Androidケータイの歩き方

第101回 スマートカメラ「GALAXY Camera」レビュー(1)

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前回のGoogle Nexus 7に続いて,ハードウェアのレビューが続きますが,高まる物欲を抑えることがでず,Samsung GALAXY Cameraを入手したので,数回にわたりレポートします。

驚きは少ないが関心するところが多い製品

2012年8月,ドイツ,ベルリンで開催された家電見本市「IFA 2012」で発表されたときは,話題性のためにAndroid OSとカメラをニコイチにしただけの製品としか認識していませんでした。

こうした類の製品は,水と油のようにくっきりと分かれているものか,なんとか融合しようと努力したものの,双方が消化不良をおこし,実用的ではない,中途半端なデキになっているものを見かけます。

GALAXY Cameraは,コンデジ(コンパクトデジカメ)とスマホの特徴がうまく融合しており,ユニークで,実用的な製品に仕上がっています。たとえば,コンデジの感覚で写真が撮影でき,スマホを使う感覚で,その写真をSNSへ投稿するなどといったことは,いつもと同じ感覚で使えば,あたりまえのようにこなせます。

GALAXY Cameraは,新しいジャンルですが,すでにあたりまえのコンデジとスマホを組み合わせた製品なので特別な使い方を必要とせず,いつもと同じ感覚で使えば,あたりまえのように使いこなせることが,コンデジとカメラがうまく融合している証しともいえます。

初めて触る人にこの端末を触ってもらって,⁠普通にスマホじゃないか」⁠普通にコンデジじゃないか」という感想がでるのは,この製品の開発陣にとっては,最大の賛辞ではないかと感じます。筆者は,IT業界でものづくりに関わっていますが,こうした視点や切り口で物作りを進めて,成果が出せるエンジニアには感心させられますし,懐の深さを感じさせられます。

単なるニコイチではないGALAXY Camera。白いボディは清潔感があって良い

単なるニコイチではないGALAXY Camera。白いボディは清潔感があって良い

クリーンなデザイン

前振りが長くなりましたが,GALAXY Cameraに迫っていきます。

韓国製品の見た目のイメージといえば,日本人的な感覚では度を超していると思えるメッキ装飾です。しかし,GALAXY Cameraはレンズ部にアクセントとして金属リングがあしらわれている程度で,従来のイメージらしくないデザインです。red dot award:product design 2012を受賞したNikon COOLPIX P310にも似た印象ですが,それと比較すると操作ボタンの数が少ないためか間延びした印象はあります。メタルボディを使って,質感向上を狙ったコンデジもありますが,GALAXY Cameraのボディはプラスチックです。とは言え,表面は,目の細かいシボ(物理的にシワ模様を付けたもの)の上にパールホワイトで塗装されており,安っぽさを感じることはありません。

液晶面はスマホと同じ全面ガラスで,操作ボタンは一切ありません。撮影に必要なキーはボディの上面にあり,カメラとしての操作感を失っていません。ただし,撮影モードの変更や明るさやシャッタースピードの変更はタッチパネルで行います。カメラとして考えると,中途半端だったり,使いづらいと感じる方もいるはずなので,よく使う機能が割り付けられる「Fn」ボタンのようなものがあっても良いかもしれません。

カメラらしい操作感を実現しているシャッターとズームキー

カメラらしい操作感を実現しているシャッターとズームキー

ズッシリくる重さとGALAXY S IIIと似たサイズ

一般的なコンデジの重さは200g前後なので,300gのGALAXY Cameraはズッシリと感じます。そのためかゴム素材のしっかりとしたグリップが付いています。カメラらしく,本体右下にストラップホールがあります。300gの塊を間違いをおこすことなく,持ち運ぶためにはストラップの取り付けは必須です。

上から,イヤフォン,USB端子,一番下がストラップホール。横は,付属のストラップ

上から,イヤフォン,USB端子,一番下がストラップホール。横は,付属のストラップ

手持ちのGALAXY S IIIと比較すると,21倍の光学ズームレンズを搭載しているので,139gのGALAXY S IIIに対して,おおよそ2台分の2.15倍で,スマホの感覚で手にすると予想外の重みを感じます。現状は手に余るので,バリエーションモデルが検討されているのであれば,小型・軽量のモデルか,軽量・薄型のモデルがあっても良いのではないかと考えています。手に収まる絶妙なサイズ感は,同じアジア人が開発しているだけに期待できるかもしれません。

ともに,4.8インチのタッチパネルを搭載しており,並べてみる大きさは変わらないように見えます。端末を手に持って操作する感覚はスマホのようですが,厚みで違う物を操作していることを感じます。タッチパネルは,撮影時には,ファインダーとして使いますが,これ以外にも,指で触れた部分にピントを合わせることができます。残念ながら,タッチシャッター機能は搭載されていません。

GALAXY S IIIとの比較。厚みはあるが, 大きさは変わりがない

GALAXY S IIIとの比較。大きさは,それ程変わりがない

次回も続きます

今回は,外観のデザインと重さ・大きさだけしか触れませんでしたが,次回以降では,コンデジとして使った場合のGALAXY Cameraを紹介します。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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