書籍概要

2025年 確定申告

フリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す! 元国税調査官のウラ技 第11

著者
発売日
更新日

概要

「独立や開業で今年はじめて確定申告をすることになった」という方,心配はご無用です。「確定申告の経験はあるけど,いまいち仕組みがわからないままやっている」という方もお任せください。本書は,フリーランス&個人事業主の方の疑問や悩みの解決にこだわって書かれています。

さて,国民負担率が45%以上と超高水準状態で推移しています。国民負担率は,所得に占める税金と社会保険料の合計額の割合のこと。税金や社会保険料は言われるままにやっていると取られてしまう一方ですが,自ら働きかけることで変えられます。

確定申告は,その絶好の機会。確定申告をミスなくスムーズに進めることはもちろん大切ですが,もう一歩先を目指すのもオススメです。負担率を下げるためにできることがいくつもあります。そのための準備と心得がわかれば,あとは実行に移して確定申告書に書き入れるだけ。難しいことはなしに,確実におトクをゲットできます。

こんな方におすすめ

  • 独立や開業などではじめて確定申告をする方
  • 税金,社会保険料の負担を軽くして,1円でも多くお金を残したい方
  • 確定申告の仕組みや専門用語をすっきり理解したい方

サンプル

samplesamplesamplesamplesample

目次

Part 1 確定申告の心得

  • 01 確定申告とは,そもそも何?
    • 確定申告とは「所得税」の申告のこと
    • 「所得税」は,どう決まるのか?
    • 青色でも白色でも,基本の手順は同じ
  • 02 売上はきっちり把握しておこう
    • 売上の把握はもっとも大事
    • 売上帳は銀行の履歴を活用しよう
    • 現金商売の人は毎日の売上帳をつけよう
    • 税務署は抜き打ち調査にやって来ることもある
  • 03 領収書の超・基本
    • 書き方に決まったルールはない
    • 領収書の書き損じに注意!
    • 税務署は印紙も見ている
  • 04 領収書はもらわなくてもいい!?
    • 神経質にならなくてOK
    • レシートでも十分通用する
    • 領収書をもらい忘れてもあきらめなくていい
  • 05 売上を抜いたらどうなるか?
    • 売上は絶対に抜いてはダメ!
    • 税務署はなぜ売上除外に厳しいのか?
  • 06 源泉徴収と税金還付の仕組みを知っておこう
    • 源泉徴収は税金の前払い
    • 源泉徴収されているか必ずチェック
    • 報酬が源泉徴収されているか確認する方法
    • 源泉徴収額は,支払いが100万円を超えるかどうかで大きく変わる
    • どういうときに還付になる?
    • 契約タイプのフリーランサーは要注意
  • 07 青色申告でないとダメ?
    • 青色申告って何?
    • 青色申告の申請期限
  • 08 青色申告のメリット
    • 青色申告の主な特典
  • 09 青色申告のデメリット
    • 青色申告,3つのデメリット
  • 10 じつは白色申告のほうが有利!?
    • 白色申告も記帳が必要
    • 白色申告の記帳は小遣い帳程度で大丈夫
  • 11 白色申告ってどれくらいカンタン?
    • 白色申告の記帳に明確なルールはない
    • 帳簿の扱いもカンタン
  • 12 会社と個人事業,どっちがいいのか?
    • 会社と個人事業はどこが違う?

