Ubuntu Weekly Recipe

第103回 Deja Dupで簡単バックアップ

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2.5 分

バックアップから復元

復元を行うと,バックアップが保存されていない現在の状態に戻ることができなくなってしまうため,必ずDeja Dupを起動して復元操作の前に「Backup」をクリックし,バックアップを作成しておきます。

復元操作は,⁠Restore」をクリックします。

暗号化解除のためのパスワード,サーバに接続するためのパスワードが聞かれるので入力します注3)⁠

注3
どちらのパスワードも保存する設定にした場合は,入力画面は現れません。

次に,どの時点のバックアップに戻すのか選択します図4)⁠

図4 復元に使用するバックアップを選択

図4 復元に使用するバックアップを選択

復元先は,⁠Restore files to original locations」を選択すると,バックアップ元として使用したフォルダに,直接復元されたファイルやフォルダが保存されます。

「Restore to specific folder」を選択すると,展開先を選択できます。一旦削除してしまったファイルやフォルダを復元したい場合には,こちらを選択して,一時的なフォルダに展開し,削除してしまったファイルを救出したのち,一時的なフォルダを削除してしまうのがよいでしょう。

特定のファイルのみを,以前の状態に戻したいだけの場合には,バックアップ全体を展開する必要はありません。そのファイルを右クリックして,⁠Revert to Previous Version」を選択します図5)⁠

図5 特定のファイルのみ以前の状態に戻せる

図5 特定のファイルのみ以前の状態に戻せる

スケジュールの設定

バックアップと復元操作を覚えたら,バックアップを定期的に実行させるように設定します。

Deja Dupの設定画面の「Automatically backup on a regular schedule」にチェックを入れ,⁠How often to backup」⁠バックアップの頻度)を設定します。⁠Daily」⁠毎日)⁠⁠Weekly」⁠毎週)⁠⁠Biweekly」⁠1週おき)⁠⁠Monthly」⁠毎月)から選びます。

スケジュールで決められたバックアップを開始する前に,Deja Dupが通知画面を出してくれるので,動作が重くなっては困るときなどは,延期することも可能です図6)⁠

図6 バックアップ開始前にお知らせしてくれるので,延期もできる

図6 バックアップ開始前にお知らせしてくれるので,延期もできる

Amazon S3

別ドライブや,自宅内のサーバなどにバックアップを取ることで,ハードウェアの故障が原因でデータを失うことへの対策はできますが,データを1か所で管理していては「地震,雷,火事,親父」によってデータを失ってしまう可能性があります。

そこで,Deja Dupはバックアップの保存先にAmazon S3を指定できます注4)⁠

Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)は,インターネット経由でアクセスできるデータ保存サービスです。定額料金ではないため実際にいくら掛かるのかは使ってみるまでわかりませんが注5)⁠25GB程度しか使用しないのであれば,同じくAmazon S3を使用しているDropbox料金よりも安く抑えられる可能性があります。

注4
指定できるというより,デフォルトの指定先がAmazon S3になっています。
注5
料金計算機も用意されています。

最新版のインストール

Ubuntu 9.10でインストールできる10.xに比べて,Deja Dup開発チーム注6の公式PPAリポジトリで提供されている最新版の11.xでは,一定期間経過したバックアップを削除できる機能が追加されています。

ここでは最新版を使用したい場合のために,PPAリポジトリを追加して最新版を使用する方法を紹介しておきます。

注6
開発チームと言っても,唯一のメンバーであるMichael Terryさんが開発を担当されています。

まずは,[システム]-[システム管理]-[ソフトウェア・ソース]を開いて「他のソフトウェアタブ」「追加」をクリックします。

表示されるダイアログに以下の行を入力して「ソースを追加」をクリックします図7)⁠

ppa:deja-dup-team/ppa

ソフトウェア・ソースを閉じると,再読み込みするか聞いてくるので「再読込」をクリックします。

図7 PPAの追加作業は,Ubuntu 9.10ではこのように入力するだけ

図7 PPAの追加作業は,Ubuntu 9.10ではこのように入力するだけ

コマンドラインから追加する場合は,以下を実行します。

$ sudo add-apt-repository ppa:deja-dup-team/ppa

あとはアップデートマネージャやapt-getで,Deja Dupをアップグレードします。

ちなみに,Deja Dup開発チームのテスト用のPPAリポジトリでは,最新テスト版の13.xが入手できますが,バックアップという特に安定性が求められる分野なので,大切なデータのバックアップには使わないでください。テスト版を試す場合は,テスト環境で,テスト用のデータを使ってください。

著者プロフィール

村田信人(むらたのぶと)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntuオフラインミーティングに参加するうちにUbuntu Japanese Teamの活動に興味を持ち,2009年8月に加入。

コメント

コメントの記入