オープンソースソフトウェア「Bacula」で安心・安全なバックアップシステムを構築しよう

第5回 Linuxだけじゃない Windowsのファイルもバックアップ

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はじめに

前回までは,Linuxマシンのファイルバックアップを主に紹介してきました。Baculaのバックアップはマルチプラットフォーム対応なので,Windowsのファイルバックアップも可能です。一般のWindows PCのみならず,Windows Serverのファイルもバックアップできます。

今回は次のような内容です。

  • Windows用のファイルデーモンをインストール
  • 管理サーバの設定
  • Windowsデータのバックアップ
  • Windowsデータのリストア

Baculaは,バックアップ対象のマシンにファイルデーモンのインストールが必要なソフトウェアです。Windowsマシンにも,ファイルデーモンであるbacula-fdをインストールします。また,第2回で作成した管理サーバの設定ファイルにも,Windowsマシンの情報やバックアップの定義を追加する必要があります。

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インストール

Baculaのコミュニティでは,Windows版のファイルデーモンを提供しており,個人利用でのみ使用可能となっています。構築・サポート販売など商用利用目的の場合には,別途エンタープライズ版を購入する必要があります。

今回は,以下の環境にインストールしていきます。管理サーバは,第2回で作成したLinux環境です。

WindowsマシンWindows server 2012 R2
IPアドレス192.168.2.3
Baculaのパッケージbacula-enterprise-win64-7.4.4.exe

事前準備

Baculaは以下のポートで通信を行います。Firewallなど通信をブロックするものは設定を変更しておいてください。

ポート番号利用目的
9101(TCP)ディレクターデーモン通信用(windows上でbconsoleを使用する場合,必要)
9102(TCP)ファイルデーモン通信用

ダウンロード

Windows版のエージェントは下記のURLからダウンロードできます。

Bacula.org:
http://blog.bacula.org/binary-download-center/

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インストール

管理者権限で,ダウンロードしたexeファイルを実行します。

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インストールウィザードが起動するので,流れに沿って設定していきます。⁠Next」をクリックします。

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「I Agree」をクリックします。

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デフォルトでは,⁠Automatic」が選択されています。そのまま「Next」をクリックします。

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「Next」をそのままクリックします。

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管理サーバのbacula-dir.confの設定を記載します。

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今回は,第1回で作成した管理サーバの設定を入力します。入力後,⁠Install」をクリックします。

項目設定例内容
DIR Namebacula-dir管理サーバのbacula-dir.confで設定したDirectorの名前
DIR Passwordbacula-pass管理サーバのbacula-dir.confで設定したDirectorのパスワード
Windows上でbconsoleを利用する際に使用
DIR Address192.168.2.1管理サーバのIPアドレス

bacula-dir.confに設定するバックアップ対象マシンのパラメータ設定(Clientリソース)のテンプレート作成の有無を指定します。⁠Save Client template in」にチェックを入れると,インストールウィザードがハングアップする不具合があるので,この項目にチェックは入れないでください。

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Windows側でのインストールはこれで完了です。

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インストールされた設定ファイルは,以下のディレクトリにあります。

  • C:\Program Files\Bacula

著者プロフィール

竹田寛子(たけだひろこ)

株式会社サードウェア

Bacula日本ユーザ会のメンバー

Bacula Enterprise,DRBD,PacemakerなどのOSS製品のサポートを主に担当。

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