Software Design 2022年7月号

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定価
1,342円(本体1,220円+税10%) 1,476円(本体1,342円+税10%)
発売日
2022.6.17[在庫なし]
判型
B5
頁数
192ページ
ISBN
978-4-297-12734-3

概要

第1特集
Vimの基本大全
どんな状況でも通用するviの使い方からしっかりと!

快適な開発のために、みなさんはどのような環境を用意していますか? IDE(統合開発環境)やVisual Studio Codeをはじめとする高機能エディタを使用している方が多いのではないでしょうか。そのため、「なぜ、今さらVim?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

Vim(vi)は、Linuxはもちろんのこと、macOSにも、Windows(Windows Subsystem for Linux)にも標準で備わっているエディタです。つまり、基本的な操作さえ習得しておけば、どんな環境でもターミナル上でVimを起動するだけで簡単に作業を行えます。本特集では、設定ファイルやシェルスクリプトの編集といった最低限の操作のための、エンジニアとして知っておくべきVimの超基本を紹介します。コマンドを覚えるのは大変ですが、チートシートも掲載しているのでぜひご活用ください。

第2特集
ソフトウェア開発のシン常識
ツール、設計、開発スタイルからの多面チェック

モバイル、コンテナ技術、クラウドネイティブ、マイクロサービス、Infrastructure as Code、アジャイル、DevOpsといった新しいテクノロジー、アーキテクチャ、パラダイムの登場で、ソフトウェア開発は大きく変化しています。ここ10年で開発スタイルもかなり変わってきており、開発者の役割もアプリケーションだけではなく、インフラや運用の領域まで拡大しています。

ソフトウェアは、リリースすることがゴールではなく、継続的な開発により持続的に発展させていくことが求められるようになりました。ソフトウェアを持続可能にするためのプラクティスの実践が求められる時代になっています。

さらに、リモートワークが定着したことでコミュニケーションにも変化が起こり、各種コミュニケーションサービスの利用についてノウハウが蓄積されてきました。

この特集では、まず開発ツール・サービス利用の現状を俯瞰します。続けて、とあるプロジェクトが設計フェーズ、実装フェーズと進む中で行われる意思決定のシーンを切り取り、継続的かつ発展的な開発を目指す昨今の開発スタイルを見ていきます。現在みなさんが携わっているプロジェクトのスタイルをふりかえる機会になれば幸いです。

特別企画
Pythonの最新情報をお届け!
PyCon US 2022レポート

2022年4月27日~2022年5月3日の間、PyCon US 2022が開催されました。本稿では、現地参加した執筆陣が、当日のセッションの中から、Pythonの言語仕様や、用途の点で興味深いセッションをいくつか選んで紹介します。最新のPython情勢をぜひ、キャッチアップしてください。

特別企画
MySQL×機械学習 HeatWave MLが変えるデータ活用のかたち
[前編]機械学習アプリ開発に新たな形態をもたらすHeatWave ML

近年、クラウドサービスの機械学習プラットフォームを活用し、機械学習をビジネスツールとして導入する企業・組織が増えています。MySQLの開発部隊が提供するOracle社のマネージド・クラウド・データベースMySQL HeatWave Database Serviceは2020年にサービスを開始し、今では機械学習プラットフォームとしての機能(HeatWave ML)も加わりました。今号と次号の2回にわたり、HeatWave MLの特徴と実現できるデータ活用について解説します。

短期連載
MySQLで学ぶ文字コード
[1]CHARSETがわかれば文字化けは怖くない

MySQLは文字コードに関してとても柔軟なRDBMSです。反面、きちんと設定しないと文字を正しく扱えないことがあります。本連載ではMySQLを題材に、日本語や絵文字の情報を扱うアプリケーションにおける文字コード絡みのハマりどころを解説します。今回はCHARSET(CHARACTER SET)について説明します。

短期連載
新生「Ansible」徹底解説
[2]新旧の大きな変更点とその経緯

新しくなったAnsibleについて、初心者の方から経験者の方までを対象に、概要から、新旧の変更点、基本の使い方、新機能の活用方法、そして応用まで幅広い内容をお届けする短期連載です。第2回では、近年、Ansibleに起こったさまざまな「進化」を取り上げます。技術的な進化の過程と背景、そして、その進化によってもたらされたさまざまな機能を活用するための勘所について解説します。

目次

第1特集
Vimの基本大全
どんな状況でも通用するviの使い方からしっかりと!

