[改訂版]ゴールからはじめるC#
「作りたいもの」でプログラミングのきほんがわかる

この本の概要

「難しいことは置いといて,プログラミングを学んでみたい」「文法を詰め込まれても,結局使いどころがわからない」そんな悩みを解消するC#プログラミングの入門書です。最新のVisaul Studio 2019,C# 7.3に対応させ,内容もさらにわかりやすくなりました!神経衰弱ゲームやモグラたたきゲームなど,「作りたいもの(ゴール)」から逆算してプログラミングを学んでいくので,プログラムを組み立てる力が身につきます。

こんな方におすすめ

  • C#を勉強したいプログラミング初心者
  • 自分でプログラムをつくれるようになりたい方

著者の一言

本書は初めてプログラミングを学ぶ方のためのC#の入門書です。単なる文法書ではなく,無料の統合開発環境「Visual Studio Community 2019」を使って楽しくアプリケーションを作りながら,C#の基本的な文法とプログラミングのノウハウをしっかり学ぼうというちょっと欲張りな本です。

プログラミングはとても楽しい作業です。でも,文法がわからないとちっともはかどらなくて,だんだん嫌になってしまいますよね。だからといって,最初に文法だけ勉強するのもしんどいです。じゃあどうすれば楽しく効率的に学べるでしょう。それは,文法の勉強とプログラミングを並行して行うことです。

初心者がプログラミングを学ぶのにC#は最適なプログラミング言語です。開発現場での需要も多く,ほかの主流となっているプログラミング言語のC++やJava,JavaScriptなどと文法も似ています。さらに,オブジェクト指向もしっかりと学ぶことができます。そして,Visual Studioを使うことで,Windows上で動くプログラムを手軽に開発することができます。

本書はそんなC#を使って「神経衰弱」や「モグラ叩き」のような楽しいプログラムを作りながら文法を学びます。本書で作成するのはC#開発の基本となるWindowsフォームアプリケーションですが,しっかり学習するとC#プログラミングの基礎が身に付きます。ですから,本書の学習が終わったあとは,WPFと呼ばれる開発手法でデスクトップアプリケーションを作成してもいいですし,データベースを使ったアプリケーション開発に挑戦してもいいでしょう。さらにステップアップして,Webアプリやモバイルアプリ,またはUnityなどを利用してC#でゲーム開発を行うこともできます。本書から広がるプログラミングの世界は無限大です。

本書がみなさまのプログラミングの入り口となり,その楽しさを知っていただければ幸いです。

『はじめに』より

著者プロフィール

菅原朋子(すがわらともこ)

ソフトウェア開発会社にてアプリケーション開発に携わる。現在,福島県立テクノアカデミー郡山職業能力開発短期大学校講師。担当科目はC#およびC言語プログラミング,基本情報技術者試験対策,卒業研究など。
著書に『ドリル&ゼミナールC 言語』,『速習C 言語入門』(いずれもマイナビ出版)がある。また,2016年よりオンライン動画学習サイト『LinkedIn ラーニング』にてプログラミング基礎講座の講師も手掛ける。