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2016年9月23日GNOME 3.22がリリース、アプリケーション仮想化フレームワーク「Flatpack」採用

GNOMEプロジェクトのマティアス・クラセン(Matthias Clasen)氏は9月21日(ドイツ時間⁠⁠、GNOMEの最新リリース「GNOME 3.22(開発コード"Karlsruhe"⁠⁠」の正式リリースを発表した。

GNOME 3.22 released - Matthias Clasen

GNOME 3.22の最大の特徴は、アプリケーション仮想化フレームワーク「Flatpack」をサポートした点だ。Flatpackはかつて「xdg-app」と呼ばれていた機能で、アプリケーション上のデータ、コード、ライブラリから実行環境(シェアードランタイム含む)までをサンドボックス化し、セキュアにビルド/ポーティングを行う技術。Flatpackでサンドボックス化されたアプリケーションは、OSや他のアプリケーションから隔離された状態で実行させることができるので、Fedoraなどのディストリビューションでも採用が進んでいる。GNOME 3.22では、GNOME SoftwareがFlatpackをインストール/アップデートし、GNOME Builderがアプリケーションのサンドボックス化を行い、各ポータルに提供されるしくみとなっている。

このほか、デフォルトファイルマネージャのFilesにおけるファイル名の一括リネーム(バッチ処理)や、GNOME Photosでの共有サポート、GNOME Softwareの外観のアップデート、キーボード設定パネルのリデザインなどが実施されている。

なお、クラセン氏によれば、次のアップデートとなるGNOME 3.24のリリースは2017年3月に予定されている。

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