい,ありたい姿になるためのデジタルスキルを身につける術を提供します。

時代の流れに合わせて成長し,価値のある「働く」を実現し続けることができるよう,本書がサポートします。

こんな方におすすめ

  • 働き方やその将来に不安やモヤモヤを抱えているすべてのビジネスパーソン
  • IT分野におけるリスキリング,学び直しに関心のある人

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目次

Chapter 0 リスキリングの先にあるものとは

  • 1 僕の20年の歩み
    • サックスの仕事を得るために/ミュージシャンと派遣社員の副業時代/安泰ではなかったサラリーマン時代/プログラミングとの出会いが人生を変えた/書くことが首の皮一枚をつないだ/ノンプログラマーの世界にも良質な文化を/コミュニティで学ぶというアイデア/社会を変える・組織を変える
  • 2 リスキリングの成功から再現性を抽出する
    • 経済的安定と心理的成功

Chapter 1 リスキリングのための知識と準備

  • 1 リスキリングとは
    • 変化に対応「できる」ようにする/リスキリングは何も特別なことではない/危機感や脅威がリスキリングブームの火付け役/日本のリスキリングは企業主導で動きはじめた
  • 2 リスキリングを他人まかせにしてはいけない
    • 企業の取り組みが全員にマッチしているとは限らない/企業主導のリスキリングは定年まで
  • 3 なぜリスキリングをするのか
    • リスキリングのモチベーションはかなり低い/成長欲求をリスキリングのモチベーションに/心理的成功,働くことで幸せを感じること
  • 4 リスキリング力を身につける
    • リスキリングのゴールはない/リスキリング力を身につけよう

Chapter 2 リスキリングの戦略

  • 1 なぜ戦略が必要なのか
    • プログラミング学習の9割は挫折する/なぜプログラミング学習は辛いのか/「リスキリングの戦略」を手に入れる
  • 2 リスキリングのモデルと戦略
    • リスキリングにも型がある/思考と行動のモデル化/目的とビジョン/3種類のリソース/リスキリングの戦略とは
  • 3 思考・行動の型――OODAループ
    • OODAループとは/Observe:観察/Orient:情勢判断/Decide:意思決定/Act:行動 /なぜOODAループが成功をもたらすか

Chapter 3 リスキリングの原則

  • 1 システム化の原則
    • 「プログラム」すれば迷わない/習慣/目標と計画/決定木/システムのメンテナンス
  • 2 無意識の原則
    • 直観/保留とひらめき
  • 3 学習の原則
    • リスキリングにおける学習とは/関連づける/反復する/適度な負荷/アウトプット/他者関与
  • 4 実践の原則
    • リスキリングにおける実践とは/課題の発見/チャレンジ/貢献/発信
  • 5 環境づくりの原則
    • リスキリングと環境情報収集/情報管理/つながりとコミュニティ/副業と転職

Chapter 4 時間を生み出す

  • 1 リスキリングのロードマップ
    • 時間を生み出すことからはじめる/時間の棚卸し
  • 2 装備を整える
    • 装備により時間を生み出す/性能のよいPCを使う/モニター・キーボード・マウス
  • 3 集中する
    • 集中により時間を生み出す/中断を避ける/十分な睡眠をとる
  • 4 探しものを減らす
    • 探しものを減らして時間を生み出す
  • 5 汎用デジタルスキルを身につける
    • 汎用デジタルスキルにより時間を生み出す/文字入力/OS/ブラウザー
  • 6 資料づくり
    • 資料づくりの効率を上げる/思考と作業を分ける
  • 7 コミュニケーション
    • コミュニケーションの効率を上げる/メールの効率を上げる/会議の効率を上げる/問い合わせ対応の効率を上げる

Chapter 05 デジタルスキルの習得

  • 1 デジタルスキルを身につける
    • スキルを身につける最初のステップ/なぜデジタルスキルを学ぶのか/どのデジタルスキルを身につけるか
  • 2 文書作成ソフトの基本スキルを身につける
    • 文書作成ソフトとその種類/文書の構造/文書作成ソフトの今後の学び方
  • 3 スライド作成ソフトの基本スキルを身につける
    • スライド作成ソフトとその種類/スライドマスターとレイアウト/スライドづくりのルール/スライド作成ソフトの今後の学び方
  • 4 表計算ソフトの基本スキルを身につける
    • 表計算ソフトとその種類/データ型/数式と関数/データベースとテーブル/表計算ソフトの今後の学び方
  • 5 RPAのスキルを身につける
    • RPAとその種類/Power Automate for desktop
  • 6 ノーコード/ローコードのスキルを身につける
    • ノーコード/ローコードとその種類/アプリ開発/iPaaS
  • 7 プログラミングスキルを身につける
    • プログラミングとその種類/プログラミング上達のための8つの約束/VBA/Google Apps Script/Python
  • 8 AI活用スキルを身につける
    • 生成AIとその種類/ChatGPT/生成AIの今後

サポート

正誤表

本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

(2023年9月6日最終更新)

P.295(本文5行目)

Googleスプレッドシート
Googleドキュメント

(以下2023年9月5日更新)

P.86(本文5行目)

戦力でで
戦力

P.117(本文最終行)

TOIEC
TOEIC

P.181(本文6行目)

ことも起こりえます。。
ことも起こりえます

(以下2023年9月4日更新)

P.95(「図2-8 意思決定(Decide)」)

アウトプッ
アウトプッ

P.116(本文8行目)

僕私自身
僕自身

「私」は不要です。

P.153(本文3行目)

結果、Bグループの
結果、Aグループの

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