日本オラクル「Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2」受注を開始――作らないシステムを目指す

日本オラクルは2011年1月24日、同社のクラウドアプリケーションインフラ「Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2」の受注を開始した。

Oracleが考えるクラウドアプリケーションインフラ

発表にあたり、日本オラクル代表執行役社長 最高経営責任者の遠藤隆雄氏は「これからは標準かつスピーディーな技術として、ユーザが⁠作らないシステム⁠を実現できるソリューションを提供したい」と、Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2の狙いについて説明した。

冒頭の挨拶を述べる日本オラクル代表執行役社長 最高経営責任者の遠藤隆雄氏。
冒頭の挨拶を述べる日本オラクル代表執行役社長 最高経営責任者の遠藤隆雄氏。
これからは「作らないシステムの実現」が重要。
これからは「作らないシステムの実現」が重要。

Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2の強み

Oracle Exalogic Elastic Cloudは、2010年9月に開催されたOracle OpenWorld 2010にて発表された、Oracleが考えるクラウドソリューションで、ハードウェア+ソフトウェアを最適に組み合わせた製品である。とくに、InfiniBandベースのI/Oを搭載しているのが特徴である。

今回の発表に合わせて、米Oracle Corporation製品管理担当バイスプレジデントMohamad Afshar氏が来日し、Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2のアメリカ国内における展開、事例に基づく強みなどについて紹介した。

米Oracle Corporation製品管理担当バイスプレジデントMohamad Afshar氏。
米Oracle Corporation製品管理担当バイスプレジデントMohamad Afshar氏。

Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2では、OSにOracle Linux/Oracle Solaris 11のいずれかを選択できる他、Oracle WebLogic Server上で稼働するJavaアプリケーションのパフォーマンスの向上させるために最適化されたチューニングが行われている。

Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2のアーキテクチャ。
Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2のアーキテクチャ。
Java EE他、Javaアプリケーションのパフォーマンス向上の比較。
Java EE他、Javaアプリケーションのパフォーマンス向上の比較。

受注にあたっては、クォーターラック、ハーフラック、フルラックの3種類をベースにしたモデルが用意されており、各企業や組織に合わせたカスタマイズが行われる。

Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2のラインナップとスペック。
Oracle Exalogic Elastic Cloud X2-2のラインナップとスペック。
Oracle Exalogic Elastic Cloud
http://www.oracle.com/jp/products/middleware/exalogic/

Oracle GoldenGate 11g

また2011年1月25日には、同社のデータ統合製品ラインの新製品「Oracle GoldenGate 11g」の提供を開始した。

Oracle GoldenGate 11g
http://www.oracle.com/us/products/middleware/data-integration/goldengate/

従来と比較して、オラクルのデータベース基盤との、より緊密なデータ連携・統合を実現するエンタープライズ向けリアルタイムデータインテグレーションを実現している。

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