Ubuntu Weekly Recipe

第171回 Ubuntu 11.04で快適メモ生活

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第25回では,Ubuntu上で手軽にメモを取る方法を紹介しました。ですが,この記事はもう3年近く前に執筆されたもので※1)⁠今現在とは少し事情が異なっている部分もあります。そこで今週はUbuntu 11.04の事情にあわせた,メモの活用方法を紹介します※2)⁠

※1
おかげさまで本連載も3年半を突破です。ありがとうございます。
※2
いわゆるリメイクというやつです。

Tomboyでメモを取る

Ubuntu 11.04でも,標準のメモアプリはTomboyです。Tomboyを起動するには,UnityのDashにtomboyと入力して検索するか,Launcherの"アプリケーション"を右クリックして"アクセサリ"を選択すると表示される,Tomboyのアイコンをクリックしてください。

図1 UnityのDashからTomboyメモを起動する

図1 UnityのDashからTomboyメモを起動する

メモの作成

Tomboyが起動すると,パネル右上のインジケータにメモ帳の意匠をしたTomboyのアイコンが表示されます。ここからメモの作成や検索,既存のメモを開くことが可能です。まずは"新しいメモの作成"を選択しましょう。

図2 インジケータのアイコンからメモを作成する

図2 インジケータのアイコンからメモを作成する

メモのウィンドウが開いたら,何かメモを書いてみましょう。1行目に記述されたテキストは自動的にフォントが大きくなり,暗黙でメモのタイトルとして扱われます。

テキストには様々な装飾を施すことができます。テキストをマウスドラッグで選択したら,右クリックして"テキスト"メニューを選択してください。太字やイタリック,打ち消し線,強調といった装飾の他,フォントサイズの変更も行なえます。

メモが書き終わったら,そのメモは閉じてしまって構いません。メモの保存は自動的に行われますので,明示的にファイルに保存する必要などはありません。⁠どこにメモするか」「保存するファイル名はどうするか」などをいちいち考える必要なく,思いついたときにメモを書き散らせるのがTomboyのいいところです。

図3 メモには様々な装飾ができる。完了したタスクには打ち消し線をつけるようなことも可能だ。また一行目は自動的にタイトルになる

図3 メモには様々な装飾ができる。完了したタスクには打ち消し線をつけるようなことも可能だ。また一行目は自動的にタイトルになる。

メモ間のリンク

メモからメモへリンクを張ることが可能です。例えば予定表やToDoリストのメモを作り,リストアップされている各項目の詳細を別のメモにとる,などという用途に利用できます。

リンクにしたいテキストをマウスドラッグで選択したら,"リンク"ボタンをクリックしてください。選択したテキストをタイトルにした,新しいメモが作成されます。

図4 予定表メモから予定の詳細メモを作成してみた。メモ間は自動的にリンクされ,クリックでメモを呼び出すことが可能

図4 予定表メモから予定の詳細メモを作成してみた。メモ間は自動的にリンクされ,クリックでメモを呼び出すことが可能

なお,既存のメモのタイトルをメモ中に記述すると,自動的にリンクになります。またメモのタイトルを編集すると,そのメモへのリンクを検出し,リンクを変更するかの確認が行なわれます。このためリンクされているメモのタイトルを後から変更しても,リンク切れを起す心配はありません。

図5 リンクされているメモのタイトルを変更すると,このようなダイアログが表示される。複数のメモからリンクされている場合は,個別にリンクの名前変更を行なうかどうかも制御できる

図5 リンクされているメモのタイトルを変更すると,このようなダイアログが表示される。複数のメモからリンクされている場合は,個別にリンクの名前変更を行なうかどうかも制御できる

メモを整理する

メモは思いついた時にさっと取り,書き散らすものです。ですが一段落したら,カテゴリごとに整理しておくのも悪い考えではありません。Tomboyのメモはノートという単位でまとめることができます。メモがファイルだとするなら,ノートはフォルダのようなものです。

"すべてのメモの検索"ウィンドウの左側のペインには,ノートの一覧が表示されています。デフォルトでは"すべてのメモ"と"未ファイルのメモ"のみが存在していて,"すべてのメモ"には文字通りすべてのメモが,"未ファイルのメモ"には特定のノートに分類されていないメモが表示されています。ここを右クリックして"新しいノート"を実行してください。ノートの名前を入力するダイアログが表示されますので,任意の名前を入力します。

ノートが作成されたら,右側のペインからメモをドラッグ&ドロップしてノートへ移動させてください。これでメモをノートの中にファイルすることができました。

図6 新しいノートの名前を入力する

図6 新しいノートの名前を入力する

図7 ノートを複数作成し,メモを整理してみた

図7 ノートを複数作成し,メモを整理してみた

メモの検索

前述の通り,メモは思いついた時にすばやく書けることが重要で,書き散らしていくものです。あの件はどこのメモに書いたか,などはいちいち憶えておく必要はありません。ですから,メモを見返す時はタイトルからメモを探すのではなく,検索を使いましょう。

"すべてのメモの検索"ウィンドウで検索ボックスにテキストを入力すると,その文字を含むメモが一覧表示されます。ノートで"すべてのメモ"を選択してから検索すれば全メモを対象に検索が行なわれます。また任意のノートを選択してから検索すれば,そのノートに含まれるメモのみを対象に,検索を行なうことが可能です。

図8 キーワードでメモを検索することができる。ノートでメモを分類している場合は,対象とするノートの選択に注意する必要がある

図8 キーワードでメモを検索することができる。ノートでメモを分類している場合は,対象とするノートの選択に注意する必要がある

Ubuntu Oneでメモを同期する

第25回の執筆時点では存在しませんでしたが,現在のUbuntuにはUbuntu Oneクライアントが標準搭載されています。Ubuntu Oneは~/Ubuntu Oneフォルダのファイルをオンライン経由で同期する,Dropboxに似たサービスですが,実はTomboyのメモの同期機能も持っています。

Ubuntu Oneが既に動作しているマシンであれば,あとはTomboyに同期の設定を行なうだけです。メニューの"編集"->"設定"から"同期"タブを開きます。サービスに"Ubuntu One"を選択したら,"保存"をクリックしてください。

Ubuntu Oneの設定がまだできていない場合や,まだアカウントを持っていない場合は,Ubuntu Oneのチュートリアルを参考に,セットアップを行なってください。

図9 Tomboyで同期サービスをUbuntu Oneにするだけで,Ubuntu Oneを利用した同期が可能になる。ここで"はい"をクリックすれば即座に同期処理が走るほか,10分ごとに同期が実行される

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図10 オンラインストレージと同期されたメモは,https://one.ubuntu.com からも閲覧できる。メモの内容を見たり,メモを削除することもブラウザ上から可能だ

図10 オンラインストレージと同期されたメモは,https://one.ubuntu.com からも閲覧できる。メモの内容を見たり,メモを削除することもブラウザ上から可能だ

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。株式会社インフィニットループ所属。

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