しくみ図解 再生可能エネルギーが一番わかる
- 今泉大輔 著
- 定価
- 2,068円(本体1,880円+税10%)
- 発売日
- 2013.6.5 2013.6.7
- 判型
- A5
- 頁数
- 176ページ
- ISBN
- 978-4-7741-5667-5 978-4-7741-5817-4
概要
東日本大震災による原発神話の崩壊で、日本は原発にかわるエネルギーが求められています。再生エネルギー特別措置法案の施行が閣議決定されるなど、化石燃料(石油、天然ガス、オイルサンド、メタンハイドレート等)やウラン等の埋蔵資源を利用する原子力発電などの枯渇性エネルギーに代わり、太陽光、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱といった再生可能エネルギーが注目を集め始めています。本書は今後のエネルギー資源として重要な意味をもつ自然エネルギーについてわかりやすく解説します。
こんな方にオススメ
- 再生可能エネルギー関連業務に関わる人、その方面の会社を目指している学生
目次
1章 再生可能エネルギーの基礎知識
- 1 新エネルギーと再生可能エネルギー
- 2 太陽光発電の基礎知識
- 3 風力発電の基礎知識
- 4 バイオマス発電の基礎知識
- 5 中小水力発電の基礎知識
- 6 地熱発電の基礎知識
- 7 その他の再生可能エネルギー
- 8 再生可能エネルギー固定価格買取制度
- 9 異業種参入が活発化
- 10 買取価格と買取期間
2章 固定価格買取制度下のビジネスの基本
- 1 固定価格買取の意味
- 2 系統連系協議
- 3 電気主任技術者の配置
- 4 資金調達の基本
- 5 コーポレートファイナンスとプロジェクトファイナンス
- 6 その他の資金調達形態
- 7 IRRの概念
- 8 IRRの意味と読み方
3章 太陽光発電事業の実務
- 1 初期設備投資
- 2 太陽光パネル①
- 3 太陽光パネル②
- 4 太陽光パネル③ パネル価格とIRRの関係
- 5 借地料① 借地料とIRRの関係
- 6 借地料② 借地料高騰への対策
- 7 用地選定の条件
- 8 日射による売上変動
- 9 用地の広さと出力の関係
- 10 農地転用の可能性
4章 風力発電事業の実務
- 1 事業リスクの高い風力発電
- 2 日本と欧州の風力発電
- 3 事業収支は風まかせ?
- 4 立地調査
- 5 風況調査
- 6 連系可能量の制約
- 7 風力発電の環境アセスメント
- 8 風力発電の適切なIRR
5章 地熱発電事業の実務
- 1 採算が取りやすくなった地熱発電
- 2 取り組みの歴史
- 3 地熱発電の買取価格
- 4 地熱発電のエネルギー源と発電のしくみ
- 5 地熱発電の課題
- 6 地熱発電のコスト
- 7 地熱発電開発のリードタイム
- 8 地熱発電の環境アセスメント
- 9 バイナリー発電の可能性
6章 バイオマス発電事業の実務
- 1 木質バイオマス発電は「量」との戦い
- 2 木質バイオマス発電は「ボイラー」が決め手
- 3 木質バイオマス発電の種別
- 4 木質系燃料 木質ペレットと木質チップ
- 5 バイオガス発電の基本
- 6 バイオガスでは発電量の見極めが重要
- 7 バイオマス発電事業の資金調達
- 8 自治体と連携する
プロフィール
今泉大輔
株式会社インフラコモンズ 取締役・マネジングディレクター
青森県弘前市生。早稲田大学教育学部英語英文科中退。90 年代後半からIT や金融のコンシューマ/エンタープライズ分野について雑誌記事や単行本の執筆を行うかたわら、銀行系シンクタンク、外資系コンサルティングファームなどからネット、金融、電力分野におけるプロジェクト単位のリサーチを受託。2003 ~ 2010 年半ばまで米系大手IT 企業にリサーチャーとして勤務。その後、守備範囲をインフラ輸出(PPP)、スマートグリッド、スマートシティに定めてリサーチ・執筆活動を行っている。2012 年半ばより、株式会社インフラコモンズ設立に関わり、国内だけでなくアフリカ(タンザニア等)の発電・エネルギー案件の組成およびコンサルティングを行っている。著書に『IPO という選択』(翔泳社)、『「脱日本」金融資産マル秘運用』(産能大出版部)、『インターネット株式投資入門』『しくみ図解 電力供給が一番わかる』(技術評論社)など。スマートコミュニティ勉強会(旧スマートグリッド勉強会)世話人
ブログ:インフラ投資ジャーナル
メールアドレス:dimaizumi@gmail.com
著者の一言
本書は、別な業種から固定価格買取制度下の発電事業に参入してくる方々を念頭に置いて、あまり解説されることのない事業モデル、制度関連の手続き、ファイナンス(資金調達)面に焦点を当てて書いています。