しくみ図解シリーズ電気の基礎が一番わかる

書籍の概要

この本の概要

電気は私たちの日常生活に欠かせないエネルギーです。その利用の歴史は,19世紀の先人達により電池や電磁気学の基礎が確立されたところから始まりました。20世紀前半になると,電話や電波機器が発明され,利用が進み,世界が結ばれました。20世紀後半は,真空管から半導体の時代・エレクトロニクスの時代となり,コンピュータが急速に進歩しました。電気機器にマイコンが使われて電子機器化すると,相互に結ばれるようになり情報通信の時代へと進んでいきました。21世紀に入ると携帯電話はスマートフォンへと進化し,完成度の高い電子機器製品がつぎつぎと開発されています。

多くの偉大な先人たちのお陰で我々は,電気で動作する機器に囲まれて便利で快適な生活を送ることができています。ところが一旦,災害で電気が止まったり,電池が店頭から消えてしまったりするとこれらの機器は使えなくなり,にっちもさっちもいかなくなってしまいます。また,機器の使用中に感電したり,怪我をしたり,発煙や火災などが発生する事故も増加傾向にあります。これらの事故にはちょっとした電気の知識を持ち,注意して製品を選んだり使用していれば防止できたものも少なくありません。

本書は,そんな大切な電気の世界を,基礎的理論から応用製品まで,できるだけ広範な視点で総括的に語っています。電気に関する知識の無い方でも十分にわかりやすく解説しているので,ぜひ手にとってみてください。

こんな方におすすめ

  • 電気関連の職業に携わっている人
  • 電機業界に進もうとしている人
  • 電気全般に興味のある人

目次

1章 電気の基本

  • 1 作られる電気
  • 2 電荷と帯電
  • 3 自然界の電気
  • 4 電子
  • 5 電流
  • 6 導体と絶縁体
  • 7 電位,電位差と電圧
  • 8 電解と磁界

2章 電気の法則

  • 1 オームの法則
  • 2 ジュールの法則
  • 3 クーロンの法則
  • 4 ファラデーの電磁誘導法則
  • 5 フレミングの法則
  • 6 交流と直流
  • 7 単相交流と三相交流
  • 8 コンデンサとコイル

3章 電気回路・電子回路

  • 1 電気回路
  • 2 電気素子① LCR受動部品
  • 3 電気素子② 電磁部品
  • 4 電子素子① 半導体の基礎
  • 5 電子素子② 代表的な単体素子
  • 6 電子素子③ 代表的な集積化素子
  • 7 デジタル回路① 概念
  • 8 デジタル回路② AND回路とOR回路
  • 9 デジタル回路③ デジタル回路の実際
  • 10 デジタル素子の仲間

4章 発電・送電

  • 1 発電の種類と方法
  • 2 火力発電
  • 3 水力発電
  • 4 原子力発電
  • 5 太陽光発電
  • 6 風力発電・地熱発電・波力発電
  • 7 バイオマス発電・ごみ発電
  • 8 パーソナル発電・その他
  • 9 送電のしくみ

5章 さまざまな電池

  • 1 電池開発の歴史的背景
  • 2 電池の種類
  • 3 電池の反応原理 負極,正極,セパレータ
  • 4 一次電池① マンガン乾電池/アルカリ乾電池/酸化銀電池/水銀電池
  • 5 一次電池② リチウム電池
  • 6 二次電池① 蓄電池の充電方式
  • 7 二次電池② 鉛蓄電池
  • 8 二次電池③ ニッケル・カドミウム電池
  • 9 二次電池④ ニッケル・水素電池
  • 10 二次電池⑤ リチウムイオン電池
  • 11 ナトリウム・硫黄電池とバックアップ蓄電システム

6章 動力,光,熱への利用

  • 1 電気を動力へ① モータと発電機
  • 2 電気を動力へ② モータの原理
  • 3 電気を動力へ③ 逆起電力・効率
  • 4 電気を動力へ④ いろいろなモータ
  • 5 電気を光へ① 白熱電球
  • 6 電気を光へ② 蛍光灯
  • 7 電気を光へ③ LED
  • 8 電気を熱へ① ヒータ/IHヒータ
  • 9 電気を熱へ② 電子レンジ
  • 10 モータを使った電気製品 洗濯機/掃除機/冷蔵庫
  • 11 電子回路を使った電気製品① 医療診断・測定機器
  • 12 電子回路を使った電気製品②電子楽器/ナビゲーションシステム

7章 情報メディアと通信

  • 1 情報を電気化するということ
  • 2 マイクロフォン
  • 3 スピーカ
  • 4 ディスプレイ① 屋外の媒体
  • 5 ディスプレイ② FPDの方式
  • 6 記録媒体① 音の記録と再生
  • 7 記録媒体② 画像の記録と再生
  • 8 記録媒体③ ICカード
  • 9 放送と通信
  • 10 インターネットの進化 IPv4からIPv6へ
  • 11 地上デジタルテレビ放送
  • 12 光通信

著者プロフィール

安藤幸司(あんどうこうし)

1956年 愛知県豊田市生まれ。1974年 愛知県立岡崎高等学校卒業。1978年 名古屋工業大学 機械工学科卒。1978年(株)ナック入社。2000年(株)日本ローパー入社。2001年 アンフィ(有)設立。

主な活動:画像(計測カメラ)を用いた計測システムの開発に従事。Webサイト「AnfoWorld」運営。専門は,光学,電子工学,機械工学。

著書:『光と光の記録[光編]』『光と光の記録[光編その2]』産業開発機構,『らくらく図解 発光ダイオードのしくみ』オーム社。


常深信彦(つねふかのぶひこ)

1943年 東京都生まれ/1968年 大阪大学基礎工学部制御工学科卒業/1984年まで 日立製作所多賀工場でIT 機器の開発に従事/1991年より 日立工業専門学院で電磁環境関連の教育に従事/1999年より 日立・技術研修所でプランニングマネージャ/2006年より (株)アビリティ・インタービジネス・ソリューションズ 東京支店に勤務/2010年より (株)ダイコーテクノに勤務

EMCT 研究会会員 著書に「ディジタル回路」(オーム社),編著に「画像エレクトロニクス」(オーム社)など。