まなびのずかんシリーズ親子で学ぶ 政治のかたち
2023年11月11日紙版発売
2023年11月11日電子版発売
子どものための「政治のかたち」プロジェクト 著
B5判/160ページ
定価2,948円(本体2,680円+税10%)
ISBN 978-4-297-13795-3
書籍の概要
この本の概要
これからの子どもに必須な知識「世界・日本の政治と国のありかた」とは!
国際社会の緊張が極度に高まっている昨今,ほかの国やその主張を理解するには,その国の基礎にある〝政治のかたち〟を知ることが重要です。しかし,政治のことはなかなか難しくて,子どもにはなかなか理解できない……。その声に応えるべく,本書は誕生しました。
小学校中学年から理解できるよう,平易な説明文とポップなイラストで「政治」を徹底解説。さらに,漢字にはすべてルビがふってあるので,子どもだけでも読めてしまう。
- 「専制主義と民主主義の違いってなに?」
- 「首相と大統領はなにが違うの?」
- 「世界の国々って,こんなふうに治められているの!?」
親子で楽しみながらディープなところまで理解できる世界政治の本。本書を読めば,「このニュースはこれが背景なのか」と,よりいっそう理解が深まるでしょう。
こんな方におすすめ
- 小学校中学年以上の方
- 政治に興味はあるもののなんだかよくわからない…と感じておられる親子の方々
- 子どもにわかりやすく政治を解説したい親御さま
- 公共図書館
本書のサンプル
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
【第1章】君主制と共和制
[act.1] 君主制と共和制はどう違う?
- 君主がおさめる「君主制国家」
- 君主を否定した「共和制国家」
- 大統領と首相
[act.2] 専制君主制
- 王様ひとりでおさめる専制君主制
- なぜ君主が支配者なのか?
- 専制君主制をのりこえた啓蒙思想
[act.3] 立憲君主制
- 「憲法」にもとづく政治「立憲主義」
- 立憲君主に残された権限と権利
- 立憲君主の意義
[act.4]共和制
- 国家元首を人民が選ぶ「共和制」
- フランス革命の失敗
- 民衆を信じなかったアメリカ
- 共和制=民主主義ではない
- コラム:国王だけじゃない君主制国家「公国」とは?
【第2章】民主制
[act.1] 民主制とはなにか
- 民が自らを当地する「民主制」
- 民主制のおこり「直接民主制」
- 現代に残る「直接民主制」
- エリートに委ねる「間接民主制」
- 民主制への批判
[act.2] 民主制における政党
- 議会を形づくる「政党」
- 政党の起源と発展
- 民主制における政党の意義
- 政党をまとめる「凝集性」「規律」
- 選挙制度と政党の関係
- 選挙の比例性と政党システム
[act.3] 議会と執政制度
- 議会の役割とありかた
- 提案・審議・採決のルール
- 執政制度① 議院内閣制
- さまざまな議院内閣制
- 執政制度② 大統領制
- さまざまな大統領制
- 執政制度③ 半大統領制
- フランスの半大統領制
- 執政制度④ 参事会制
[act.4] 民主制における政策
- 政策が実行されるまで
- 官僚の役割とルール
- 官僚制の問題点
- 利益団体の影響
[act.5] 独裁制
- ナチス・ドイツの「民主主義」
- エリートと「全体主義」
- なぜ独裁が求められるのか?
- 独裁とは違う!? 全体主義
- 現代の独裁制を理解する
- 現代独裁制の分類
- 独裁後の民主主義
- コラム:「貴族院」の本来の役割とは?
【第3章】単一国家と連邦
[act.1] 単一国家と連邦はどう違う?
- 中央政府が地方に優越している「単一国家」
- 共有の目的のために手を組む「連合」
- 連合がひとつの国家になる「連邦」
[act.2] 集権と分権
- 集権と分権の多様さ
- 4つの分権モデル
- 分権の度合いを見るポイント
- コラム:アメリカの州は国家に近い!?
【第4章】政治的な立場
[act.1] 保守とリベラル
- 伝統的な制度を重んじる「保守」
- 保守は理性を疑う
- フェアな正義を重んじるリベラル
- リベラルの正義がもたらすもの
- 保守とリベラルの注意点
[act.2] そのほかの政治思想
- 「リバタリアニズム」とは?
- 労働者による独裁を選ぶ「共産主義」
- 反エリートの「ポピュリズム」