使ってみよう! Windows Live SDK/API

第52回 SkyDrive API 概要(5)──Live SDK 5.1 Previewほか

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はじめに

前回から少し間が空いてしまいましたが,前回の直後にWindows 8 Consumer Preview,Visual Studio 11 Betaなどが公開されています。新しいWindowsと開発環境はもう体験しましたか? SkyDriveのMetro style appなどLiveサービスと連携したアプリや機能も使えるようになっています。

先月にアナウンスのあったエクスプローラと統合したSkyDriveのクライアントアプリは,まだ公開されていません。楽しみにもう少し待っていましょう。

さて,これらのリリースに併せてLive SDKも新しく,Version 5.1のPreview版が公開されています。今回は,前回に引き続いてSkyDriveの操作と,新しいSDKの内容を簡単に紹介します。Live SDKやWindows 8などは,開発者向けダウンロードから手に入ります。

前回,予告していたアプリ開発は次回紹介します。

Live SDK 5.1 Preview

Live SDKのVersion 5.1の内容を簡単にみてみましょう。現在はまだPreview版で,REST APIの呼び出しはhttps://apis.live.net/v5.0にアクセスする代わりに,https://beta.apis.live.net/v5.0にアクセスします。また,一部の機能はまだ反映されていないようです。

REST API

REST APIで新しくサポートされた機能は次の通りです。

  • アプリのロゴの変更
  • ユーザーアカウントのメールアドレスの取得
  • SkyDriveの容量の取得
  • Audioオブジェクトの詳細な情報の取得
  • Photoオブジェクトの経緯度情報の取得
  • SkyDrive上のOffice OneNote ノートブックを開くリンクの取得
  • SkyDriveのドキュメントフォルダなど既定のフォルダーにFolder IDに代わってわかりやすいパスでのアクセス
  • SkyDriveのファイルのコメントやタグの作成および削除

以上のようにSkyDriveのアップデートが目立ちます。前回紹介したコメントとタグは,読み取りだけでなく作成・削除ができるようになります。この後にSkyDrive関連の新しい機能をピックアップして紹介します。

Messenger

この連載では紹介していませんが,Live Messengerのインスタントメッセージング機能が,XMPPというオープンなプロトコルで使えます。そのサポートするプロトコルの内容が更新されています。

Metro style app

Live SDKでは,Windows PhoneおよびWindows 8の新しいアプリ形式「Metro style app」用のAPIが用意されています。こちらも連載では紹介していませんが,Windows 8など最新の環境に関連してアップデートがなされています。

SkyDriveの容量の取得

それでは,REST APIのうち,SkyDrive関連の内容をみてみましょう。最初は,SkyDriveの使用している・空いているサイズを取得します。

SkyDriveの容量は次のURLにHTTP GETアクセスすると取得できます。

  • https://beta.apis.live.net/v5.0/me/skydrive/quota?access_token=ACCESS_TOKEN

※URLのパスのmeの部分は,User IDを直接指定もできます。

結果のJSONデータは次のように合計と利用可能なサイズ(Byte単位)が含まれています。

{
   "quota": 26843545600, 
   "available": 26602337349
}

現在は,ひとり25GB(26,843,545,600Byte)です。今後は,容量をアップするサービスも予定されています。

写真と音楽ファイル

第50回に紹介した写真のPhotoオブジェクトと音楽のAudioオブジェクトですが,新しい属性が増えています。

経緯度の取得

写真に経緯度情報が含まれている場合,SkyDriveのサイトでは図1のように地図上の場所が表示されます。

図1 場所の表示

図1 場所の表示

Photoオブジェクトには,経緯度情報を表すlocationプロパティが追加されていますので,連携したアプリからも図のような地図上に表示するといったこともできるようになりました。

Fileオブジェクトの該当部分のJSONデータは次のようになります。

"location": {
   "latitude": 47.92059, 
   "longitude": -122.2891
}

このlocationプロパティは,ファイルが共有されていない場合にのみ含まれています。

音楽情報の取得

これまでREST APIで,音楽ファイルは通常のファイルと同じ扱いでしたが,音楽特有の情報が取得できるようになっています。

追加されたAudioオブジェクトのプロパティは次の通りです。

プロパティ R/W 説明
title string RW タイトル
artist string RW アーティスト名
album string RW アルバム名
album_artist string RW アルバムのアーティスト名
genre string RW ジャンル
duration integer R 再生時間(ミリ秒)
picture string R SkyDrive上のオーディオの画像のURL

※RWは読み書き可能。Rは読み取り専用のプロパティです。

残念ながら,SkyDriveのサイトで参照できる情報より,年や作曲者など取得できる内容がまだ若干少ないです。

著者プロフィール

松江祐輔(まつえゆうすけ)

日本システムウエア株式会社 勤務。現在,ハードウェア設計・検証業務を担当。大学生・大学院生時代はベンチャー企業 有限会社ミレニアムシステムズにプログラマーとして従事。趣味はプログラミング。好きな言語はVisual Basic。Microsoft MVP for Windows Live Platform(Jul 2010 - Jun 2011),Windows Live(Jul 2011 - Jun 2013)。

URL:http://katamari.jp

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