2017年のYAPC::Japan~リブート,その後。

2017年7月開催:YAPC::Fukuoka 2017 HAKATAレポート~今,エンジニアたちが集結する福岡で初のYAPCが!

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今,日本のIT企業が集結する福岡で初のYAPC::Fukuoka 2017 HAKATA開催

前回の大阪から約4ヵ月後の,2017年7月1日,福岡・LINE Fukuokaオフィス(LINE Fukuoka株式会社)にて,YAPC::Fukuoka 2017 HAKATAが開催されました。

YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA
URL:http://yapcjapan.org/2017fukuoka/

2017年2回目,リブート後としては3回目のYAPC::Japanの開催地に選ばれたのは,九州の中心都市・福岡県福岡市。ここ数年,大小関わらず日本のIT企業がこぞって新オフィスを開設したり,また,福岡を地場とするスタートアップが誕生するなど,新しい日本のIT都市として注目を集めるこの場所に,YAPC::Japanが初めて上陸しました。

会場となったのは,2013年に設立し,昨年2016年5月に移転したばかりのLINE Fukuoka株式会社のオフィス。非常にクリエイティブなスペースで,会場内にはLINEにまつわるさまざまなキャラクターが待ち構えてくれているなど,会場にもたくさんの工夫がされていました。

会場受付ではLINEの人気キャラクターたちがお出迎え。ブラウンはなんとテンガロンハット!ラリー・ウォールならぬラリー・ブラウン?!

会場受付ではLINEの人気キャラクターたちがお出迎え。ブラウンはなんとテンガロンハット!ラリー・ウォールならぬラリー・ブラウン?!

オープンスペースでの受付。朝からたくさんの来場者が集まった

オープンスペースでの受付。朝からたくさんの来場者が集まった

それでは写真とともに,いくつかのセッションやイベントの様子をご紹介いたします。

メイン会場となるA会場入口はレナードとジェームズがお出迎え(一番奥に部長も)

メイン会場となるA会場入口はレナードとジェームズがお出迎え(一番奥に部長も)

「未来」をテーマにしたYAPC::Fukuoka 2017 HAKATA

オープニングを担当したのは,実行委員長の1人,平田哲氏@debility)⁠今回のテーマは「未来」⁠大阪での「温故知新」を引き継ぐ形で,未来に向けたさまざまなトーク・場,そして,参加する多くのエンジニアの未来の働き方など,未来を軸に用意した開催意図について説明しました。

YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA実行委員長,平田哲氏によるオープニング

YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA実行委員長,平田哲氏によるオープニング

いきなり聴講者の心を掴んだ徳丸氏のゲストトーク

今回は,午前・午後1名ずつのゲストトークが用意されました。午前のゲストトークに登壇したのは,HASHコンサルティング株式会社代表 徳丸浩氏。脆弱性診断などのセキュリティ業務に関わるかたわら,さまざまなセキュリティ啓蒙活動している徳丸氏のトークタイトルは「ウェブセキュリティの最近の話題早分かり」でした。

実際に起きた2017年のセキュリティトラブルを取り上げ,さらにそのアプローチを実践するなど,非常にリアリティのあるトークを繰り広げた徳丸氏

実際に起きた2017年のセキュリティトラブルを取り上げ,さらにそのアプローチを実践するなど,非常にリアリティのあるトークを繰り広げた徳丸氏

タイトルのとおり,2017年上半期に起きたさまざまなセキュリティトラブル・事故を取り上げ,その原因と対策,また,ときに同じ状況を準備した再現などを行い,午前中からいきなり参加者の心を掴む内容となりました。

当日の発表資料はこちらで公開されているので,興味のある方はぜひご覧ください。

cpm徹底解説

午後のゲストトークはヤフー株式会社 鍛治匠一氏による「cpm」⁠Perlを活用する上で欠かせないCPANの,定番モジュールインストーラと言えばcpanmが有名です。cpmは,鍛冶氏が開発を進める,cpanmと同じくCPAN用のモジュールインストーラです。

自身が開発するCPANモジュールインストーラ「cpm」について解説した鍛冶氏

自身が開発するCPANモジュールインストーラ「cpm」について解説した鍛冶氏

鍛冶氏自身がPerl5によるコードを書く中で,モジュールのインストールを早くしたいという思いから生まれたcpmについて,開発の背景や実際,工夫している点などが紹介されました。実際のスピードはcpanmの3倍のパフォーマンスを実現するそうです。

ランチタイムも充実!たくさんのトーク,そして,魅力的な会場設計

定番となったPerl最新動向をはじめ,未来のWeb開発なども

今回も非常にたくさんの,そして,多様な内容のトークが採択され,参加者の注目を集めました。YAPC::Japanでは恒例になりつつある,charsbar氏によるPerl最新動向(左)⁠また,Perl6におけるWeb開発をテーマとしたtokuhirom氏による「P6W に基づくPerl6に於けるWeb開発の基礎となる Crust」⁠YAPC::Kansaiでスペシャルセッションを担当した小飼弾氏による「Inside Evalpark - the evolution of sandboxing」と題したFreeBSD 11で実行可能なWeb APIの話題など,まさに未来志向のセッションばかりでした。

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ランチタイムもトーク満載!

ランチタイムには,スポンサーによるセッションやトークタイムなどが用意され,1日中,YAPC::Fukuokaを満喫できる内容となっていました。参加者はお弁当を食べながらセッションを聞いたり,また,参加者同士で交流を図るなど,YAPCならではの楽しみ方も体験できたことでしょう。

スポンサーによるランチタイムセッションやスポンサーとの交流の場も。お弁当がとても美味しそう!

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フリードリンクにレゴも。おもてなしの工夫がされていた会場

冒頭でもお伝えしたように,今回の会場はLINE Fukuokaのオフィスでした。会場スポンサーを務めるLINEは,会場そのものはもちろん,会場内でもさまざまな体験を提供していたのが印象的でした。イベント中のカフェコーナーでのフリードリンクやレゴスペース,また,たくさんのLINEキャラクターのお出迎えなど,YAPC::Fukuoka 2017 HAKATAを彩りました。

参加者の体験を高めたLINE Fukuokaオフィスのおもてなし

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他,当日のセッションタイトルについてはこちらをご覧ください。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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