FreeBSD Daily Topics
2007年6月30日 UMAPファイルシステム対応の削除,rw_init_flagsの導入によるrwlocks適用範囲の拡大,ATA/SCSI各種対応デバイスの追加,pcm(4)マニュアル更新
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src
- UMAP filesystem
UMAPファイルシステムに関するコマンドや設定ファイル,
各種関連ツールなどがベースシステムから削除されました。すでに3年前からディスコネクトが続いているうえに壊れているための対処です。UMAPファイルシステムはユーザIDの対応などを実現するためのファイルシステムです。 sys/
kern
sys/sys 新しくrwlocks初期化関数としてrw_
init_ flagsが導入されました。これはsx_ init_ flagsと類似した機能を提供するもので, RW_ DUPOK, RW_ NOPROFILE, RW_ NOWITNESS, RW_ QUIET, RW_ RECURSEのフラグを通じて指定される内容を使ってrwlockの初期化を実施します。
この機能の導入によってrwlocksが共有パスに対しても排他パスに対しても再帰的に適用できるようになりました。ただし,再帰的カウンタのためにABIは変更されています。 sys/
dev/ ata nVidia MCP61シリーズチップセットのサポートが追加されました。またViking Interworks 256MBがATAデバイスとして追加されています。
sys/
cam/ scsi iRiver U10 USBコネクションに対するサポートが追加されました。
share/
man/ man4/ pcm. 4 pcm(4)のマニュアルが更新され,
新しく追加されたsysctl値である 「hw. snd. compat_ linux_ mmap」 と 「hw. snd. default_ auto」 の説明が追加されました。hw. snd. default_ autoは最近アタッチされたデバイスにデフォルトのサウンドユニットを自動的に対応付けるための設定で, 有効にしてある場合最後にアタッチされたデバイスがサウンドユニットとして活用されます。たとえばUSBスピーカを使う場合などに便利な設定です。
バックナンバー
FreeBSD Daily Topics
- 2007年6月30日 UMAPファイルシステム対応の削除,rw_init_flagsの導入によるrwlocks適用範囲の拡大,ATA/SCSI各種対応デバイスの追加,pcm(4)マニュアル更新
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