GW短期集中連載!マイクロはちゅねで楽しいネット工作の世界へ
第3回 マイコン電子頭脳で,はちゅねを賢く
アホの子を相手にしていると人間の方が疲れる
前回作成したマイクロはちゅね「アホの子バージョン」では,腕を動かすメカしかありませんでした。ネギ振りをさせようとすると,電磁石のON/OFFを人手で繰り返さなければならず,とても疲れてしまいます。そこで,放っておいても自動でネギを振るように改良します。これが今回と次回のテーマです。
ネギ振りにマイコンを使うとつぶしが利く
ネギ振りを自動化するには無数のやり方が考えられますが,今回はマイコンを使うことにします。マイコンとは,数十円~数百円のIC一つだけでできたマイクロ・コンピュータのことです。
プログラミングが必要なので難しい印象を持たれてしまう場合もありますが,最近のマイコンは扱いやすくて参考情報も多いので,ネギ振りくらいはアッという間に作れます。また,マイコンには他の方法にはない発展性・柔軟性があって,少しかじるだけで作れる物のバリエーションがぐっと広がるので,工作の勉強としても価値が高いです。
なるべく最新の高機能マイコンで入門しましょう
マイコンは各社から多くの種類が発売されているため,どれを使ったらよいか迷ってしまいます。結論から先に述べると,ネギを振るだけであれば何を使っても問題ありません。ただし,はちゅねを小さくしたいといった類の希望が何かあれば,それにあった大きさ・性能の品種を選ぶ必要はあります(図1)。
本稿ではポピュラーなMicrochip Technology社のPICを使いますが,他社のマイコンでも基本的な扱い方はまったく同じです。1品種をきちんと使いこなせるようになれば,他のマイコンも使えます。
図1 マイコンと一口に言っても機能や大きさに多彩な種類があり,作りたいはちゅねに合わせて選べばよい。とくにこれといった制約がないのであれば,なるべく新しい多機能・高性能なマイコンを使っておくほうが良い
もし,今回がマイコン初挑戦ということであれば,なるべく性能が高くて高機能な最近の品種を選んで使うことをお勧めします(PICであれば,dsPICやPIC24H/24Fシリーズなど)。「新しくて高機能=使うのが難しい」と感じてしまうかもしれませんが,マイコンの世界では違います。機能や性能が低いとやりたい事が簡単にできなかったり,古い品種だと便利な開発環境が使えなかったりするので,逆に苦労する羽目になります。ただし,発売されて間もない品種は避けた方が無難です。
マイコンを使おうとすると,ICだけでなく,プログラムの開発環境やICへの書き込み器も必要です(図2)。最近のマイコンは,Cコンパイラやデバッガが無料配布されていたり,書き込み器も数千円だったりと,気楽に始められます。PICの開発環境構築については後閑哲也さんのサイトに丁寧な入門解説がありますし,ネットで検索すれば体験記も沢山見つかるので参照してください。
なお,筆者が日頃使っている開発環境はMPLAB+MPLAB C30コンパイラ+HI-TECH C Lite / PICC Lite(いずれも無料),プログラマはPICkit2(通販サイトは容易に見つかる)です。


