教養としての「情報Ⅰ」
―大学入試導入で変わるITリテラシーの基準

この本の概要

大人こそ学びたいIT社会の基礎を,予備校講師がやさしく解説!

「情報の授業」と聞くと,多くの人はパソコンやWord,Excelの使い方を学ぶ授業を思い浮かべるかもしれません。しかし,2022年度から高校で必履修科目となった新課程の「情報Ⅰ」は,過去の課程と比べると驚くほど高度な内容を扱っています。2025年の大学入学共通テストからは,情報Ⅰが新科目として実施されることが決まりました。入試で問われるような情報科目とは,どのようなものなのでしょうか?

情報Ⅰでは,IT社会で活用必須の「データ」を用いた問題解決がメインテーマに据えられ,以下のような内容を扱います。

  • 「問題解決」に効果的なデータの集め方
  • データ収集で注意すべき「知的財産権」と「セキュリティ」
  • データを分かりやすく見せる「情報デザイン」
  • 集めたデータの特性を知る「アナログとデジタル」
  • データを処理する「プログラミング」
  • データから結果を予測する「シミュレーション」
  • データ活用に必須の「ネットワーク」
  • 新たな発見を導き出す「データ分析」

データを活用してビジネスや社会の課題解決ができる人材の育成を目的とし,そのために必要な知識をまとめて学べる科目が情報Ⅰなのです。

高校の必履修科目とは,その世代の95%以上が学ぶ,常識と言っても差し支えない知識です。新課程で学んだ若者を近い将来新入社員として迎える社会人のために,ビジネスにも精通した予備校講師である著者がやさしく解説します!

こんな方におすすめ

  • IT知識に若い世代とのギャップを感じている社会人
  • 新しい情報課程を把握しておきたい若手社員や大学生

本書のサンプル

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著者プロフィール

松尾康徳(まつおやすのり)

1967年福岡県北九州市生まれ。福岡県立東筑高校,早稲田大学政治経済学部経済学科卒。日経BPでIT専門媒体の編集,某社で営業支援システム企画などを担当した後に独立。2012年から麻生情報ビジネス専門学校非常勤講師として,ITの国家資格試験対策や各種実習授業を担当。2022年から大学受験予備校「代々木ゼミナール」の情報科立ち上げに参画し,講師として「情報I」の授業・テキスト執筆・模試問題作成・高校への出張授業などを担当するほか,検定教科書の編集や大学の情報科教職課程の企画業務などにも携わっている。