マネジメントは嫌いですけど
2025年1月8日紙版発売
関谷雅宏 著
A5判/136ページ
定価1,760円(本体1,600円+税10%)
ISBN 978-4-297-14581-1
書籍の概要
この本の概要
解決できる問題だけに対応し,まちがっていても認めない
――なぜ,そんな“マネジメント”になってしまうのか?
5名ほどの小さなチームから500名を超える大きな組織までを見てきた著者が,「人を動かす」では得られない答えの探し方を教えます。
- アウトプットは60%の力でおこなう理由
- 初心者を教育する仕組みをどう作るか
- 技術者の貢献を評価してもらうには
- 維持・メンテナンスの予算がとりにくいのはなぜか
「部下やお金や人事評価の面倒なんて見たくない」
けれど現実を変えたいあなたへ。
こんな方におすすめ
- 技術者/エンジニアのマネジメントに携わる方(特に技術者/エンジニアからマネージャーになる方)
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目次
1章 マネジメントできるのは未来だけ
- 1.1 解決病にかかってしまう問題
- 1.2 未来から逆算して考える
- 1.3 マネジメントの目的は「現実に変化を起こすこと」
2章 理想を描いて余裕をつくる
- 2.1 何が問題か? 何を目指すべきか?
- 2.2 アウトプットは「60%」の力でおこなうこととする
- 2.3 技術の底上げと訓練に「20%」を使用する
- 2.4 残りの「20%」の使い方
- 2.5 マネージャーになっても技術は追いかける
- コラム 進捗は塗り絵のように面積で考える
3章 部下は思いどおりに動いてくれない
- 3.1 正解はない,だから試行錯誤する
- 3.2 好かれていようが,嫌われていようが,部下は意地悪なテストをしてくるものだ
- 3.3 自分の足りないところは公開したほうが解決しやすい
- 3.4. 犬はワンと鳴き,猫はニャンと鳴くのだから,逆はやめて
- 3.5 信用も信頼も,するのは相手ではないだろう
- 3.6 属人性も人材の流失もリスクの1つにすぎない
- 3.7 組織で生かしにくい技術者の3つのタイプ
- コラム 新しい世界の布教とこれまでの世界の維持も大切な技術
4章 学べる仕組みを実装する
- 4.1 人を育成する悲しくも唯一の方法
- 4.2 教え合ってもらう
- コラム 社内に向いている時間が多いと,技術への判断能力が身につかない
- 4.3 「問題を解く」のではなく「問題を作る」
- コラム プロセスで品質を上げるために必要なこと
- 4.4 科学の力を利用できるようにする
- 4.5 妄想するな,計測しろ
- コラム 計測し続けていた技術者
5章 キャリアパスから組織を考える
- 5.1 技術者の貢献を評価してもらうのは難しい
- 5.2 報酬額は経済が決めている
- 5.3 ルール違反をせずに,自分が正当だと考える報酬へ近づけるには
- 5.4 成長という報酬
- 5.5 「育成型のクラブ」をめざした理由
- 5.6 「人材育成力を強みにする」という考え方の是非
- 5.7 育成は人のためならず
- コラム 新しい技術や開発手法と相性の悪い組織
6章 組織の中のお金の理屈
- 6.1 プロジェクト予算を疑う
- 6.2 維持する予算は,新しく何かを作るときよりとりにくい
- コラム 承認の負荷に意味はあるか
- 6.3 人事予算をどう考えるか
- 6.4 予算の仕組みを知っておく
- 6.5 お金をかければ良くなるなら,かけたほうがいい
- コラム 覚えておくといい資金繰りと信用の話
7章 完成したマネジメントなんてない
- 7.1 スクラップ&ビルドは夢
- 7.2 組織に完成はない
- 7.3 組織の文化が変化の方向を決める
- コラム 単純なものでも,かけ合わせると複雑になる
8章 正解のない世界でマネジメントをしていくには
- 8.1 世界を理解するためには,感情が信じたいことを否定する
- 8.2 現時点でのまちがいを許容する
- 8.3 仕事で任せられた役割や成果は自分そのものではない
- 8.4 変化を阻む「見えないバリア」を取り除く
- 8.5 目的のために手段を選ばない
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