Ubuntu Weekly Recipe

第588回 TimeShiftでUbuntuをホットバックアップする 2019年版

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今回は第399回で取り上げたバックアップツール,TimeShiftの最新情報をお届けします。

TimeShift今昔物語

TimeShiftは4年ほど前の第399回で解説しましたが,現在も活発に開発されています。さまざまな点で当時とは大きく変わっているため,あらためて取り上げることにしました。また,当時はユースケースが思いつかず特に便利とは思わなかったTimeShiftをコマンドラインから実行する方法も新たに解説します。

具体的にどこが変わったのかというと,ユーザーインターフェースは一新され別物になりました。しかし,シンプルさは変わりません。そして,バックアップ先は外部ドライブを指定するようになりました。そこにtimeshiftフォルダーを作成し,バックアップを行ないます。

Ubuntuでは,19.04からTimeShiftがオフィシャルリポジトリに追加され,別途PPAを追加しなくてもインストールできるようになりました。ただし最新版を使用したい場合はPPAを追加してインストールするのがいいでしょう。実はPPAも,第399回で示したものでもいいのですが他にもっとふさわしいところが追加されました。

インストール

それでは,TimeShiftのインストールを行います。

前述のとおりUbuntu 19.04以降であればリポジトリにあるものの,最新版にするためPPAを追加することにします。PPAにはUbuntu 16.04/18.04 LTS用のパッケージもあるため(執筆時点⁠⁠,これらのユーザーであってもTimeShiftを使用できます。

具体的なインストール手順は次のとおりです。

$ sudo add-apt-repository ppa:teejee2008/timeshift
$ sudo apt install timeshift

Ubuntu 16.04 LTSを使用している場合は※1⁠,インストールの前にリポジトリのアップデートを行ってください。

※1
ほとんどいらっしゃらないでしょうが……。

起動と初期設定

TimeShiftを起動し,パスワードを入力するとウィザードが起動します図1⁠。スナップショットのタイプをRSYNCまたはBTRFSから選択します。通常,前者のRSYNCを選択して「Next」をクリックします。

図1 ウィザードの最初はスナップショットのタイプの選択

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接続されているストレージを認識し,バックアップにふさわしいものを選択します図2⁠。空き容量に余裕があるものを選択して「Next」をクリックします。

図2 バックアップ先の場所を選択

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自動バックアップのタイミングと,保持するバックアップの数を指定します図3⁠。デフォルトの設定では毎日バックアップを行ない,5つのスナップショットを保存するようになっています。ここではブート時にバックアップを行ない,3つのスナップショットを保存するように設定します図4⁠。設定が終わったら「Next」をクリックします。

なお,バックアップのタイミングは複数持てますが,その分必要となるストレージの容量は増加します。例えばブート時にバックアップを実行してスナップショットを3つ残し,毎日バックアップを実行して5つのスナップショットも保存するという設定にした場合,全部で8つのスナップショットを残すことになります。

図3 デフォルトでは毎日バックアップを取る

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図4 ここではブート10分後にバックアップを取るように設定する

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TimeShiftはデフォルトでホームフォルダーを保存しません。ホームフォルダーを保存するかどうかは完全にケースバイケースなので,どちらがいいかは何とも言えませんが,ここでは保存することにします図5⁠。保存する場合は「Include All」のラジオボタンをクリックしてください。設定が終わったら「Next」をクリックします。

図5 ホームフォルダーのバックアップを取る場合は「Include All」にチェックを入れる

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設定はこれでおしまいです図6⁠。⁠Finish」をクリックしてください。

図6 ウィザードの最後には注意書きが表示される

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese TeamとLibreOffice日本語チームのメンバー。LibreOffice,VirtualBox,Joplin,Budgieデスクトップなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。