Software Design plus_養成読本シリーズ改訂3版 Linuxエンジニア養成読本
2016年8月23日紙版発売
養成読本編集部 編
B5判/232ページ
定価2,288円(本体2,080円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8385-5
書籍の概要
この本の概要
LinuxはクラウドやIoT,スマートフォンなど,コンピュータシステムでもっとも利用されているOSで,EC,金融,会計などさまざまな業務システムでも広く利用されています。つまり,Linuxはすべてのシステムエンジニアが真っ先に知っておくべき基盤知識と言えます。本書は,これから仕事でLinuxを使おうという方はもとより,現場で日々Linuxを使っている方にも役立つ,Linuxのコア技術・カーネルのしくみや,ディストリビューションの最新動向と進化の歴史,UNIXコマンドやシェルスクリプトの実践的な基礎等,必須知識とノウハウが満載です。
こんな方におすすめ
- 最新のLinuxの事情を知りたい方
目次
ディストリビューション
Chapter1 ディストリビューションの系譜と今を理解する
Part1 ディストリビューションの成り立ちを知る
- Section1:Linuxディストリビューションの基礎知識
Linuxとディストリビューションの本質を学ぶ
カーネル
Part2 主要&注目ディストリビューションの系譜と今
- Section2:Debian編 Debian GNU/Linux & Ubuntu
コミュニティ主導のディストリビューションとして最大の存在感 - Section3:Red Hat編 Red Hat Enterprise Linux & Fedora & CentOS
世界で最も広く使われているエンタープライズLinuxファミリ - Section4:オンリーワン・ディストリビューション編 openSUSE Build Service & SUSE Studio
自分専用のディストリビューションを作ろう! - Section5:CloudStackとOpenStackの今
クラウドOSの最新動向
Part3 最新ディストリビューションに触ってみよう
- Section6:CentOS 7のインストール
インストールからデスクトップ環境,パッケージ管理まで - Section7:CentOS 7の特徴
initやデフォルトファイルシステムなどが一新
Chapter2 カーネルのしくみを理解する
- Section1:誕生・進化と,発展を支える開発体制
Linuxカーネル発展の歴史 - Section2:多数のプロセスを同時に動作させるマルチタスク
プロセス管理とスケジューリング - Section3:効率よく割り当てるしくみ
メモリ管理と仮想記憶 - コラム: 64ビットでのメモリ管理
- Section4:互換性と新技術のはざま
ファイルシステム進化の歴史 - Section5:uevent,udevdのしくみと働き
デバイス管理の基礎知識
Chapter3 起動・ブートのしくみと今どきな機能[高速起動/マルチブート]
- Section1:BIOS,MBR,ブートローダ
Linuxが起動するまでの長い道のり[前編] - Section2:カーネルの起動処理,initrd/initramfsの処理
Linuxが起動するまでの長い道のり[後編] - Section3:症状&原因別
Linuxのブートトラブル対処法
Chapter4 [最新]ファイルシステムのしくみ
- Section1:すべては「ファイル」と「ディレクトリ」
ファイルシステムの基礎知識 - Section2:ext2,ext3,ext4
Linuxファイルシステムのしくみと役割 - Section3:shadow pagingとチェックサムで不整合を回避
新世代ファイルシステムBtrfs
Linux使いへの道
Chapter5 UNIXコマンド[実践]基礎知識
- Section1:リダイレクトとパイプ,実行制御
UNIXコマンド活用の基礎知識 - Section2:大量ファイルも楽々管理
正規表現による検索テクニックの基本 - Section3:基本操作と検索・編集の実際
vi活用の基礎知識 - Section4:ユーザ,プロセス,ジョブ,ネットワーク,ストレージの管理
システム管理コマンドの基礎知識 - Section5:管理者権限の使いこなし方
sudoコマンド[実践]基礎知識
Chapter6 シェルスクリプト[実践]基礎知識
- Section1:シェルスクリプトの基礎知識
プログラムの作成と実行 - Section2:シェルスクリプト[実践]Tips
サーバ管理編 - Section3:シェルスクリプト[実践]Tips
ネットワーク管理編
Chapter7 パイプラインを使いこなそう
- Section1:fork,pipe,dup
パイプを実現する3つのシステムコールと,つなぎ方 - Section2:リダイレクト,ファイル名展開などのサンプルとシェルの制御コマンド
つないだパイプをシェルスクリプトにしよう
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