Part 2 経費をたくさん積み上げよう

  • 01 経費をどれだけ積み上げられるか?
    • 税金を減らすには2つの方法しかない
    • 経費の範囲はけっこう広い
    • “生活費”を経費に計上するというやり方
    • 税務署に文句を言われない経費計上とは?
  • 02 家賃を経費で落とそう!
    • プライベート部分と仕事部分で按分計算する
    • だいたい6割の経費計上なら税務署から文句が出ない
    • 仕事部屋が別にあっても,自宅家賃を経費にできる
    • 持ち家の場合はどうなる?
  • 03 光熱費,電話代なども経費で落とそう!
    • 経費で落とせるのは家賃だけじゃない
    • 按分の割合は柔軟に考えていい
  • 04 配偶者や家族に「給料」を払おう!
    • 家族に給料を払って節税
    • 青色申告の専従者給与
    • ちょっとしたことでも「仕事の手伝い」になる
    • 建前の上で「給料」になっていればOK
    • 専従者控除を臨機応変に使う
  • 05 交際費を使いこなそう!
    • 個人事業主は交際費が使い放題!
  • 06 買い物をして節税!
    • 儲かったときは仕事に関係するものを物色しよう
    • 備品を買うときの注意点
  • 07 青色申告者は30万円未満の備品をターゲットにしよう
    • 青色申告の特例
    • テレビを事業用と認めてもらうには
  • 08 支払利息を忘れるな!
    • 消費者金融の利息も経費で落とせる
    • 生活のための借金か事業の借金か
  • 09 経費を大きく膨らませるには旅費交通費を使え!
    • 旅行を出張にアレンジする
    • 視察旅行の範囲はかなり広い
    • 仕事2割,旅行8割くらいでは危険
  • 10 個人事業主は「福利厚生」の経費を使える?
    • 「福利厚生費」はグレーゾーン
    • 家族以外の従業員への福利厚生費なら普通に使える
  • 11 減価償却ってなんだ?
    • 減価償却の食わず嫌いはもったいない!
  • 12 減価償却には定額法と定率法がある
    • 定額法と定率法
    • 減価償却の基本「定額法」とは?
    • 同じ率を掛けていく「定率法」とは?
  • 13 中古車を買って節税する方法
    • 1年で数百万円の経費計上も!

Part 3 所得控除を使い倒そう

  • 01 所得控除を増やして税金を減らそう!
    • 所得控除って何?
    • 所得控除は自分で申し出て受けるもの
  • 02 所得控除にはあまり知られていないモノもある
    • 所得控除は全部で10以上
    • まずは,ざっくり見てみよう
  • 03 税務署員が使っている扶養控除のウラ技
    • 祖父母の兄弟でも扶養に入れられる
    • 年金をもらっていても扶養に入れられることがある
  • 04 社会保険料控除のウラ技と,意外に使える雑損控除
    • 家族の分も,しっかり控除を受けよう
    • 自然災害などで被害があったときに使える雑損控除
    • あまり知られていないけれど活用の幅は広い
    • シロアリ退治,害虫駆除,雪下ろし費用も雑損控除になる
  • 05 もっとも節税効果の高い生命保険の掛け方とは?
    • 生命保険料控除は,やり方によって3倍になる!
    • 「生命保険」「個人年金保険」「介護医療保険」の違い
    • 控除額が最高になる生命保険の掛け方
    • 「生命保険は掛け捨てがトク」ではない!
  • 06 地震保険料控除を忘れるな!
    • 災害への備えをしながら税金を安くする
    • 同じ地震保険なら控除される保険のほうがいい
  • 07 医療費控除は身近にある!
    • すぐにはじめられる医療費控除
    • 医療費控除の計算
  • 08 医療費控除の申告は書類1枚でできる
    • 「医療費控除の明細書」を出せばいい
    • 領収書はどうすればいい?
  • 09 「住宅ローン控除」は見逃せない!
    • 税額控除はパワフル
    • 住宅ローン控除の手続きは簡単

