Ubuntu Weekly Recipe

第18回 あえてターミナルを使う(1):ターミナルに関する設定

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

Ubuntuでは,ほとんどの操作をGUIから行えるように配慮されていますが,中身はLinuxですので,各種コマンドを直接利用することもできます。何回かに分けてターミナル(端末)を利用したレシピをお届けします。

今回はまず第一回として,端末を頻繁に使う場合のノウハウを中心にお伝えします。

Ubuntuでのターミナル

Ubuntuでは,ターミナル(gnome-terminal)は,[アプリケーション][アクセサリ][端末]からアクセスできます。積極的に利用する場合,やや問題になる点が幾つかありますので,必要に応じて設定を行ってください。

まず,gnome-terminalは,デフォルトでは一部の文字の文字幅を正しく扱えません。問題になりうるのは,多くの場合は■や△,○などといった記号です。

図1 文字幅が正しく扱われていないターミナル

図1 文字幅が正しく扱われていないターミナル

このような問題に遭遇した場合,環境変数としてVTE_CJK_WIDTH=1をセットし,さらに,gnome-terminalの引数に--disable-factoryを与えることで,これらの文字の文字幅を正しく扱わせることができます。

図2 文字幅が正しく扱われるようになったターミナル

図2 文字幅が正しく扱われるようになったターミナル

ランチャに登録する場合は,図3のように「/bin/sh -c "VTE_CJK_WIDTH=1 gnome-terminal --disable-factory"」と登録し,/bin/shなどから起動させるのが良いでしょう。

ただし,VTE_CJK_WIDTH=1設定には罫線周りなどの表示が正しくなくなる副作用もあるため,標準のターミナルも残しておく必要があります。パネルなどに登録するショートカットとしてこれらを利用してください。

図3 VTE_CJK_WIDTH=1を指定したランチャ

図3 VTE_CJK_WIDT

もうひとつ,ターミナルを利用する上で問題になるのは,「デスクトップ」などといった日本語ディレクトリ名です。ターミナルでは日本語入力をOffにしたまま操作するのが普通ですから,「cd デスクトップ」などという操作を行う場合は,「cdと入力した後,日本語入力をOnにし(全角/半角なりAlt+~を押し),デスクトップと入力してからEnter」などという,面倒な入力を行う必要があります。

こうした面倒な操作を行いたくない場合,これらのディレクトリ名を英語にすることをお勧めします。以下のコマンドを実行することで設定ダイアログが表示されますので,変更を行ってください。

$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

別の方法としては,日本語ディレクトリ名はそのままにしておき,ln -s デスクトップ Desktopなどとして,シンボリックリンクを貼ってしまうのも良いでしょう(ただし,あまり想定されている動作ではないので,特段の理由がなければxdg-user-dirs-gtk-updateで設定を変更することをおすすめします)。

また,「そもそもHOMEディレクトリの直下にこれらのファイルがあるのがイヤだ」という場合,ユーザ単位であれば~/.config/user-dirs.dirsに,システム単位では/etc/xdg/user-dirs.confに設定ファイルがあります。このファイルは以下のように,単に変数を列挙するだけですので,手動で編集し,~/XDG/Desktop,などといったディレクトリを指定することも可能です。なお設定後も,既存のファイルは自動的には移動されませんので,そちらも手動で行う必要があります。

~/.config/user-dirs.dirsのサンプル

# This file is written by xdg-user-dirs-update
# If you want to change or add directories, just edit the line you're
# interested in. All local changes will be retained on the next run
# Format is XDG_xxx_DIR="$HOME/yyy", where yyy is a shell-escaped
# homedir-relative path, or XDG_xxx_DIR="/yyy", where /yyy is an
# absolute path. No other format is supported.
# 
XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/Desktop"
XDG_DOWNLOAD_DIR="$HOME/Desktop"
XDG_TEMPLATES_DIR="$HOME/Templates"
XDG_PUBLICSHARE_DIR="$HOME/Public"
XDG_DOCUMENTS_DIR="$HOME/Documents"
XDG_MUSIC_DIR="$HOME/Music"
XDG_PICTURES_DIR="$HOME/Pictures"
XDG_VIDEOS_DIR="$HOME/Videos"

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

コメント

  • ご指摘の件に関して

    著者に確認しましたところ,"間違いではないのでもう一度読んで頂ければ"という返答とともに,本文中の一部の"dash"を"dash (Debian Almquist Shell)"に修正させていただきました。

    Commented : #2  gihyo.jp編集部 (2008/05/14, 20:13)

    Last Edit: 2008/05/14, 20:33:05 by プレビュー  
  • 誤字

    ところどころ bash が 'dash' となっていますよ。

    Commented : #1  rskkdw6580 (2008/05/14, 16:42)

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