概要
これからの子どもに必須な知識「世界・日本の政治と国のありかた」とは!
国際社会の緊張が極度に高まっている昨今,ほかの国やその主張を理解するには,その国の基礎にある〝政治のかたち〟を知ることが重要です。しかし,政治のことはなかなか難しくて,子どもにはなかなか理解できない……。その声に応えるべく,本書は誕生しました。
小学校中学年から理解できるよう,平易な説明文とポップなイラストで「政治」を徹底解説。さらに,漢字にはすべてルビがふってあるので,子どもだけでも読めてしまう。
- 「専制主義と民主主義の違いってなに?」
- 「首相と大統領はなにが違うの?」
- 「世界の国々って,こんなふうに治められているの!?」
親子で楽しみながらディープなところまで理解できる世界政治の本。本書を読めば,「このニュースはこれが背景なのか」と,よりいっそう理解が深まるでしょう。
こんな方におすすめ
- 小学校中学年以上の方
- 政治に興味はあるもののなんだかよくわからない…と感じておられる親子の方々
- 子どもにわかりやすく政治を解説したい親御さま
- 公共図書館
目次
【第1章】君主制と共和制
[act.1] 君主制と共和制はどう違う?
- 君主がおさめる「君主制国家」
- 君主を否定した「共和制国家」
- 大統領と首相
[act.2] 専制君主制
- 王様ひとりでおさめる専制君主制
- なぜ君主が支配者なのか?
- 専制君主制をのりこえた啓蒙思想
[act.3] 立憲君主制
- 「憲法」にもとづく政治「立憲主義」
- 立憲君主に残された権限と権利
- 立憲君主の意義
[act.4]共和制
- 国家元首を人民が選ぶ「共和制」
- フランス革命の失敗
- 民衆を信じなかったアメリカ
- 共和制=民主主義ではない
- コラム:国王だけじゃない君主制国家「公国」とは?
【第2章】民主制
[act.1] 民主制とはなにか
- 民が自らを当地する「民主制」
- 民主制のおこり「直接民主制」
- 現代に残る「直接民主制」
- エリートに委ねる「間接民主制」
- 民主制への批判
[act.2] 民主制における政党
- 議会を形づくる「政党」
- 政党の起源と発展
- 民主制における政党の意義
- 政党をまとめる「凝集性」「規律」
- 選挙制度と政党の関係
- 選挙の比例性と政党システム
[act.3] 議会と執政制度
- 議会の役割とありかた
- 提案・審議・採決のルール
- 執政制度① 議院内閣制
- さまざまな議院内閣制
- 執政制度② 大統領制
- さまざまな大統領制
- 執政制度③ 半大統領制
- フランスの半大統領制
- 執政制度④ 参事会制
[act.4] 民主制における政策
- 政策が実行されるまで
- 官僚の役割とルール
- 官僚制の問題点
- 利益団体の影響
[act.5] 独裁制
- ナチス・ドイツの「民主主義」
- エリートと「全体主義」
- なぜ独裁が求められるのか?
- 独裁とは違う!? 全体主義
- 現代の独裁制を理解する
- 現代独裁制の分類
- 独裁後の民主主義
- コラム:「貴族院」の本来の役割とは?
【第3章】単一国家と連邦
[act.1] 単一国家と連邦はどう違う?
- 中央政府が地方に優越している「単一国家」
- 共有の目的のために手を組む「連合」
- 連合がひとつの国家になる「連邦」
[act.2] 集権と分権
- 集権と分権の多様さ
- 4つの分権モデル
- 分権の度合いを見るポイント
- コラム:アメリカの州は国家に近い!?
【第4章】政治的な立場
[act.1] 保守とリベラル
- 伝統的な制度を重んじる「保守」
- 保守は理性を疑う
- フェアな正義を重んじるリベラル
- リベラルの正義がもたらすもの
- 保守とリベラルの注意点
[act.2] そのほかの政治思想
- 「リバタリアニズム」とは?
- 労働者による独裁を選ぶ「共産主義」
- 反エリートの「ポピュリズム」
サポート
正誤表
『親子で学ぶ政治のかたち』初版第1刷(2023年11月24日発行)に,以下の誤りがありました。
読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを,深くお詫び申し上げます。
P.18,20の一番上にあるタイトルが,act.2に対応していませんでした。
誤 |
act.1 君主制と共和制はどう違う? |
正 |
act.2 専制君主制 |
P.94,96,98,100の一番上にあるタイトルが,act.4に対応していませんでした。
誤 |
act.3 議会と執政制度 |
正 |
act.4 民主制における政策 |
P.102のactの番号とタイトルが間違っておりました。
誤 |
act.4 民主制における政策 |
正 |
act.5 独裁制 |