Software Design 2024年11月号
2024年10月18日紙版発売
2024年10月18日電子版発売
B5判/184ページ
定価1,562円(本体1,420円+税10%)
今号の特集概要
第1特集
新世代の開発スタイル
はじめてのAI駆動開発
生成AI/LLMの急速な普及・発展により,開発スタイルが大きく変化しつつあります。当初はコーディングの補助ツール程度の扱いだったものが,今やソフトウェアのたたき台やテストケースの作成,設計および,運用の現場などでも使われるようになりました。こうした,AI活用を前提とした開発スタイルのことを,「AI駆動開発」と呼ぶことがあります。
本特集では,AI駆動開発のユースケースとして,コーディングやペアプログラミングといったベーシックな用途を取り上げ,プロトタイプ作成およびInfrastructure as Codeでの活用例を紹介します。さらに,AI駆動開発は今後どのように進展していくのかを考察します。生成AI時代の新たな開発スタイルをぜひ,体感してください!
第2特集
ランサムウェア対策のアプローチ
EDRとマイクロセグメンテーション
今年6月,大手出版社がランサムウェア被害に遭い事業継続が脅かされるニュースが報じられました。ランサムウェアによる被害の深刻さを目の当たりにして,自社のセキュリティが気になっている方もいるのではないでしょうか。
近年のランサムウェアの感染経路や攻撃手法は多様なため,対策はさまざまな手法を組み合わせて包括的に実施する必要があると言われます。本特集では,ランサムウェア対策としてよく目にする「EDRなどのエンドポイントセキュリティ」と「マイクロセグメンテーション」に着目して,それぞれのアプローチの技術的なしくみや機能を紹介します。
短期連載
[速習]PHPアプリ開発の現在地
【1】PHP超入門
日本のPHPコミュニティ最大のイベントである「PHP Conference 2024」注Aが,2024年12月22日(日)に東京・蒲田の大田区産業プラザPiOで開催されます。開催までのお楽しみとして,本誌のご協力によりPHPの技術記事のタイアップ連載を行うことになりました。
日本のPHPコミュニティにとって2024年はなかなかエキサイティングな年でした。1月から6月まで毎月PHPの大きなイベントが日本のどこかで開催され,そこに全国からPHPユーザーが集まるという状況が続いていました。この号が発行されるころは9月28日の「PHP Conference Okinawa2024」が終了し,東京のPHP Conferenceを残すのみとなっている状況です。例年よりも遅れて年末開催となったことで,結果的に2024年のPHPイベントの集大成の感が出てきました。運営スタッフも鋭意準備を進めていますので,これを読んだ方もお時間がありましたら,どうぞご参加ください。
目次
第1特集
新世代の開発スタイル
はじめてのAI駆動開発
- 第1章:GitHub Copilotでラクラクコーディング
単純作業はAIにサクッとやってもらおう
- 第2章:AIチャットボットとペアプログラミング
質と速度を両立する次世代の開発手法を体験しよう
- 第3章:ChatGPTでプロトタイプをサクサク生成
AIツールならUIからコードまで自動で作れる
- 第4章:Infrastructure as Codeで生成AIを活用する
アーキテクチャ図⇔IaCコードの変換も自由自在
- 第5章:AI駆動開発の将来
AIによる今後の開発スタイルと求められるスキルとは?
第2特集
ランサムウェア対策のアプローチ
EDRとマイクロセグメンテーション
- 第1章:ランサムウェアの現状
日本での被害状況と最新の手口
- 第2章:エンドポイントセキュリティ
EPPとEDRで予防と復旧を両立する
- 第3章:マイクロセグメンテーション
内部に侵入してきた攻撃から守る
短期連載
- [速習]PHPアプリ開発の現在地
【1】PHP超入門
連載
- ITエンジニア必須の最新用語解説
【191】PGlite - 万能IT技術研究所
【30】「雰囲気を写す写真」や「ドレス錯視」の謎を解く。――視覚モデルで「色の見え」をシミュレーション! - 【新連載】FE/AP試験問題に挑戦
【1】情報セキュリティ(マネジメント系) - ドメイン解体新書
【10】WHOISの非義務化からひも解く登録者情報公開のしくみ - ハピネスチームビルディング
【32】データを基に各自で改善点を考えよう(後編) - Databricksで勝つデータ活用
【8】データインテリジェンスにおけるAI/BIダッシュボード - ソフトウェアテスト探検隊
【2】ソフトウェアテストと論理式 - レガシーシステム攻略のプロセス
【7】検索機能リプレイスの裏側 - ぼくらの「開発者体験」改善クエスト
【11】エンジニアの力を最大限引き出すためにプロダクトマネージャーがすべき3つのこと - Cloudflare Workersへの招待
【12】Cloudflare AccessでWebサイトへアクセス制限を追加しよう - 【最終回】あなたの知らないChromeの世界
【10】Privacy Sandboxを巡るWebの今後 - 実践LLMアプリケーション開発
【14】Human-in-the-loopでAIエージェントの動きにフィードバックを加える(前編) - AWS活用ジャーニー
【26】AWS Backup - 基礎からわかるDetection Engineering
【4】Detection as Code――SIGMA - インターネットの姿をとらえる
【3】インターネットを支える物理回線の世界 - 魅惑の自作シェルの世界
【24】ブレース展開の例外的処理とエスケープの実装