「FITC Tokyo 2010」詳細レポート

#3 Joshua Davis氏「HYPE Frameworkで創造力を加速する」&Shawn Hammontree氏「『TelephoneMe』と陰謀のための陰謀」&Marco Tempest氏「オープンソースマジック」

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Shawn Hammontree氏「『TelephoneMe』と陰謀のための陰謀」

MK12は,2000年に立ち上がったアメリカはカンザスに拠点を持つ若手のデザインスタジオながら,NIKEのCMや007のオープニング映像などを手がけたクリエイティブ集団である。スピーカーは,MK12の創設メンバーの一人であるShawn Hammontree(ショーン・ハモンツリー)氏。このセッションでは,MK12が設立してからの10年間の作品を追いながら,彼らのデザインと映像にかける思想と情熱が紐解かれた。

写真6 Shawn Hammontree氏

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写真7 MK12の会社内部の風景

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紹介された作品を以下にまとめた。

「僕達は多少強引なチームなんだ」と語る氏。それを裏付けるのが,2007年製作したTHE KITE RUNNER。この作品はクライアントに予算がないということで,なんと無償で製作された。だが,その代わりとしてこの007のガジェットを依頼されたことで転機が訪れる。チームは"どうせならオープニングをつくりたい"と一致団結。依頼されていない"オープニング"の製作を始める。完成後クライアントに見せると,案の定「こんなもの何故作った」と言われ,ボツに。しかしチームは諦めきれない。新たなデモ・オープニングの製作にとりかかり,またもやクライアントに提出。根を上げたクライアントはオープニングをMK12に受注することになる。そうして完成したのがQUANTUM OF SOLACEである。

氏は,これについて「たとえ誰かをいらいらさせても,粘り強くやれということを学んだ」と語る。

写真8 受注後の撮影現場の広さ・スタッフの数などがいままでと段違いの中,オープニング映像が撮影されたとのこと

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最新作,TELEPHONE MEは,アメリカで1959年に製作された教育映画,"THE ALPHABET CONSPIRACY"からインスピレーションを得て製作された。文字と言葉がが本来の意味から抜け出し,新たな"陰謀"として拡散・浸透されていくことを描いたこの作品。⁠目的もなく,ひとりひとりの実験としてつなぎあわせた稀な作品」と語る本作。あなたはどう感じただろうか?

YoutubeにはMK12の専用アカウントが設けられているので,ぜひMK12の世界に触れてみてはいかがだろう。

Marco Tempest氏「オープンソースマジック」

Marco Tempest(マルコ・テンペスト)氏はパフォーマンス・アーティスト,テクノ・イリュージョニストとして世界中で活躍している。そしてイベントの題目"オープンソースマジック"のとおり,オープンソース技術を利用したものなのだ。

写真9 Marco Tempest氏

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プロジェクション,AR(拡張現実⁠⁠,赤外線センサなど,さまざまなテクノロジーとマジックを融合させてひとつのアートとして昇華させ,世界中の観客を魅了している。

百聞は一見にしかず。今年開催されたTED*Tokyoでの公演がYoutubeで閲覧できるので,ぜひ実際の目で確かめてほしい。

写真10 ARと赤外線センサが利用されている

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写真11 カードマジックも披露された

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写真12 カードマジックもAR等の技術が利用されている

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著者プロフィール

加茂雄亮(かもゆうすけ)

株式会社ロクナナにて,ActionScriptを伴うFlashコンテンツや,AjaxコンテンツなどRIA開発に従事するフロントエンドエンジニア。テクニカルライターとしての一面を持ち,WEB・雑誌・書籍、媒体問わず執筆。また,イベントやセミナーでの講演など,精力的に活動している。

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