MySQL Cluster構築・運用バイブル
~仕組みからわかる基礎と実践のノウハウ

[表紙]MySQL Cluster構築・運用バイブル ~仕組みからわかる基礎と実践のノウハウ

紙版発売
電子版発売

A5判/448ページ

定価4,730円(本体4,300円+税10%)

ISBN 978-4-7741-5053-6

ただいま弊社在庫はございません。

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

この本の概要

MySQLのストレージエンジンとして動作し,スケールアウトや高可用性のニーズに応えてくれるのがMySQL Cluster。RDBMSとNoSQL両方のインターフェイスを持つ「NewSQL」の先駆けといえる同ソフトの日本ではじめての解説書です。やや難解な部分も,現場で数々のサポート経験を持つ奥野幹也氏の濃くわかりやすい解説で対応。特有の落とし穴にはまらないためのポイントを,コンパクトでどこでも参照できるサイズに詰め込みました。memcached APIをサポートしたバージョン7.2に対応。

こんな方におすすめ

  • システムの可用性を高めたい方
  • 複数のサーバで同時に更新と参照を行えるようにしたい方
  • 既存のアプリとSQLの互換性を保ちたい方

著者の一言

昨今,サーバーサイドアプリケーションの重要性は高まるばかりです。当初は単一のコンピュータで運用していたRDBMSでも,求められるサービスレベルが高くなれば様々なニーズが生じてきます。

  • 「高可用性構成にしたい」
  • 「複数のサーバーで同時に更新と参照を行えるようにしたい」
  • 「既存のアプリと SQL の互換性を保ちたい」

そのような悩みを一手に解決する手段の1つがMySQL Clusterです。

MySQL ClusterにはRDBMS機能だけでなく,スケールアウトや高可用性を実現する機能が搭載されています。他に追加でソフトウェアを導入する必要はなく,MySQL Clusterを使えば,大規模な並列分散型のシステムであってもアプリの開発やデータベースの管理がとてもシンプルになります。

さらに最近「NoSQL」というキーワードが流行していますが,MySQL ClusterにもNoSQLインターフェイスが備わっています。RDBMSとNoSQL,両方のインターフェイスを持つソフトウェアを「NewSQL」などと呼ぶようになっていますが,MySQL Cluster はまさにその先駆けです。登場した当時からNDB APIという独自のNoSQLインターフェイスを持っていました。

それだけでなく,バージョンが上がるごとに様々な新しいNoSQLインターフェイスが追加されてきました。最新のバージョン7.2では,Web開発で人気の高いmemcached APIをサポートするようになっています。APIこそmemcachedですが,データはMySQL Clusterに蓄積されるため,データは永続性を持ちます。しかも同じデータにSQLでもNoSQLでもアクセスできるのです!

そのような素晴らしい技術ながら,「複数のコンピュータを使って構成する」という複雑さのため,そして日本語の解説書がないため,MySQL Clusterに手を出しにくい方は多いのではないでしょうか。そこで,筆者は筆をとりました。

本書はかなり幅広いトピックをカバーしています。MySQL Clusterは複数のコンピュータで運用するため単体のコンピュータで動くRDBMSよりも管理が難しい側面もありますが,本書を手にしたならば恐れることはありません!

MySQL Clusterという尖った技術を,みなさんが役立てられることを願っています。

この書籍に関連する記事があります!

大規模Webサービスの開発と管理を効率化するMySQL Cluster,世界に先駆けてバージョン7.2対応の書籍がリリース!
大規模化するにつれ,高いサービスレベルが求められつつあるサーバーサイドアプリケーションにおいて,「開発や管理をもっと効率化したい!」と思う方は少なくないはず。そのような悩みを一手に解決する手段の1つがMySQL Clusterです。

著者プロフィール

奥野幹也(おくのみきや)

1975年生まれ。栃木県在住のギーク。フリー(自由な)ソフトウェアの普及をライフワークとしている。KDEを愛用。仕事ではMySQLのサポートに従事。著書に『エキスパートのためのMySQL[運用+管理]トラブルシューティングガイド』(技術評論社)がある。

【Blog】漢(オトコ)のコンピュータ道