アナログツールでライフハック:Hipster PDA時々モレスキン,のちトラベラーズノート
第4回 モレスキンとユビキタス・キャプチャー
モレスキンでユビキタス・キャプチャーの実践
モレスキンでのユビキタス・キャプチャーのやり方はシンプルです。モレスキンを常に持ち歩いて,思いついたアイデアやタスクなどをすぐに記録するだけです。繰り返しになりますが,これはできるかぎり,その時その場で書いた方がいいと思います。単語程度の走り書きでも,後で読み返した際に結構思い出せるものです。そして,その時に詳しい情報をつけ加えるといいでしょう。
問題になるのがペンをどう携帯するかということです。モレスキンと一緒にペンを携帯するのは各方面で話題になっていますが,なかなか決定的な解決法はなく,ユーザーがそれぞれ工夫しているようです(※4)。
また夏場のクールビズ期などはモレスキン自体を携帯するのも苦労します。ヒップポケットに入れるのも,いくら丈夫なモレスキンとはいえちょっと躊躇します。
その時は胸ポケットのHipster PDAに書いておき,必要があれば後でモレスキンに転記すればいいでしょう。この転記する作業の手間を私はあまり苦にしていません。むしろ転記作業の過程でアイデアがふくらんでいくことが,ユビキタス・キャプチャーの醍醐味だと思うくらいです。
さて筆者がモレスキンに書き込む時のコツとして,タスクについてはチェックボックスを,アイデアなどについては通し番号をつけるようにしています。
タスクは完了させるか,GTD用のHipster PDAに転記して赤の「レ」点などで消します。またアイデアなどについては,通し番号をつけておくことによって,参照したりリンクをするのに便利になります。たとえば下記のように書きます。
562- 4-hours writing □b
- 1日4時間書く→i-417
- 書けなくても他のことはしない
from チャンドラー=村上春樹
「562」が通し番号(※5),「□b」はブログに書く予定ということで,書いたら□に「レ」点を入れてチェックします。また「i-417」はリンクを示していて,「417」を見れば「562」と関連したことが書いてあるという表示です。
ちなみにユビキタス・キャプチャーの書き込みは単語中心であまり長い文章は書きません。その方が後から読み返す時にアイデアが広がる余地があるように思います。
- ※4)
- 筆者は最近,ほぼ日手帳のカバーをモレスキンにかけています。モレスキンのサイズが一回り小さいため,ややぶかぶかではありますが,ペンはカバーに差すことでモレスキンと一緒に携帯できています。この際のペンはプラマンだとクリップ部がひっかかって抜きにくいのでハイテックCコレトを差しています。
- ※5)
- 通し番号のアイデアは,樋口健夫氏のアイデアマラソンから得ています。アイデアマラソンとユビキタス・キャプチャーは非常に似た考え方だと思います。
「私の本」としてのモレスキン
モレスキンでユビキタス・キャプチャーをやっていると一冊の本のようになり,後から読み返すのが楽しい気分になれます。筆者はこの読み返すという作業のためにユビキタス・キャプチャーをやっているようなものです。
筆者は最初,高価なモレスキンがもったいなく感じ,A7サイズのリングメモでユビキタス・キャプチャーをやっていましたが,こちらはあまり読み返す気になれませんでした。ユビキタス・キャプチャーでは,後で読み返すという習慣がおそらく重要で,項目にリンクを張ったり,情報を足しながら読み返すことで,そこから新しいアイデアが生まれることがあります。そういう意味でも,少々値は張りますがモレスキンをおすすめしたいところです。
書き終えたモレスキンは「私の本」として世界に一つだけの価値をもつでしょう。そして後から活用することで,それはいわゆる日記に止まらない資産となってくれることと思います。
モレスキンに,様々な写真や雑誌の切り抜きなどを貼り合わせてコラージュを作る人もいます。ゴムバンドのおかげて多少分厚くなっても閉じることができます。それも「私の本」に彩りを与えてくれるでしょう。
さて次回は,モレスキン・メモポケッツという,独特の形状をもつモレスキンを使ってGTDを実践してみます。これは今までの連載の流れからちょっと外れますが,アイデアとしては非常におもしろいのでぜひお付き合いください。


