エンジニアのためのイベント映像活用方法

第8回 Compressor 4を使ったコンバートとVimeoへのアップロード

この記事を読むのに必要な時間:およそ 5 分

前回はFinal Cut Pro Xを使って,イベントで録画した映像の編集とマスターデータの書き出しをおこないました。

今回はそのマスターデータを元にして動画の圧縮を行い,動画共有サイトのVimeoへアップロードする方法を解説します。

Compressor 4で映像データを圧縮する

では,マスターデータからVimeoへアップロードする形式へコンバートしてみましょう。

ここではApple製のCompressor 4というソフトを利用します。その名の通り「圧縮」するようなイメージのソフトで,Final Cut Pro Xで出力した「比較的緩やかな圧縮」の動画ファイルを出力したいフォーマットへしっかりと圧縮してくれます。

今回,Final Cut Pro Xで出力したファイルは,サイズが16GBで,Apple ProRes 422というコーデックが使われています。

映像ファイルの情報

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これをVimeoへアップするために最適なフォーマットへ変換していきます。

Vimeoに最適なフォーマット

Compressor 4にはVimeoにも使える「ビデオ共有サービス HD720p」の設定が最初から含まれています。これを利用して変換しても構わないのですが,この設定だと1時間の映像を変換した後の予想サイズが4.61GBとなるのがCompressor 4の設定画面でわかります。

Compressor デフォルト 720p設定

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映画のような映像であればこのくらいのクオリティのほうが良いのかもしれませんが,イベントでの発表映像としては多少オーバースペックな容量でしょう。

そこで,デフォルト設定ではなく,Vimeoが推奨するフォーマットを自分で設定していくことにします。

Vimeoが推奨するフォーマットの詳細はVideo Compression Guidelinesのページにまとまっています。また,各種ソフトウェアに対応したチュートリアルビデオが用意されています。解説は英語音声+英語版ソフトウェアですが,日本語版のソフトウェアでもほぼ同じメニュー構成になっているはずですので,映像中の操作を見つつ,設定をしていけば良いと思います。

Compressor 4の設定についてのビデオはExporting for Upload to Vimeo with Compressor 4です。このビデオをご覧いただければそれで終わりなのですが,せっかくですのでこの記事でも解説していきます。

Compressor 4の設定

まず,新規にカスタム設定を作ります。新規作成のプラスアイコンから「QuickTime ムービー」を選択します。

Compressor 新規設定作成

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すると,インスペクタで新規設定を入力する準備ができますので,設定の名称を入力します。ここでは解説ビデオと同じく「Vimeo 720p upload」をそのまま使いました。

Compressor 設定概要

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インスペクタのこのページは概要表示のみですので,この他に設定するものはありません。

次に「ジオメトリ」のタブの設定をしましょう。

Compressor ジオメトリ

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「ジオメトリ」のタブで設定する内容は次のとおりです。

  • フレームサイズ:1280×720
  • ピクセルのアスペクト:スクエア

次に本命の設定である「エンコーダ」のタブを表示します。

Compressor エンコーダ

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「エンコーダ」のタブで設定する内容は次のとおりです。

  • ファイルフォーマット:QuickTime ムービー
  • ビデオ設定:H.264/最適化:ストリーミング(詳細は後述)
  • オーディオ設定:AAC/ステレオ/44.1kHz(詳細は後述)

「エンコーダ」タブの「ビデオ」ラベルの右横にある「設定…」ボタンをクリックすると,ビデオ設定の詳細画面が表示されますので,次のように設定します。

Compressor エンコーダ ビデオ

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説明ビデオの中では「最適化」「ストリーミング」にした後,別の操作をして勝手に変わってしまっていますが,これは「ストリーミング」のままで良いでしょう。

同様にオーディオの設定は,⁠オーディオ」ラベルの右横にある「設定…」ボタンをクリックすることで行います。次のように設定します。

Compressor エンコーダ オーディオ

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Video Compression Guidelinesの中では「レート」「48KHz」と記述されていますが,ここはビデオと同じ「44.1KHz」にしています。

この他のタブである「フレームコントロール」⁠フィルタ」⁠アクション」に関しては,特に変更する内容はありませんので,ここでは割愛します。

著者プロフィール

鈴木則夫(すずきのりお)

株式会社クロコス所属ではあるものの,本連載と業務とは特に関係がない。

個人的な興味として,勉強会やカンファレンスのUstream配信を行なってきており,ときおり「KaigiFreaks(配信班)」の名の元に活動している。

「suzuki」というアカウントを取得するのが好き。

Web日記:http://suzuki.tdiary.net/
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