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第27回 あえてターミナルを使う(3):端末で動くメーラー; Alpine, Mutt

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設定を終了したら,Alpineを再起動してみてください。起動直後にIMAPアクセスが行われるため,⁠HOST:*****.google.com USER: example@gmail.com PASSWORD:」などといったメッセージが表示されるはずです。ここでGmailアカウントのパスワードを入力してください(入力した文字は画面には何も反映されません。入力が終わったら[Enter]を押します)⁠設定に間違いがなく,パスワードが正しければIMAPメールボックスへアクセスが行われ,⁠[Folder "INBOX" opened with 438 messages - 427 new]」などといったメッセージが表示されるはずです。

このメッセージを確認して[I]を押すと,図5のようなメールの一覧が表示されるでしょう。

図5 メールボックス一覧

図5 メールボックス一覧

メールを読むには,読みたいメールを選択した状態で[Enter]キーを押します。メール本文が表示されますので,読み終わったら[I]か[<]でメール一覧に戻ります。メール一覧はカーソルキーもしくは[Ctrl]+[N]で1行進む・[Ctrl]+[p]で1行戻る操作が行え,⁠Space]と[-]でページ単位でスクロールできます。また,メール本文を表示した状態で[Tab]キーを押すことで,次のメールを表示させることができます。まずはメールを読んでみましょう。

ある程度Alpineの操作に慣れたら,Alpine上でメールを書くことを試してみてください。Alpineで新しくメールを書くには,[C]キー(Compose)を用います図6)⁠

図6 Alpineでメールを書く

図6 Alpineでメールを書く

「To:」に自分のメールアドレス「Subject:」「テスト」とでも書いた状態で,本文を書きます。書き終えたら[Ctrl]+[X]でメールを送信する準備ができます。⁠Send Message?」と聞かれますので,[Y]キーで承諾します。Gmailを利用している場合,SMTP送信時に認証が必要ですので,パスワードを確認されるはずです。起動時と同じようにパスワードを入力してください。

Alpineの配色

Alpineはデフォルトでは色を付けずに画面表示を行おうとしますが,これでは味気ない,あるいは不便であると思うかもしれません。設定画面で次の操作を行うことで(あるいは,設定ファイルに同等の記述を行うことで)⁠カラー表示に変更することができます。

まず,メイン画面で[S](Setup)を選択して設定画面を開きます。ここで[K](Kolor)を選択して表示される設定画面で,⁠color-style」として「force-xterm-256color」「use-termdef」などを選択し,[E]で設定を保存してください。

直接.pinercを修正する場合は,次の記述を行います。

color-style=force-xterm-256color

Mutt

Alpine以外にターミナル環境で利用できるメーラーとしては,Muttが挙げられます。Muttはviに揃えたキーバインドと,豊富な機能を備えた良質のメーラーです。ただし,Alpineに比べると,いきなり触るには少々敷居が高いかもしれません(まったく触れないということはないですが,Alpineのように設定ユーティリティが用意されていませんので,設定ファイルを自分で書く必要があります)⁠

ここでは触れていませんが,Muttではあらゆるキーバインドを自分で定義することも可能です。デフォルトのキーバインドが使いにくい場合は,/usr/share/doc/mutt/examples/以下にあるファイルを参考に定義しなおすと良いでしょう。

インストールはmuttパッケージを用いて行います。次のコマンドを用いるか,Synapticから導入してください。

$ sudo apt-get install mutt

起動に利用するコマンドは「mutt」です。最初に起動する前に設定を行う必要があります。次の設定ファイルをホームディレクトリの.muttrcに保存してください。example@gmail.comの部分はお使いのGmailアカウントに置き換える必要があります(example@gmail.com@imap.gmial.comと,@が2回出てきますが,これで問題ありません)⁠

ignore *
unignore from to replay-to date subject user-agent x-mailer content-type content-transfer-encoding

set charset="utf-8"
set assumed_charset="iso-2022-jp:euc-jp: shift_jis:utf-8"
set attach_charset="iso-2022-jp:euc-jp: shift_jis:utf-8"
set send_charset="us-ascii:iso-8859-1:iso-2022-jp:utf-8"

set folder="imaps://example@gmail.com@imap.gmail.com"
set imap_user="example@gmail.com"
set smtp_url="smtps://example@gmail.com@smtp.gmail.com"
set spoolfile="imaps://example@gmail.com@imap.gmail.com/INBOX"
send-hook . 'my_hdr From: example@gmail.com'

set uncollapse_jump=yes
set edit_headers=yes
set implicit_autoview=yes
set move=no

設定を行ってMuttを起動すると,アカウントのパスワードを確認されるはずです。Alpineと同じように,パスワード入力時には文字表示が行われません。パスワード文字列を入力したら,そのまま[Enter]を押してください。認証処理が行われ,しばらく待つとメール一覧画面になるはずです。

図7 Muttによるメール一覧

図7 Muttによるメール一覧

Muttの場合,最低限の操作は画面上部に表示されています。これらの操作を見ながら慣れて行くと良いでしょう。操作に悩んだ場合は[?]を入力することで,キーバインド一覧を見ることができます(この画面から抜けるには[Q]を押します)⁠

Muttでメールを作成するには[M]キーを用います。画面下部にTo:とSubjectを問う入力ラインが表示されますので,ここで宛先とサブジェクトを指定してメール編集画面に入ります。自動的にエディタが起動しますから,ここで編集を行い,保存してエディタを抜ければメールの送信が行えます。上記で行った設定を用いていれば,ヘッダはエディタ上で修正することも可能です。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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