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第63回 Sylpheedを使用する:機能活用編

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印刷

以前のSylpheedで印刷をしたい場合,a2psjなどでPostscriptに変換してからlprなどのコマンドに投げる必要がありましたが,GTKで印刷ダイアログをサポートしてからは,これを使用してSylpheed単独で印刷できるようになりました。

SylpheedばかりではなくgeditなどのGTKアプリケーションや,Firefoxなどこの印刷ダイアログを使用しているアプリケーションで共通ですが,ただ印刷するばかりでなくPostscriptやPDFに変換することができます。PDFへの出力は,Ubuntu 8.04以前ではcups-pdfというパッケージを使用し,1プリンタとして動作していましたが,これは不便なのであまり使用しない方がいいでしょう※3)⁠また,それもあってか8.10以降ではcups-pdfはインストールされなくなりました。

余談が過ぎましたが,印刷したいメールを選択し,[ファイル]-[印刷]で印刷ダイアログを開きます。印刷する場合はプリンタを選択し,PDFやPostscirptに変換したい場合は[ファイルに出力する]を選択し,PostscriptかPDFを選択し,ファイル名と保存場所を選択してください。Evince文書ビューワがインストールされている場合※4は,印刷プレビューを行うことも可能です。

図3 印刷ダイアログでPDFの出力

図3 印刷ダイアログでPDFの出力

※3
cups-pdfで出力したPDFはすべてイメージになってしまい,例えば文字の選択などが行えません。もちろん,GTKの印刷ダイアログを使用した場合は問題ありません。
※4
Ubuntuでは当然インストールされています。

mboxインポート

残念ながらSylpheedには他のメーラからの乗り換えを容易に行うような機能はありません。ただし,ThunderbirdやOutlook Express,Shuriken※5のなどのメールをインポートすることはできます。[ファイル]-[mboxファイルをインポート]を開き,インポートしたいmboxファイルとインポートしたいフォルダを選択してください。なお,Sylpheedではmboxファイルを直接扱うことはできないため※6)⁠mboxファイルへエクスポートすることも可能です。

※5
筆者はShurikenからSylpheedに乗り換えました。当時は一太郎のオマケでした。
※6
1ファイル1メールのMH形式を採用しています。

リモートメールボックス

IMAPを使っている場合は関係ありませんが,POPで使っている場合にはリモートにあるメールを見たくなる時や,逆に削除したい場合,この機能を使うと便利です。[メッセージ]-[受信]-[リモートメールボックス]をクリックすると,現在のアカウントのリモートメールボックスに接続します。当然ですが大量にメールがある場合は受信に時間がかかるので,お待ちください。

なお,2.6ではIMAPの場合でもリモートメールボックスが使用できるように見えますが,実際には使用できません。これはIMAPの特性を考えれば当然のことです※7)⁠

※7
作者に非公式なルートで報告し,次のバージョンからはIMAPの場合はリモートメールボックスが使えなくなるように修正されました。

ログウィンドウ

上級者向けの機能だと思いますが,メールサーバとのやりとりのログを見ることができます。接続できない場合,どういう理由でそうなっているのか一目瞭然でわかって便利です。[ツール]-[ログウィンドウ]で表示してください。

レイアウト

残念ながら筆者は活用していませんが,Windows Live メール※8のように縦3列の3ペインに変更することもできます。最近はワイド画面のディスプレイが増えているので,環境をお持ちの方には便利なのではないでしょうか。

図4 縦3列のレイアウト。モザイクにGIMPを使用したら洒落たものになってしまいました

図4 縦3列のレイアウト。モザイクにGIMPを使用したら洒落たものになってしまいました

※8
Outlook Expressの後継メーラで,Windows Live!用のアプリケーションとしてインストールする必要があります。

重複メッセージを削除

POPメールを使っていると,まれに同じメールを受信してしまうことがあります。そういった場合,[ツール]-[重複メッセージを削除]で一括削除してしまうと便利です。地味ながら便利な機能だと思いますが,どの程度使われているのかはわかりません。


Sylpheedの解説はここまでですが,[アクション]機能など,書ききれなかった機能がまだまだたくさんあります。手になじむアプリケーションになると思うので,まだSylpheedを使ったことがない方は是非とも一度お試しください。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。