目次
序章 「情報」はこんな教科
0-1 学習指導要領に見る情報
- 情報は2022年度から今のスタイルに
- 情報Ⅰを定めた学習指導要領
- 情報Ⅰを構成する4つの柱
- 情報Ⅰの内容に対する誤解
0-2 “付け焼き刃”で始まった情報
- 初めての教科を誰が教えるのか
- 10年後,科目の再編でも状況は変わらず
0-3 産業界が求める「データ活用に長けた人材」
- データがあふれる世界
- 「師匠の背中を見て学べ」では間に合わない
- 青田買いが追認されるほどの学生獲得合戦
0-4 必履修科目「情報I」の誕生と入試科目化
- 「高校でちゃんと教えてほしい」と言う大学の先生
- 入試に情報を「原則的に課す」方針を示す
0-5 情報Ⅰをビジネスパーソンが学ぶ意義
- プログラミングはビジネスのプロセスそのもの
- 情報Ⅰ世代が社会人になる前に
第1章 情報社会の問題解決
1-1 仕事の進め方にはセオリーがある 問題解決
- 「問題を明らかにする」のがスタート
- 明らかにした問題に対処する
- 会議をただの雑談に終わらせない手法
- 問題解決は持続的な活動
1-2 知らないうちに権利侵害していませんか? 知的財産権
- 知的財産権は産業財産権と著作権に分かれる
- ちょっとややこしい「著作権」
- 思想や主義を尊重する著作者人格権
- 著作物を著作者以外が使える条件
1-3 実は子供より大人の方が危ない 情報モラル
- 子供の世界の問題と思っていませんか?
- 基本は「リアルの世界と同じ」
- 個人情報の管理が厳しくなったワケ
- インターネットで自分の身を守るには?
1-4 「IoT」や「AI」を説明できますか? 情報技術の発展
- モノが直接インターネットにつながる「IoT」
- AIがシステムの高度化を加速した
- 国が進める「Society 5.0」
- Column 個人情報保護法改正で変わった「Cookie」の扱い
- Column IoTが攻撃の新たなターゲットに?
第2章 コミュニケーションと情報デザイン
2-1 メディアとデザインは使い分けが肝心 コミュニケーション手法
- 相手によって手段や表現を使い分ける
- メディアの分類
- コミュニケーションの形による特性
- メディアを正しく活用する「メディアリテラシー」
- 情報を見せる工夫「情報デザイン」
- 相手を考えた情報発信方法
2-2 デジタルの本当の意味を知っていますか? アナログとデジタル
- デジタルにはこんな特徴がある
- コンピュータは「2進法」
- 文字はなぜ表示できる?
2-3 縦横に区切って数字にする アナログからデジタルへの変換
- 現実世界のアナログをコンピュータで扱うためには
- デジタルへの変換作業 ―標本化・量子化・符号化
- おおざっぱなデジタル化でいいの?
2-4 0と1だけで色が表現できる理由 デジタルの画像と動画
- 基本の色を混ぜて表現する
- 点が集まって図が作られる
- 動画は一種の「パラパラ漫画」
- 「圧縮」でデータ量を小さくする
- Column 【珍事】文字より先に文字コードが決まる?
第3章 コンピュータとプログラミング
3-1 知らなくても使えるけど,知るともっと使える コンピュータの仕組み
- コンピュータを生かすために理解する
- ハードを構成する「五大装置」
- ソフトはOSとアプリに大別される
- 0と1で全てを処理する「論理回路」
- コンピュータが計算を間違えることがある?
3-2 コンピュータ版「仕事の手順書」 アルゴリズム
- コンピュータは融通が利かない
- 身の回りのアルゴリズムを考えてみよう
- アルゴリズムを考える本当の目的
3-3 すべてはたった3つの処理方法でできている プログラミング(1)
- 人間の言葉をコンピュータの言葉に変換する
- 値を入れる「変数」と「配列」
- 「順次」「選択」「反復」で処理
- それでもプログラムを作る意義
3-4 あの作業をプログラムにしてみた プログラミング(2)
- 最小値や最大値を見つける
- 配列の値を合計する
- ある値が配列のどこにあるかを調べる
- 「鶴亀算」を解くプログラムを作る
3-5 自分だけの小世界を作って遊んでみよう シミュレーション
- シミュレーションによる問題解決
- 最初のステップ「モデル化」
- シミュレーション①「サッカーのPK戦は先攻有利?」
- シミュレーション②「円周率は本当に3.14?」
- IoTで現実化した「デジタルツイン」
- Column 共通テストのプログラミング言語は実質的に「Python」
- Column 【問題】共通テスト問題の別解を考えてみよう
第4章 情報通信ネットワークとデータの活用
4-1 だからインターネットは世界中とつながる ネットワーク
- ネットも理解して使うことが大切
- 小さなネットワークと大きなネットワーク
- インターネットの世界にも“住所”がある
- 通信の約束事「プロトコル」
- 一つの回線を共用できる理由
4-2 ネットで自分を守るための「武器」を知る セキュリティ
- 相手を知り,武器を手にする
- ユーザー認証はパスワードだけでは不十分
- ウイルス対策はソフトだけでは済まない
- 「暗号化」で機密性を確保する
- ファイアウォールはLANの“守衛さん”
- 無線LANはやっぱり注意が必要
4-3 「21世紀の石油」と呼ばれる理由 データ
- データは「取る」ものから「使う」ものへ
- データの入口「センサー」
- データの比較方法にも特性がある
- 誰でも使える「オープンデータ」
- オープンデータを使ってみよう
4-4 データを誤解しないための加工法 データ分析(1)
- データ加工はまず「データベース」化から
- データの構造に合わせた管理方法
- データの実態を示す3つの指標
- データの広がり方をとらえる
- 文字情報も分析できる
4-5 データから未来を予測する データ分析(2)
- データの傾向を予測する
- 「相関関係」と「因果関係」は違う
- 未来を計算で予測する「回帰分析」
- 3つ以上のデータの相互関係をまとめた「相関行列」
- Column 数学と情報で共通する「データ活用」,その違いは?