Software Design 2025年12月号
- 定価
- 1,562円(本体1,420円+税10%)
- 発売日
- 2025.11.18
- 判型
- B5
- 頁数
- 184ページ
サポート情報
概要
第1特集
今さら聞けないID管理
認証基盤を構築する際に知っておくべきこと
Webサービスの構築・運用において、ユーザーのID管理や認証・認可のしくみを整備するのは必須であり、OAuth、OIDC、SAMLなどは常に関心の高い技術です。一方で、ID管理機能を漏れなく設計・実装するには、技術以前に「デジタルアイデンティティの管理とは何をすることか」をきちんと知っておかなければいけません。IDaaSを利用するか、自前で構築するかを見極めるために、自社プロダクトの特性や規模、かけられるコストを正しく把握する必要もあります。
本特集では、Webサービスのユーザー認証/ID管理機能を実現する際に知っておくべき情報や検討すべき事柄を整理します。また、事例を通して認証基盤構築における要件、課題、意思決定の現実もお伝えします。
第2特集
AIセキュリティ入門
AIエージェントへの攻撃手法と防御策を押さえよう
生成AI技術は近年急速に発展し、コンテンツ作成や会話、検索のみならず、人間が自然言語で指示を与えることでAIが自律的に考えてタスクを実行する「AIエージェント」が、一般にも広がってきました。そんな「AI新時代」とも言える現在、一般ユーザーが利用するAIエージェントに対するサイバー攻撃が見られ、被害も出始めています。AIエージェントに対する攻撃は、従来のセキュリティ対策では防ぎきれないものもあり、AIを守るための「AIセキュリティ」が必要だと研究が進んでいます。
そこで本特集では、AIエージェントに対する攻撃事例や攻撃手法を知り、それを防ぐAIセキュリティの基本の考え方と対策を解説します。誰もがAIを使えるようになりつつある今こそ、新たな脅威に対するセキュリティの基礎知識を押さえましょう。
特別企画
2025年ノーベル物理学賞受賞の背景がわかる
量子コンピュータを支えるしくみ
2025年のノーベル物理学賞テーマは、量子コンピュータ研究において重要な基礎研究である「電気回路における巨視的な量子トンネル効果とエネルギー量子化の発見」となりました。本記事では、量子コンピュータのしくみを解説し、その中でこのテーマがどんな意味を持つのかについて解説します。
短期連載
Javaバージョンアップ大作戦
【3】Java 25へのバージョンアップに向けて
9月16日に2年ぶりのLTSであるJava 25がリリースされました。この機会に、自社システムのJavaのバージョンアップを検討する現場も多いでしょう。今回はJava 25で加わった新機能や変更された機能について紹介します。また、移行にあたって考慮すべき点も整理します。
目次
第1特集
ユーザーIDを管理するとは?
今さら聞けないID管理
認証基盤を構築する際に知っておくべきこと
- 第1章:デジタルIDを管理するとはどういうことか?
ID基盤構築において漏れなく設計/実装するために
- 第2章:認証基盤を実現するための技術とアプローチ
CIAMの要素技術とIDaaS、OSS選定の戦略
- 第3章:IDaaSとはどんなサービスか
Auth0から学ぶ機能と選定の勘所
- 第4章:B2B SaaSにおける認証基盤構築の実際
IDaaS採用から内製化まで
第2特集
新時代の脅威に備える
AIセキュリティ入門
AIエージェントへの攻撃手法と防御策を押さえよう
- 第1章:AIエージェントにおけるプロンプトをめぐる攻防
エージェントの乗っ取り・暴走・制御不能の事例を知る - 第2章:AIエージェントに対する攻撃手法
攻撃のメカニズムを解剖する - 第3章:AIを安全に活用するために押さえたい防御策
2つの基本思想と対策すべき5つの観点
特別企画
- 2025年ノーベル物理学賞受賞の背景がわかる
量子コンピュータを支えるしくみ
短期連載
- 【最終回】Javaバージョンアップ大作戦
【3】Java 25へのバージョンアップに向けて
連載
- ITエンジニア必須の最新用語解説
【204】Manus - 万能IT技術研究所
【43】「カメラの標準レンズは50mm」になった理由——人の視力で世界を眺める!? 35mm判カメラ創世記 - 現実世界を拡張するWebXRプログラミング
【2】WebXRを実現するツールの選択とその動作環境 - ドメイン解体新書
【23】「SSLサーバ証明書47日時代」に備えるDNS自動化のススメ - ネコ、コード、ネコ
【6】社会人になって学ぶコンピュータサイエンス - パッケージマネージャーNix入門
【4】Nixによる開発環境の構築――手元のマシンの宣言的な構築 - 技術選定の舞台裏
【4】SUZURIのモバイルアプリ - Ruby×静的型付け戦略
【8】AIエージェント時代と型システム - プログラミング×AIの最前線
【9】AI時代のコードレビュー - 実践LLMアプリケーション開発
【27】振り返りによってプロンプトを自己進化させる最適化手法「GEPA」 - AWS活用ジャーニー
【38】AWS Step Functions - はじめてのオフェンシブセキュリティ
【6】Boot2Rootに挑戦してみよう!(Linux編) - 最終回乱数のひみつ
【10】検証可能な乱数(VRF)とは - インターネットの姿をとらえる
【15】DNSの名前解決のしくみ DNSが壊れるとインターネットが壊れる!? - 魅惑の自作シェルの世界
【37】localの実装(前編) - あなたのスキルは社会に役立つ~エンジニアだからできる社会貢献~
【167】Code for Manazuru 過疎地域×テクノロジーの可能性