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2014年5月第5週 AndroidベースのカスタムROM「MIUI」

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前回「新進気鋭のAndroid端末メーカたち」として,小米科技(Xiaomi)を取り上げました。この小米科技(Xiaomi)が開発しているAndroidベースのカスタムROM「MIUI」が全世界で,累計5,000万人ユーザーを突破したと発表がありました。小米科技(Xiaomi)は,これに合わせて,Xiaomi Mi3をプレゼントするキャンペーンを行っています。

MIUIは,他社製の端末でも動作します。手元のGoogle Nexus Sも動作対象機種に入っているので,今回は,多くの人達を虜にしている理由を検証してみます。

Android 4.2.2がベース

Nexus SにインストールしたMIUI 4.5.23は,Android 4.2.2がベースです。

MIUIは,AOSPで公開されているソースコードをベースに開発されたとされていますが,Settingsアプリの[About phone]で表示されるカーネルバージョンを見ると,「3.0.50-Cyanogenmod-gb97752e」との表記があります。広義では,AOSPで間違いないのかもしれませんが,MIUI 4.5.23は,CyanogenModのソースコードがベースになっているのかもしれません。

About phoneの画面。ここからアップデートも実行できる

About phoneの画面。ここからアップデートも実行できる

Nexus Sは,数世代前のハードウェアなので,動作速度に関しては正しく評価ができませんが,Nexus Sで動くMIUIは,操作してから少し間を置いて反応することが多くあります。Android 4.4であれば,必要なハードウエアリソースが少なくなっているので,いくぶんマシかもしれません。MIUIも,いずれは,Android 4.4がベースになるはずなので,その際に再評価してみます。

MIUIの使い勝手は?

MIUIの第一印象は「丁寧に作り込まれている」です。

たとえば,トグルスイッチは,オンにしているとスイッチの背景がオレンジ色になって,オンになっていることが,ひと目で確認できます。チェックボタンも同様で,チェックすると全体がオレンジ色になります。他にも画面の四隅の角が丸められているなど,造り手のコダワリを感じる部分もあります。いずれも,Androidを良く知るユーザーであれば,目新しいものではなく,他でもやり尽くされた手法だと思われるかもしれません。しかし,いくつかの選択肢をセンスよくまとめるのも,それなりの能力が必要なので,筆者は好感を持っています。

使用感が統一されたUIが搭載されている

使用感が統一されたUIが搭載されている

標準的なAndroidのホーム画面アプリは,ホーム画面にアプリのショートカットが置けて,ドロワーの中に実体があるという仕組みです。よく使うアプリをホーム画面に配置することで,使いやすいようにカスタマイズできますが,はじめて触る者にとっては分かりづらい仕組みです。MIUIのホーム画面アプリは,ドロワーがなく,ホーム画面にあるアプリが実体になっています。分かりやすく言えば,iOSと同じ仕組みです。見た目だけではなく,Androidの分かりづらい部分にも手を入れているところは評価できます。

MIUIのホーム画面

MIUIのホーム画面

このホーム画面は,着せ替えができます。数多くのテーマが公開されており,オンラインで入手できるので,当面飽きることはありません。また,ホーム画面の切り替えアニメーションも,8種類から選べるようになっています。ここまで来るとやり過ぎ感はありますが,楽しめる要素がいくつかあるのは悪くありません。

他,タスクスイッチも独自のモノが搭載されており,アプリの切り替えと終了だけではなく,メモリの使用状況も確認できます。また,メモリを解放するために,すべてのアプリを一度に終了する機能があるなど,こまかな所まで気配りされています。

アプリアイコンを上にスワイプすると,アプリが終了できる

アプリアイコンを上にスワイプすると,アプリが終了できる

Playストアと標準アプリは搭載されていない

良いところばかりをご紹介して来ましたが,残念な部分もあります。

一番残念なのは,Playストアアプリが搭載されていないことです。アプリの入手は,MIUI独自のMarketアプリを使います。ここでは,日本語入力アプリのSimejiやFacebookやTwitterなどが入手できます。また,標準的なAndroidに搭載されているGMailやカレンダーなども搭載されていません。

独自のMarketアプリ

独自のMarketアプリ

MIUIは常用できるか?

SettingsアプリのLanguageで「日本語」が選択できますが,MIUI自体は日本語リソースがないようで,完全に日本語化されません。とは言っても,日本語は表示できるので,先のSimejiと合わせて常用できないワケではありません。しかし,Playストアや標準アプリが使えないなど,いざ使おうとすると色々と障害は出てきます。

このあたりは,小米科技(Xiaomi)が日本向けに展開し始めれば変わるかもしれませんが,期待薄なので当面はこの状態のはずです。しかし,中国のAndroidベンダーは,勢いがあり,力も付けているので,「まだまだ」と言っている間に,足元をすくわれてしまうかもしれません。

今週は,このあたりで。また,来週。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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