Part 4 社会保険の基本と税金を安くするアイテム

  • 01 社会保険は自分で選んで自分で加入する
    • 個人事業主,フリーランサーは社会保険も自分の責任で
    • 国民健康保険未加入でもアラートは来ない
    • 国民健康保険料は住む場所で違う
    • 国民健康保険には減免制度がある
    • 国民健康保険未加入のワナ
  • 02 これから独立する人は任意継続を利用しよう
    • 全額自分負担でも任意継続
    • 退職してからすぐに申し込むこと
  • 03 個人事業主,フリーランサーが選べる公的年金
    • 国民年金はベースにすぎない
    • 国民年金にも減免制度がある
    • 国民年金だけの人は付加年金
    • 儲かった年にもっと社会保険料を払えないか?
  • 04 国民年金基金は節税効果バツグン!
    • 節税しながら老後の資産を蓄積できる!
    • 国民年金基金はなぜオイシイのか?
    • お金が戻ってくるタイミングとインフレに注意
  • 05 個人事業主節税の王様「経営セーフティ共済」とは?
    • 個人事業主の節税策の中で,もっとも使いやすく効果が大きい
    • 掛金は4年後には返ってくる
    • 経営セーフティ共済の注意点
    • 経営セーフティ共済のデメリット
  • 06 小規模企業共済もけっこう使える!
    • まだある!節税しながら資産を増やす方法
    • 小規模企業共済の難点
  • 07 確定拠出年金に向いている人とは?
    • 確定拠出年金は年金を手厚くする3本目の矢
    • 「3本の矢」を比較する

Part 5 誤解だらけの確定申告

  • 01 開業届は出さなくても申告できる
    • 出さなかったとしても問題なく確定申告できる
    • どんな届出書が必要なのか?
  • 02 「特殊事情」欄の賢い使い方
    • 地味ながら大事な「特殊事情」欄
    • 税務調査の誤爆を避ける
  • 03 申告手続きのウラ技
    • 申告期限に間に合わなかったら
    • 確定申告の本当の期限は4月15日!?
  • 04 税金を納めすぎたらどうなる?
    • 納めすぎた税金は戻ってくる
    • 税金が不足していた場合は?
    • 不正をすると7年間さかのぼって追及されることも
  • 05 収入の波が大きい仕事には特例がある!
    • 収入の振れ幅が大きい人は要チェック
    • 変動所得の計算は税務署に聞いてもいい
  • 06 あなたのところにも税務調査は来るのか?
    • 税務調査の本音と建前
    • どんな事業者がターゲットになりやすい?
    • 一定以下の規模の事業者には調査が入りにくい
  • 07 税務調査は逃れられないのか?
    • 税務調査には「強制」と「任意」がある
    • 税務署の言うことをうのみにしていると
  • 08 確定申告でもデジタル化は待ったなし
    • 電子取引データ保存の義務化とは?
    • 青色申告の特別控除は3段階に分かれる
    • 優良な電子帳簿の保存とe-Tax
  • 09 e-Taxのはじめ方,進め方
    • e-Taxのおおまかな流れ
    • 「ネットにつながっていればなんでもOK」ではありません
    • e-Taxをするには2つの方法がある
    • 税務署でIDを発行する方法
    • e-Taxでの申告書の作り方
    • 確定申告の証明はどうすればいい?

Part 6 消費税対策講座

  • 01 消費税を知らないと大変なことになる!
    • 事業をはじめれば消費税の「納付者」になる
  • 02 簡易課税を使いこなそう
    • 消費税計算の手間を大幅に省ける
  • 03 インボイス制度によって消費税は自分事に
    • インボイス制度の仕組み
    • インボイスを発行すれば消費税の納付義務が発生
    • 免税事業者だけが使える2割特例
    • インボイス未登録の事業者から仕入れたときの経過措置
    • 1万円未満取引の特例
    • 簡易課税はインボイスでも使える
    • お客さんの名前を記載しなくていい適格簡易請求書
  • 04 システムを使えば消費税の確定申告はカンタン
    • 独特な用語を整理しよう
    • システムのナビにそって入力していく

巻末付録 申告書の書き方

  • 「青色申告」と「白色申告」の申告方法
  • 「青色申告決算書」の記入例
  • 白色申告の「収支内訳書」の記入例
  • 令和6年一度限りの「定額減税」
  • 「予定納税」とは?
  • 「確定申告書 第一表」の記入例
  • 「確定申告書 第二表」の記入例

サポート

現在サポート情報はありません。

商品一覧