  • 第0章:Vimとは
    歴史と特長、インストールまで
    …… mattn
  • 第1章:カーソル移動操作
    マウス不要のテキスト編集方法
    …… mattn
  • 第2章:検索&編集操作
    少しのタイピングで高度な機能を呼び出せる
    …… ゴリラ
  • 第3章:ファイル操作
    コマンドとプラグインを駆使して自在に操作する
    …… 谷口 雅弥
  • 第4章:ウィンドウ&タブページ操作
    画面の分割・切り替えで複数ファイルを快適に扱う
    …… 最上 伸一
  • appendix:コマンドチートシート
    …… mattn

第2特集
ソフトウェア開発のシン常識
ツール、設計、開発スタイルからの多面チェック

  • …… 近藤 正裕、松原 涼香(イラスト)
  • 第1章:ツール編
    今はやりのツール・サービスはどう使うか?
  • 第2章:設計編
    とある現場で見る要件定義・アーキテクチャ
  • 第3章:開発編
    リモート時代の環境・チームとは?

一般記事

  • Pythonの最新情報をお届け!
    [特別企画]PyCon US 2022レポート
    ……寺田 学、Peacock(高井 陽一)
  • 【新連載】[特別企画]MySQL×機械学習 HeatWave MLが変えるデータ活用のかたち
    【前編】機械学習アプリ開発に新たな形態をもたらすHeatWave ML
    ……生駒 眞知子
  • 【新連載】[短期連載]MySQLで学ぶ文字コード
    【1】CHARSETがわかれば文字化けは怖くない
    ……とみたまさひろ
  • [短期連載]新生「Ansible」徹底解説
    【2】新旧の大きな変更点とその経緯
    ……齊藤 秀喜

連載

  • ITエンジニア必須の最新用語解説
    【163】Dagger……杉山 貴章
  • 平林万能IT技術研究所 2ndシーズン
    【2】「モールス符号」で学ぶ「文字符号化」――圏外対応!「空に浮かぶモールス信号発信器」を作る!……平林 純
  • 結城浩の再発見の発想法
    【110】ネゴシエーション……結城 浩
  • ハピネスチームビルディング
    【4】コーチングプログラミングで楽しく成長する……小島 優介
  • 【最終回】衛星データプラットフォームTellusハンズオン
    【5】石油タンクの物体検出② Tellus上の衛星データを解析……Tellusオウンドメディア「宙畑」編集部、田上 健太(執筆協力)
  • 明後日のコンピューティングを知ろう
    【17】トラフィックの特異点……松本 直人
  • 分解教室
    【14】vivo & OPPO――スマホのカメラ機能の向上……清水 洋治
  • 【新連載】概念と実装で理解するゼロトラスト
    【1】ゼロトラストの基本をおさらい……宮下 竜太
  • 今日から始めるサイバー脅威インテリジェンス
    【5】シグネチャを活用した高度なインテリジェンスの生成……皆川 諒
  • UNIXテキスト処理の極意
    【12】正規表現――正規表現のイディオムを管理する……中島 雅弘
  • 【新連載】Pythonでネットワーク自由自在
    【1】Pythonを使用してネットワーク構築の自動化を始めよう……小澤 昌樹
  • サーバエンジニア・運用エンジニアのプロテクニック
    【2】Vuls導入の勧め……Katsutoshi Nakatomi
  • スッキリわかるKubernetesネットワークのしくみ
    【3】Serviceのしくみ……大隈 峻太郎
  • ひみつのLinux通信
    【101】エクセル無情……くつなりょうすけ
  • 自作OS入門以前
    【3】デバイスの制御――OSはデバイスをどのように扱うのか……滝澤 照太
  • systemd詳解
    【14】systemd-tmpfiles、systemd-sysusers……森若 和雄
  • こんなときどうする? エンジニアも知っておきたい法律知識
    【11】SES契約と偽装請負……弁護士菱田 昌義
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    【127】シビックテックミートアップ2022「いざ岐阜へ」……石井 哲治