Android Studio最速入門~効率的にコーディングするための使い方

第2回 Android Studioの導入と設定

この記事を読むのに必要な時間:およそ 6 分

はじめに

初回は能書きだらけで退屈だったと思います。2回目の今回は,Android Studioをインストールしてウェルカム画面を見るところまでいってみましょう。

Android Studioの入手とインストール

Android StudioはベースとなったIntelliJがそうであるように,JavaのSwingで作られたアプリケーションです。Javaアプリケーションであるためプラットフォームを選ばず,Windows/Mac/Linuxで動きますが,実行環境にはJavaの開発環境(JDK)が必要です(JREではありません。JDKです)が必要です。

JavaのSwingアプリケーションというだけでテンションが下がる方もいらっしゃいますが,Android Studioがこうゆう仕組みなので,観念してJDKを導入しておきましょう。

導入するJDKのバージョンはJava6以上であれば何でも構いませんが,より新しいほうが望ましいです(とは言えJava8は遠慮したほうがいいでしょう)⁠なおWindows版のJDKが32bitか64bitかについてですが,IntelliJそのものは64bit対応しているので,Android Studioもおそらく64bit対応しているのかと思われます。ただ,筆者の環境では32bit版でしか確認できていませんので,ご了承ください。

Android Studioは,実行時に必要なJDKの詳細について詳細に言及していませんが,ベースとなっているIntelliJと同じ条件なのだと推測できます。IntelliJのシステム要件は,以下から確認できます。

Download IntelliJ IDEA 12
それぞれのプラットフォームのSystem requirementsを確認してください。

IntelliJ IDEA 12で要求しているJDKの詳細は表1のとおりです。

表1 プラットフォームごとのJDKの要求レベル(IntelliJの場合)

プラットフォーム要求しているJDKの詳細
Windows1.6以上(32bit/64bitの指定はありません)
MacJDK6(JDK7は推奨していません)
Linux1.6以上のOracle JDK(OpenJDKは推奨していません)

Macの場合はJDK6以上ではなく,JDK6限定です。Mac版のAndroid Studioを立ち上げると,その環境にJDK7が入っていたとしてもJDK6で起動していることがわかります連載第1回目のアバウト画面に注目)⁠

Android Studioの入手

Android Developersサイトダウンロードページから,それぞれのプラットフォームに対応したパッケージをダウンロードしてください。

図1 Android Studioの入手

図1 Android Studioの入手

Android Studioのインストール

プラットフォームごとのパッケージに応じて,それぞれインストールしてください。そうは言っても,Windows以外はパッケージを展開するだけなので,インストールにつまずくことは無いと思います。

Windowsの場合

インストーラが起動しますので,質問に答えていきましょう(すべてデフォルトで良いです)⁠JDKが導入済みであれば,すいすい進むと思います。インストーラのはじめのほうにJDK探索があり,運悪く図2のようにJDKではなくJREを見つけてしまうときがありますが,後でリカバリ可能なので気にせず進みましょう。

図2 インストーラ:JDKの探索c:\windows\system32\java.exeはJDKではなくJRE)

図2 インストーラ:JDKの探索(<code>c:\windows\system32\java.exe</code>はJDKではなくJRE)

Macの場合

DMGファイルをマウントすると,Android Studioのアプリケーションファイルがあります。これをApplicationsフォルダにコピーせよとありますが,別にどこに置いても構いません。

Linuxの場合

tgzファイルを展開して任意の場所に配置します。

インストールが完了したら,Windowsはスタートメニューから/MacはApplicationフォルダからAndroid Studioのアイコンをダブルクリックして起動してみましょう(Linuxは,studio.shを実行します)⁠

新規インストール直後の場合,図3のような「Complete Installationダイアログ」が表示されます。これは旧バージョンの設定引継ぎを行うかどうかを問い合わせているのですが,引き継ぐ環境などありませんので「I do not have a previous version of Android Studio or I do not want to import my settings」を選択してください(既存のIntelliJユーザならご存じの画面です。IntelliJの設定を引き継ぐこともできますが,やり方はわかりますよね)⁠

図3 Complete Installationダイアログ

図3 Complete Installationダイアログ

その後,スプラッシュスクリーンが出てウェルカム画面が表示されたら起動成功です。

図4 Android Studioのスプラッシュスクリーン

図4 Android Studioのスプラッシュスクリーン

図5 Android Studioのウェルカム画面

図5 Android Studioのウェルカム画面

Android Studioが起動しない場合

主にWindowsで多く見られる初期トラブルだと思いますが,Android Studioが起動しないことがあります。十中八九「起動用のJDKが見つからない」または「JDKのつもりがJREだった」なのですが,ログも警告も出さずにダンマリになるので,遭遇した人はこの時点で「Android Studioなんてダメ!ぜったい!」と思ったのではないでしょうか。

余談ですが,IntelliJのWindows版は自分自身を起動するためのJRE(正確に言うと,ちょっと不完全なJDK)がバンドルされていて,このようなトラブルとは無縁なのです。しかし,Android Studioにはどういうわけか起動用のJREが含まれておらず,このような面倒を引き起こします。きっと大きな声では言えない大人の事情があるのでしょう。

起動用JDKの解決方法は,公式には

  • JDKをインストールして
  • JDKの場所を環境変数 JAVA_HOMEに定義する

ことで解決するとありますが「環境変数 JAVA_HOMEに定義する」は正直,面倒な作業です。そのため,ちょっとした裏技を教えます(裏技と言っても,ベースとなったIntelliJのまっとうなやり方です)⁠

JDKを導入しなければならない点は変わりありませんが,環境変数を設定する代わりに,そのJDKをAndroid Studioのインストールディレクトリ(デフォルト設定だとc:\Users\<yourid>\AppData\Local\Android\android-studiojreという名前でコピーすればOKです。

以下に手順を示します。スクリーンショットのディレクトリがデフォルトと異なりますが,適時読み替えてください。

図6 JDKをAndroid Studioのインストールディレクトリにコピー

図6 JDKをAndroid Studioのインストールディレクトリにコピー

図7 コピーしたJDKの名前を"jre"にリネーム

図7 コピーしたJDKの名前を

これで再度,Android Studioアイコンを実行すれば,無事Android Studioが起動すると思います。

著者プロフィール

今井勝信(いまいまさのぶ)

システムエンジニア。日本ユニシス株式会社所属。仙台在住。

Android開発はまったくやったことがないけれどIntelliJ IDEAが大好き。

Twitter: @masanobuimai

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