概要
電気は私たちの日常生活に欠かせないエネルギーです。その利用の歴史は,19世紀の先人達により電池や電磁気学の基礎が確立されたところから始まりました。20世紀前半になると,電話や電波機器が発明され,利用が進み,世界が結ばれました。20世紀後半は,真空管から半導体の時代・エレクトロニクスの時代となり,コンピュータが急速に進歩しました。電気機器にマイコンが使われて電子機器化すると,相互に結ばれるようになり情報通信の時代へと進んでいきました。21世紀に入ると携帯電話はスマートフォンへと進化し,完成度の高い電子機器製品がつぎつぎと開発されています。
多くの偉大な先人たちのお陰で我々は,電気で動作する機器に囲まれて便利で快適な生活を送ることができています。ところが一旦,災害で電気が止まったり,電池が店頭から消えてしまったりするとこれらの機器は使えなくなり,にっちもさっちもいかなくなってしまいます。また,機器の使用中に感電したり,怪我をしたり,発煙や火災などが発生する事故も増加傾向にあります。これらの事故にはちょっとした電気の知識を持ち,注意して製品を選んだり使用していれば防止できたものも少なくありません。
本書は,そんな大切な電気の世界を,基礎的理論から応用製品まで,できるだけ広範な視点で総括的に語っています。電気に関する知識の無い方でも十分にわかりやすく解説しているので,ぜひ手にとってみてください。
こんな方におすすめ
- 電気関連の職業に携わっている人
- 電機業界に進もうとしている人
- 電気全般に興味のある人