Ubuntu Weekly Recipe

第490回 Ubuntu 17.10のGNOME Shell拡張機能

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新たにGNOME Shellを採用するUbuntu 17.10で有効になっているGNOME Shell拡張機能について解説します。

Ubuntu 17.10のGNOME Shell

Ubuntu 17.10のリリースが近づいてきています。姉妹連載で既報のとおりUnityからGNOME Shellに移行する最初のUbuntuということで,GNOME Shellにどのようなカスタマイズが施されるかが気になります。

まずはスクリーンショットを見てみましょう。図1がUbuntu 17.10(開発版)の,図2がUbuntu GNOME 17.04のGNOME Shellです。いずれもログイン直後です。

図1 Ubuntu 17.10のデスクトップ画面

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図2 Ubuntu GNOME 17.04のデスクトップ画面

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かなり違いますが,やはり一番大きな違いは左側に表示されているものがあるかないかの違いでしょう。さらに,Remminaというリモートデスクトップクライアントを起動してみます。Ubuntu GNOME 17.04にはインストールされていないため,インストールしてから起動しています。図3がUbuntu 17.10(開発版)の,図4がUbuntu GNOME 17.04のスクリーンショットです。

図3 Ubuntu 17.10でRemminaを起動した

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図4 Ubuntu GNOME 17.04でRemminaを起動した

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Remminaのアイコンが右上に表示されたり左下に表示されたりしています。もちろん理想は右上に表示されることであり,どうしてこのような違いが出るのでしょうか。

実はGNOME SoftwareにはインストールされているGNOME Shellの拡張機能を表示する機能があり,これを見比べてみると一目瞭然です。Ubuntu GNOME 17.04はたくさんの拡張機能がインストールされていますが,Ubuntu 17.10ではたったの2つだけでなのです図5)⁠また,この2つの拡張機能はUbuntu GNOME 17.04にはインストールされていません。

図5 拡張機能は,GNOME Softwareの「インストール済み」の一番下に表示される

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Ubuntu Dock

Unity LauncherとGNOME ShellのDashは挙動が違うので,Unityユーザーは慣れが必要となります。極力DashをUnity Launcherっぽい挙動にするため,Dash to Dockを採用することに決めました。Dash to Dockはその名のとおりDashをDockにする拡張機能ですが,機能豊富で細かくカスタマイズできます。その中にはUnity Launcherに近くするための機能もあります。そこで必要な設定をおおむね済ませた上で最低限のカスタマイズだけできるように改変したものをUbuntu Dockとして採用することにしました。

Dash to Dockは開発が活発でリリースも頻繁にあるので,一度リリースしたら極力変更したくないUbuntuのポリシーとは異なっています。そのような理由や,ほかの理由もあって「軽いフォーク」が行われることになりました。もちろんUbuntu Dockの開発はUbuntu自身(もっといえばCanonical社員)によって行われており,修正は適宜Dash to Dockに反映していますし,その逆もまた行われています。

リポジトリも,GitHubのDash to Dockのブランチ,Ubuntu Dockとして存在しています。

Ubuntu Dockの設定はGNOMEの設定から行います図6)⁠Dash to Dockの設定図7は拡張機能の設定として実装されているため,全然違うことがわかります。

図6 Ubuntu Dockの設定は3つのみ

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図7 Dash to Dockの設定は多岐に渡る

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また,17.10に間に合うかどうかはさておき,Ubuntu DockにUnity Launcher APIの一部が実装されました。これでさらにUnity Launcherの挙動に近づきました。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。

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