書籍概要

マネジメントは嫌いですけど

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概要

解決できる問題だけに対応し,まちがっていても認めない
――なぜ,そんな“マネジメント”になってしまうのか?

5名ほどの小さなチームから500名を超える大きな組織までを見てきた著者が,「人を動かす」では得られない答えの探し方を教えます。

  • アウトプットは60%の力でおこなう理由
  • 初心者を教育する仕組みをどう作るか
  • 技術者の貢献を評価してもらうには
  • 維持・メンテナンスの予算がとりにくいのはなぜか

「部下やお金や人事評価の面倒なんて見たくない」

けれど現実を変えたいあなたへ。

こんな方におすすめ

  • 技術者/エンジニアのマネジメントに携わる方(特に技術者/エンジニアからマネージャーになる方)

目次

1章 マネジメントできるのは未来だけ

  • 1.1 解決病にかかってしまう問題
  • 1.2 未来から逆算して考える
  • 1.3 マネジメントの目的は「現実に変化を起こすこと」

2章 理想を描いて余裕をつくる

  • 2.1 何が問題か? 何を目指すべきか?
  • 2.2 アウトプットは「60%」の力でおこなうこととする
  • 2.3 技術の底上げと訓練に「20%」を使用する
  • 2.4 残りの「20%」の使い方
  • 2.5 マネージャーになっても技術は追いかける
    • コラム 進捗は塗り絵のように面積で考える

3章 部下は思いどおりに動いてくれない

  • 3.1 正解はない,だから試行錯誤する
  • 3.2 好かれていようが,嫌われていようが,部下は意地悪なテストをしてくるものだ
  • 3.3 自分の足りないところは公開したほうが解決しやすい
  • 3.4. 犬はワンと鳴き,猫はニャンと鳴くのだから,逆はやめて
  • 3.5 信用も信頼も,するのは相手ではないだろう
  • 3.6 属人性も人材の流失もリスクの1つにすぎない
  • 3.7 組織で生かしにくい技術者の3つのタイプ
    • コラム 新しい世界の布教とこれまでの世界の維持も大切な技術

4章 学べる仕組みを実装する

  • 4.1 人を育成する悲しくも唯一の方法
  • 4.2 教え合ってもらう
    • コラム 社内に向いている時間が多いと,技術への判断能力が身につかない
  • 4.3 「問題を解く」のではなく「問題を作る」
    • コラム プロセスで品質を上げるために必要なこと
  • 4.4 科学の力を利用できるようにする
  • 4.5 妄想するな,計測しろ
    • コラム 計測し続けていた技術者

5章 キャリアパスから組織を考える

  • 5.1 技術者の貢献を評価してもらうのは難しい
  • 5.2 報酬額は経済が決めている
  • 5.3 ルール違反をせずに,自分が正当だと考える報酬へ近づけるには
  • 5.4 成長という報酬
  • 5.5 「育成型のクラブ」をめざした理由
  • 5.6 「人材育成力を強みにする」という考え方の是非
  • 5.7 育成は人のためならず
    • コラム 新しい技術や開発手法と相性の悪い組織

6章 組織の中のお金の理屈

  • 6.1 プロジェクト予算を疑う
  • 6.2 維持する予算は,新しく何かを作るときよりとりにくい
    • コラム 承認の負荷に意味はあるか
  • 6.3 人事予算をどう考えるか
  • 6.4 予算の仕組みを知っておく
  • 6.5 お金をかければ良くなるなら,かけたほうがいい
    • コラム 覚えておくといい資金繰りと信用の話

7章 完成したマネジメントなんてない

  • 7.1 スクラップ&ビルドは夢
  • 7.2 組織に完成はない
  • 7.3 組織の文化が変化の方向を決める
    • コラム 単純なものでも,かけ合わせると複雑になる

8章 正解のない世界でマネジメントをしていくには

  • 8.1 世界を理解するためには,感情が信じたいことを否定する
  • 8.2 現時点でのまちがいを許容する
  • 8.3 仕事で任せられた役割や成果は自分そのものではない
  • 8.4 変化を阻む「見えないバリア」を取り除く
  • 8.5 目的のために手段を選ばない

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