MySQL道普請便り

第20回 mycliを使って快適にSQLを実行する

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新しいアプリケーションの機能を実装する際に,ローカルや開発者向けのデータベースにアクセスして,プログラムを実装する前に何度かSQLをためしに実行することもあるかと思います。その際に,補完機能や以前実行したSQLの検索機能等がある場合とない場合では,作業の効率が変わってきます。

そこで,今回は補完や検索機能など,多くの便利な機能をもつmycliというクライアントについて紹介をしていきます。

デモンストレーション環境

今回は5.7.12を第5回 Dockerで複数バージョンのMySQLを開発環境に用意するで作成した環境で実行して確認していきます。また,今回使用するデータは「第2回 MySQLにはじめてのデータを入れてみる」で紹介をしている郵便番号のテーブルを用いて紹介を行います。

mycliのインストール

ここではMySQLのクライアントの1つであるmycliを紹介します。mycliは自動補完とSQL構文のハイライトの機能等が強化されているMySQL用クライアントです。ライセンスは修正BSDライセンスとなっており,オープンソースソフトウェアとして開発が進められています。

次項からはインストール方法の説明と補完機能に関して説明を行います。Windowsに関しては公式的にサポートされていないので,今回は説明から外しています。

Mac OS X

Mac OS Xを開発環境として利用している場合は,Mac用のパッケージマネージャーであるHomebrewを使ってmycliインストールする方法が簡単です。Homebrewのインストールに関してはここでは割愛させていただきます。Homebrewを導入後,以下のコマンドを実行することでmycliをインストールできます。

% brew install mycli

以下のコマンドを入力してバージョンが表示されたら,導入は問題なく完了しています。

% mycli --version/Users/usr0200394/Documents/michibushin/road_of_mysql/20/MySQLコマンドラインツールで補完をする.md
Version: 1.6.0

Linux(CentOS)

続いてCentOSでのインストール方法です。Pythonのパッケージ管理マネージャーであるpipを利用してインストールします。インストールコマンドは以下のとおりです。筆者はCentOS 7上で動作を確認しました。まずはpipのインストールを行いましょう。

$ sudo easy_install pip

pipのインストールが無事終わったら,続けて必要なソフトウェアのインストールを行います。

$ yum install gcc python-devel -y

最後にpipコマンドを利用してmycliのインストールを行います。

$ sudo pip install mycli

途中で以下のようなエラーが発生してインストールが失敗した場合は,手順の途中にあるyumコマンドを実行して,mycliのインストールに必要なソフトウェアをインストールしてからpipコマンドを再実行してください。

      File "/tmp/pip-build-o_O0TT/pycrypto/setup.py", line 278, in run
        raise RuntimeError("autoconf error")
    RuntimeError: autoconf error

Linux(Debian)

続いてDebianでのインストール方法です。Debianの有名なパッケージマネージャーであるapt-getを利用してインストールができます。筆者はDebian 8.1上で動作を確認しました。

MacやCentOSに比べると多少複雑ではありますが,mycli公式サイトのinstallページに書いてある通りに進めればインストールができます。また,apt-transport-httpsとcurlがインストールされていない場合は,以下のapt-getコマンドを入力して,事前にcurlとapt-transport-httpsをインストールしておきましょう。

$ sudo apt-get install curl apt-transport-https -y

ではインストールを始めましょう。パッケージの認証のためのgpgキーを追加します。rootユーザになって実行してください。

$ sudo su - 
$ curl https://packagecloud.io/gpg.key | sudo apt-key add -
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100  3889  100  3889    0     0  20730      0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 20796
OK

OKと表示がされたら次へ進みましょう。mycliのパッケージを配布しているレポジトリをaptのソースに追加します。追加が終わったら続けてapt-get installします。

$ echo "deb https://packagecloud.io/amjith/mycli/ubuntu/ trusty main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install mycli

以上でインストールが完了しました。インストールするのに多少苦労するかもしれませんが,今後のバージョンアップはsudo apt-get upgrade mycliで行えるようになります。

著者プロフィール

木村浩一郎(きむらこういちろう)

GMOメディア株式会社 技術推進室所属のWebアプリケーションエンジニア。最近はミドルウェア・インフラ周りのことも少しずつ学習しています。趣味は将棋。好きな戦法は四間飛車。

Twitter:@kk2170

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