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第33回 テキストエディタの活用(2):Kate

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Kateの設定とプラグイン

geditと同じく,Kateにも追加プラグインパッケージが用意されています。geditではあまり使わないプラグインがプラグインパッケージに分離されていましたが,Kateの場合は多くの機能がkate-pluginsパッケージに含められていますので,インストールしておくと良いでしょう。

$ sudo apt-get install kate-plugins

タブの利用

geditと同じように,Kateでもタブを利用することができます。⁠設定]⁠⁠Kateを設定]から「タブバーエクステンション」を有効にしてください図9)⁠

図9 タブ表示の設定

図9 タブ表示の設定

この設定を行うことで,Kateのツールバーの下にタブが表示されるようになります。複数のファイルを開いて作業するのが楽になるはずです。

自動補完の利用

Kateには魅力的な機能として,文字入力を補完することができる自動補完機能が搭載されています。これはそのテキスト内にある文字列に部分マッチするものを拾ってくるだけのもので,Eclipseなどのインテリジェントな補完機能ではありませんが,プログラミングなどには便利に利用することができるでしょう。

図10 Kateの自動補完

図10 Kateの自動補完

[ツール]⁠⁠ワード補完]⁠⁠自動補完ポップアップ]を有効にしてください。図10でも利用していますが,日本語の文章であっても利用することができます(ただ,原稿を書くような用途にはほとんど役にたちません。マニュアルのような,特定の定型文を入力するのが多いのであれば便利に利用できるかもしれません)⁠

メニューにショートカットキーを割り当てる

Kateでは(正確には,KDEでは)ユーザがメニューにショートカット操作を割り当てることができます。⁠設定]⁠⁠ショートカットを設定]とたどり,⁠Kate パート」以降の設定を確認してください。メニューに割り付けられたコマンドをキーボード操作に割り付けることができます。

図11 キーバインドの設定

図11 キーバインドの設定

また,エディタ部分のショートカット操作を設定することもできます(たとえば[Ctrl]+[C]でコピー,といった操作を,別のキーバインドに割り付けることができます)⁠こちらは[設定]⁠⁠Kateを設定]を開き,⁠ショートカット」メニューで設定してください。

KateのTips

Kateには覚えておくと便利なTipsがいくつか存在します。

選択したテキストをフィルタする

ログの解析などを行う場合,エディタで開いたテキストの一部にgrepやsortをかけたくなることがあるはずです。

このような場合,範囲選択を行った上で[Ctrl]+[\]を押します(⁠ツール]⁠⁠テキストをフィルタ]とメニューをたどっても同じことができます)⁠この操作を行うと図12のようなダイアログが表示されますので,ここに実行したいコマンドを入力してください。選択範囲のテキストが標準入力としてコマンドに与えられ,標準出力に出力された実行結果に置き換えられます。

図12 

図12 

これはEmacsのshell-command-on-region(M-|)に似た機能です。shell-command-on-regionの方は*Shell Command Output*という専用のバッファに開かれますが,こちらの場合は選択したテキストが実行したコマンドの出力で置き換えれる,という点が異なります。

色分けしたテキストのHTML化

やはりこれもgeditと同じように,Kateでも各テキストを色分けして表示させることができます。拡張子(.html, .cpp, .xmlなどなど)によって自動的に色分け表示が行われますが,Kateではこの色分け表示を,そのままHTMLで再現させることができます。⁠ファイル]⁠⁠HTMLとしてエキスポート]を利用してみてください。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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