しくみ図解シリーズ高分子材料が一番わかる

[表紙]高分子材料が一番わかる

A5判/320ページ

定価(本体2,480円+税)

ISBN 978-4-7741-4909-7

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書籍の概要

この本の概要

高分子材料は,優れた力学特性とともに,軽量であること,成形がしやすいこと,また錆びない・腐らないことなど,天然素材にない特徴を活かして社会生活のすみずみまで浸透している。本書は,高分子材料を材料開発の側から,および電気・電子,光,ライフサイエンス,資源・環境・エネルギーなど適用分野の側から,その最新動向を58テーマ選び,その理解のためのキーポイント,現状,今後への課題などについて解説している。

こんな方におすすめ

  • 化学系学生,化学系技術者
  • 電気・電子,光,機械,医学・薬学,エネルギー,環境などの分野で,高分子材料に関わっている技術者
  • プラスチックついて勉強し知識を深めたいと志す学生・技術者

目次

高分子材料の最前線を見る

総論 新技術開発へのヒント

  • 0 新材料開発へのヒントを読みとろう!

先端材料開発編

第1章 スーパー汎用ポリマー

  • 1-1 ポリオレフィン市場最前線
  • 1-2 シングルサイト触媒によるポリオレフィンのニューファミリー
  • 1-3 ポストメタロセン触媒による革新
  • 1-4 非晶質ポリオレフィンは硬くて,透明
  • 1-5 熱可塑性エラストマーは軟質PVC代替材料の切り札
  • 1-6 高性能特殊ゴムの最前線

第2章 エンジニアリングプラスチック

  • 2-1 エンジニアリングプラスチックとは
  • 2-2 汎用エンプラ,スーパーエンプラにおける技術革新
  • 2-3 シンジオタクチックポリスチレンは従来材種の欠点を克服
  • 2-4 耐熱性と溶融流動性を両立させた熱可塑性ポリイミド
  • 2-5 宇宙航空分野からの期待が高い熱硬化性ポリイミド
  • 2-6 液晶ポリマーとは
  • 2-7 液晶ポリマーの分子構造
  • 2-8 液晶ポリマーの特性
  • 2-9 液晶ポリマーの応用事例

第3章 先端高性能・高機能材料

  • 3-1 高強度・高弾性率ポリエチレン繊維
  • 3-2 芳香族高分子繊維
  • 3-3 ナノコンポジット――有機化クレイの添加で,大幅に性能向上
  • 3-4 軽量,高強度,高弾性,高耐熱性をめざす先進複合材料
  • 3-5 材料の物性を向上させるナノ発泡体
  • 3-6 デンドリマー――その誕生と発展
  • 3-7 インテリジェントポリマー材料

先端応用技術編

第4章 電気・電子

  • 4-1 導電性ポリマーの誕生と発展
  • 4-2 導電性ポリマーの電磁シールド材への応用
  • 4-3 導電性ポリマーのエレクトロクロミック素子への適用
  • 4-4 有機EL素子を使った次世代ディスプレイ
  • 4-5 有機トランジスタの開発動向と可能性
  • 4-6 電子ペーパーは人に優しい新型ディスプレイ
  • 4-7 LSI用層間絶縁材料に向けた低誘電率ポリイミド

第5章 光

  • 5-1 フラットパネルディスプレイ(FPD)総論
  • 5-2 LCDの表示原理と開発の歴史
  • 5-3 LCDの製造工程
  • 5-4 LCDに用いられる高分子材料
  • 5-5 フォトレジスト材料
  • 5-6 配向膜
  • 5-7 LCDの表示を司る偏光フィルム
  • 5-8 光学補償フィルム
  • 5-9 携帯端末用ディスプレイ
  • 5-10 感光性ポリイミドの進展
  • 5-11 プラスチック光学レンズ最前線
  • 5-12 透明ポリイミド――耐熱性をもつ光学材料
  • 5-13 最速プラスチック光ファイバ

第6章 ライフサイエンス

  • 6-1 ライフサイエンスに貢献する高分子材料
  • 6-2 医用器具材料の最前線
  • 6-3 人工臓器と高分子
  • 6-4 組織再生と高分子
  • 6-5 診断技術と高分子
  • 6-6 薬物医療と高分子
  • 6-7 DNA系バイオマテリアル

第7章 資源・環境・エネルギー

  • 7-1 環境にやさしいプラスチック
  • 7-2 グリーンコンポジットへの流れ――地球環境を配慮した新素材
  • 7-3 循環型社会とプラスチックリサイクル
  • 7-4 燃料電池用電解質としての高分子イオン交換膜
  • 7-5 導電性ポリマーの次世代太陽電池への適用
  • 7-6 ポリマーバッテリーとスーパーキャパシター

基盤技術編

第8章 基盤技術

  • 8-1 最新高分子設計技術
  • 8-2 CAEとコンピュータケミストリー
  • 8-3 分析解析技術の最前線

著者プロフィール

尾崎邦宏(おさきくにひろ)

1966年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。88年京都大学化学研究所教授。2002年定年退官。日本レオロジー学会会長,材料学会副会長などを歴任。専門:高分子物理化学,レオロジー。工学博士(京都大学)。京都大学名誉教授。


松浦一雄(まつうらかずお)

1961年京都大学工学部工業化学科卒業。日本石油㈱入社,中央技術研究所勤務。95年日本ポリオレフィン㈱入社。技術本部参与。2002年退職。現在,KMテクノリサーチ事務所。専門:高分子合成,重合触媒など。理学博士(東京大学)。技術士(化学)。