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第23回 無線LAN関連のTips:wavemon・ndiswrapper

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近年のノートPCを利用する場合,無線LAN(Wireless LAN; WLAN)は欠かせないものになりつつあります。UbuntuでももちろんWLANを利用することができます。今回はUbuntuで無線LANを利用する場合に役立つレシピを紹介します。

nm-editor

Ubuntuの標準状態では,通知領域に表示されているネットワークアイコン図1の左端)から,WLANの基本的な設定を行うことができるようになっています。

図1 ネットワークアイコン

図1 ネットワークアイコン

通常はネットワークアイコンを左クリックし,図2のようなアクセスポイントリストを表示させ,接続したいアクセスポイントを選択,ネットワークキーを入力して接続,といった流れで利用することになります注1)。現在ではWEPによる暗号化はほとんど意味がありませんから,通常はWPAを利用することになるでしょう

図2 アクセスポイントのリスト

図2 アクセスポイントのリスト

ネットワークアイコンにはWLAN専用の設定画面が用意されています。ネットワークアイコンを右クリックして表示されるメニューからアクセスできる,[Edit Wireless Networks..](nm-editor)がそれです図3)。

図3 nm-editorの起動

図3 nm-editorの起動

この設定画面を起動すると,図4のように,過去に接続したことのあるアクセスポイントと,そのBSSID・セキュリティ情報・ネットワークキー(パスワード)を一覧することができます。

図4 nm-editor

図4 nm-editor

注1)

WLANのアクセスポイントの設定によっては,定期的に発信されるビーコン信号を停止させ,ESSIDを周知させず,アクセスポイントリストに表示されないように設定できるものがあります(いわゆる「ステルス化」などと呼ばれる機能です)。この設定はセキュリティ的にはほとんど意味がありません。ビーコンが発信されていないアクセスポイントであっても,モニターモードに設定した無線LANアダプタがあればESSIDを取得することは可能です(つまり,いわゆるステルス化機能は,一般的な利用者に対してのみESSIDを隠す機能でしかありません)。その一方で,ステルス化設定を行った場合,クライアントソフトウェアの実装によっては正常に接続できない問題を引き起こす可能性があります。

ただし,PlaceEngineのようなサービスにESSIDを掲載させない,という点では *多少* の意味はあります(BSSIDは隠蔽できませんから,根本的な意味での対策にはなりえません)。

ターミナル上で無線LANの状態を確認する(wavemon)

時にはターミナル経由でWLANの動作状況を知りたくなること(何らかの事情でSSHでリモートログインしているマシンでWLAN周りの障害が起きている場合や,あるいはウィジェットとしてWLANの情報を表示するウインドウを作りたい場合などが該当するでしょう)や,より詳細なリンク状況を知りたくなることがあります。

このような場合,wavemonパッケージを利用するのが便利でしょう。wavemonはターミナル上で動作するアプリケーションで,ifconfig・iwconfigで表示される各種情報をリアルタイムで表示することができます。次のコマンドを用いるか,Synapticでwavemonパッケージをインストールしてください。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install wavemon

インストール後,[アプリケーション][アクセサリ][端末]上でwavemonを実行することで起動できます。wavemonの基本画面は図5のようなもので,WLANのリンク状況・ノイズ情報や入出力の統計,通信状況などを包括的に表示することができます。

図5 wavemonによる各種数値の表示

図5 wavemonによる各種数値の表示

デフォルト設定では画面の更新頻度が100msに設定されていますので,[F7]を押し,設定画面でStatistics updatesの数値を50ms程度にし,[ Save configuration ]しておくと良いでしょう。

再度初期画面(info画面)に戻すには,操作として[F1]を押す必要がありますが,標準の端末(gnome-terminal)を利用している場合,[F1]を押すとgnome-terminalのヘルプが起動してしまうはずです。gnome-termianlの[編集][キーボード・ショートカット]を開き,リストの最下部にある「ヘルプ」「目次」への[F1]キーの割り当てを削除してから操作してください(クリックして[BackSpace]を押します)。また,[F2]を押すことでこれまでの動作のヒストグラムを確認することもできます図6)。

図6 wavemonによるヒストグラム

図6 wavemonによるヒストグラム

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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